■ブルース・ウィリスが俳優引退、失語症と診断され決断
(2022年03月31日 04:36 ナリナリドットコム)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=6905623
■ブルース・ウィリスの引退理由となった失語症とは？脳の中の言語中枢が損傷を受けたことで出現
(日刊スポーツ - 2022年03月31日 19:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6906708
ちょっと突然のニュースで驚いている。まだ67歳。老け込むにはまだ全然早いと思うのだが。
デミ・ムーアの「認知能力に影響を及ぼす失語症」という表現にも違和感を覚える。「認知症になったせいで失語症になった」わけではないのね？ 認知能力はまだあるということなら、障碍の度合いはそんなに酷くはないという気がしてしまうのだけれど。
いずれにせよ、「言葉が出てこない」というのが主な症状なら、俳優活動には致命的だろう。やはり既に認知機能の低下も見られているのかも知れない。でなければ、「引退」を決意する程までには至らないはずだ。
テレビをつければ、ソフトバンクのCMで、「ドラえもん」を楽しげに演じているウィリスの姿が映し出されている。広瀬すずのドラミとの掛け合いも軽妙で(ウィリスは吹き替えだけど)、病苦にあえいでいるような様子は少しも感じられない。
撮影されたのはそんなに昔のことではないだろう。昨年出演した映画も何本もある(軒並みラジー賞にノミネートされている)。「引退」の兆候を感じていた人は殆どいないのではなかろうか。病状が急激に進んだ？ ウィリスがどの程度喋れなくなってしまっているのかも分からないから、想像するにも限界がある。
認知症を発症しても、俳優をギリギリまで継続した大山のぶ代らの例もあるから、ウィリスも何とか復帰できないものか、と考えてしまうのがファンの人情だ。けれども、家族が意を決して引退の公表に踏み切ったのである。どうにかできる段階はとうに過ぎてしまった、というのが本当のところなのだろう。残念でならない。
『ダイ・ハード』シリーズは続けようと思えばいくらでも続けられるし、どの作品もこれで完結と言われればそう見えるように「キリよく」作られてきたシリーズだった。定年退職の歳にはなっていたが、もう一度、マクレーン刑事の活躍を見たい、「なんで俺だけこんな目に」の名台詞をもう一度聞きたい、そう思っていたファンは全世界にどれだけいたことだろう。結果として『ダイ・ハード／ラスト・デイ』が文字通り「ラスト」となってしまったが、親子の絆が回復する結末は、誰が敵で誰が味方か信用できない人間関係の交錯を描いてきたシリーズの掉尾としては、これ以上はないハッピーエンドだったのかもしれない。
ウィリスの代表作として誰もが『ダイ・ハード』を上げるだろうが、私は『シックス・センス』のマルコム・クロウや、『アンブレイカブル』シリーズのディヴィッド・ダン役も好きである。
特に『シックス・センス』はねー、あれ、気がついてる人も多いと思うんだけど、明らかにマクレーン刑事のパロディ・キャラクターなんだよ。詳しく説明するとネタバレになっちゃうから、迂遠な言い方しかできないけれど、全然、ダイ・ハードではないじゃんっていう(笑)。
さらに『アンブレイカブル』はダイ・ハードのベクトルを最大限押し進めて「何でもあり」の域にまで達したケッ作だったから、これはもうDVDを即買いしちゃったのである。ウィリスはこうしたセルフ・パロディキャラクターを全く臆することなく何度も演じていた。ハリウッド有数の高額取りになってもなお、自身のキャリアにキズがつくことを恐れない、自身「何でもあり」な役者人生を送ってきていた。
ラジー賞の常連ではあったが、ご本人はかえってそれを自身の人生の貴重な軌跡として、誇りにしていたのではなかろうか。そんな気がする。
ともかく出演作を選ばない、「どんな映画にも出る」人だったから、どうしようもないクズ映画にも結構出演している。おかげで日本未公開のままという映画も少なくない。
そうした映画をまとめて輸入、公開してくれないものだろうか。配信オンリーでも構わないから。どんなクソ映画に出ていても「俺はブルー・ウィリスだあ」って顔をして何の衒いもなく脳みそカラッポな演技を披露できていたのが彼の強みなのである。
豪快にして繊細。こんな俳優はそうそういない。本当に、復帰はもうないのだろうか。惜しい。惜しくてたまらない。それこそ死地から不死鳥のごとく蘇って欲しい。それがブルース・�猊垰狄箸涼豊瓠ΕΕ�リスなんだから。
ログインしてコメントを確認・投稿する