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2022年03月21日23:06

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よんで、みました

先日、書店に立ち寄ってものすごく気になった作品があって、買ってきました。
スマートフォンとかで諸所のサイトを見ていると良く広告が出ている「悪役令嬢」で「転生」ものですね。

ちなみに前に書きましたが、転生ものとか異世界ものって実を言うとそれほど新しい分野でもありません。
視点を変えたら、チャールズ・ドジスンがペンネームで書いた物語とか、ハーバード・ジョージ・ウェルズが書いた時空転移する機械を中心に描いた作品も、異世界ものと言えなくありません。
「まどか★マギカ」(これも視点を変えると異世界で転生ものですが)の元ネタというかネタにされた一つであるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの大作「ファウスト」だって、老いた主人公が色々あって若いころに戻る話なんですし。

そもそも、だいたいの分野って常に先駆者がいるんですよね。
SF作家が新しいものを書いたつもりでも、すでに上記したハーバード・ジョージ・ウェルズが書いていたりするって話もあります。
じゃあ、文章や作品を書くって無駄なのか? といえば個人的感情ですが、「否」と答えます。
たとえば同じ人物や同じ舞台を描いたとしても、書く人によって別の物語になりますし、見ごたえのある内容になります。
三国志だって、書く人によって色々と違いますし。

話がそれました、ともあれ私が買ってきたのが、
「機動戦士ガンダム 異世界宇宙世紀 二十四歳職業OL、転生先でキシリアやってます」
最初に見かけた時「……はい?」と変な声が出ました。

初代ガンダムで、ジオン側の重鎮であるザビ家の面々のひとり、キシリアを主役にすえた作品だったんですね。
で、描いている築地さんは、以前に「艦これ」でも特に読みごたえあって楽しかった「陽炎、抜錨します!」を手がけた方です。
さし絵のNOCOさんも、「陽炎、抜錨します!」でさし絵を担当されていました。
これは、楽しそうだと思い買ってきて読んだのですが、思った以上に楽しかったですね。

私は、あんまり「ガンダム」というか一年戦争もの詳しくないんですが、それでも色々なネタが散らばっていて読みながら笑っていました。
しかし、こんな「ガンダム」くわしいOLとか居るのかなと思いましたが、そもそもファンジン(同人誌が、こう呼ばれることあります)をメインで造っていたのって昔から女性ファンの方でしたし、当時からガルマやシャアのファンって多くいたので、今みたいに気軽に……というか身近にガンダム楽しめる時代になったから、こうした方も居るかもしれません。

宇宙世紀じゃなくてコズミック・イラですけど、同人作家で「となりの801ちゃん」のモデルになった人も、「SEED」のディアッカ推しだったりしてますし。
また、この作品の見ごたえは、ただガンダムの世界をたどるだけでなく、登場人物との会話も楽しいものがありました。
ザビ家の皆さん、アニメ本編だと仲の悪さで自滅しますが、この作品だと色々とちがっていました。
どう違うかは、まあ読んでいただくとして、こういう世界も良いなとか思いましたね。
どのみち、どんな展開にしようとゲスな言い方ですがザビ家がア・バオア・クー前後でいなくなることは、事実ですし(一人を、のぞいて)。
ただ、一部の作品だと「ZZ」に出ていたグレミー・トト(文庫版だと、デギン公王の愛妾の子、みたいな設定になってました)みたいに、傍流と言うか係累の人もいるみたいです。
まあ、そこらへん悪い言い方すると後付けですけど。

ガンダムって名の機体も、プロトタイプの機体やら、五号機とか六号機とかピクシーとか陸戦型とか、ずいぶん増えてますし。
だから、何て言うか「ガンダム」って世界も割と自由なんだと思います。
「ギレンの野望」なんて、ガルマが生存して離反する展開とか、Zガンダムよりずっと早くティターンズができたりしていますし。
そういや、ドリームキャスト版とちゅうでほったらかしで、止まっていたなあ……。

こうしたわけで、この作品も色々と楽しむことができました。
まあ私って、繰り返しますけど「ガンダム」シリーズそんなに詳しくないので、本編と違うとか目くじら立てずに気楽に読むことができました。
厳密な考察や指摘は、もっと詳しい方やディープな方にお任せしたいです。

ただ、なんでもカッカして変だオカシイと怒るよりは、まあ良いんじゃないかな、ですね。
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