まず、「NATOが持つロシアへの恐怖」と「ロシアが持つNATOへの恐怖」は対称形ではない。
ロシア軍は、プーチン1人が決めれば、NATOに攻め込む。
NATO軍は、バイデン1人が決めても、ロシアに攻め込めない。だって、フランスやドイツが賛成しなかったら攻め込めない。フランスやドイツにロシアに攻め込むメリットが無い。
NATOもEUもほぼ同じだが。
NATOもEUも加入は自由ではない。「希望します」「ハイどうぞ」ではない。
最終的にはNATO/EUが決める。条件が合わず断ることもある。
しかし、その大前提として、該当国が加入を希望しないと始まらない。
加入したいと思っていない該当国を、NATO/EUが「おい、入れ」と強要することはない。
NATO/EUと該当国の両者の合意が必要だ。
NATO/EUの離脱は、NATO/EUは止められない。該当国の自由だ。
NATOはフランスが離脱したことがあった。
EUもイギリスが離脱している。
どっちも戦争にはなっていない。
ロシア勢力圏への加入も自由ではない。
該当国には決められない。ロシアが決める。
該当国が拒否したら、ウクライナみたいに戦争になる。
ロシア勢力圏の離脱も自由ではない。
該当国には決められない。ロシアが決める。
該当国が逃げたら、ウクライナみたいに戦争になる。
鈴木宗男さんみたいに「NATOの東方拡大が間違いだ」という、ロシアのプロパガンダを信じる人が、反米志向のあるネトウヨさんや、とにかく戦争反対のれいわ新選組系9条護憲派にもいる。
NATOとロシア勢力圏の加入と離脱を比べれば「NATO東方拡大間違い説」が大間違いなことが判る。
だって、バルト3国やポーランドが加入したいんだから、それを禁止するのは、バルト3国やポーランドの自由への侵害なのである。
NATOを東方拡大させたくないのなら、話は簡単で、ロシア勢力圏がNATOよりも魅力的になればいいだけだ。
もしも魅力的ならば、イギリスだって、アメリカだって、ロシア勢力圏への加入を希望するだろう。
EUも同じである。
■ロシアが「脅威」を訴えるNATOとは? なぜ対立しているのか
(朝日新聞デジタル - 03月28日 15:58)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6902421
ログインしてコメントを確認・投稿する