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2022年03月23日09:53

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レビュー『孫子の兵法がマンガで3時間でマスターできる本』

「要約」
とにかく簡単に!要点絞った孫子の兵法。

孫子の兵法を13章に分解、再構築した本。マインドセットから部下の導き方、マーケティングに至るまで要素を抜き取り、現代風に解釈したもの。
そもそも「まんが」で描かれているので、早く読みやすくざっくりとした内容は理解しやすい。これをもとに関連書籍を読めば、更なる理解が進むと思うので、孫子の兵法入門書としては的を得た1冊であると言える。

その中でも良かった部分を3点。

1、敵をして必ず勝つすべからしむ能わず
→敵を負けるように仕向けるのは困難だ、ということだと著者は説いています。
なので、相手ではなく、自分を変えるようにして負けない自分にしましょうという解釈を得ています。過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる、とも。

2、勝兵はまず勝ちてしかる後、戦を求む。
→勝てる準備をしてから戦いに赴きましょうね、と説いています。
そうすれば、どんな相手と戦っても勝つことができる。全ての戦いにはそれくらいの慎重さが大事と言っています。
でもこの勝算を得るのも結構難しいので、大事なのは情報を隈なく入手することだ、とも言っています。

3、兵は勝を貴び、久しきを貴ばず。
→勝ちは嬉しいが、時間がかかると喜びもなくなる。つまり、遠すぎるゴールには意欲が湧かない。
→小さいゴールをたくさん作って、大きなゴールを明確化しよう。

この3つが本を読んで特に良かった文章になります。この解釈は著者解釈ですので、同じ文面でもネットには異なった解釈を行っている方も多いです。
一例として取ってもらえればと思います。

この本を読んでタイトル通り「孫子の兵法マスター」とは言えませんが、おおよその買いてあることはわかるのではないかと思います。デメリットとしてこの著者の主観が入ってしまいます。
より孫子の兵法そのものを理解したいと思ったのであれば、孫子の兵法現代語訳版みたいなものを探して購入すれば良いと思います。
ざっくりどんなものか知識として知っておきたい、そんな方はこの1冊で事足りるのではないかと思います。

個人的にはさっくり読めた点は良かったですが、もう少し中が深いエッセンシャルな部分が知れると良かったと思いました。

50/100点
ちゃら。
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