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2022年03月21日06:39

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 【質問】 WW2ハンガリー軍の対戦車砲部隊について教えてください.(下書き)

 【質問 kérdés】
 WW2ハンガリー軍の対戦車砲部隊について教えてください.
Kérem, mondja meg a Magyar király Honvéd páncéltörő löveg csapatairől.

 【回答 válasz】
 1941年のフバII計画においては,歩兵大隊1個あたり対戦車砲兵1個小隊(37mm対戦車砲×4)が配属.
 歩兵大隊18個(すなわち歩兵連隊6個,すなわち歩兵旅団3個)で1個軍団(師団ではなく)を構成するので,対戦車砲兵は計18個小隊.
 これとは別に,連隊直属の対戦車砲兵1個小隊が存在するので,1個軍団当たり18+6=24個小隊,対戦車砲96門が配備される計画だった.

 歩兵軍団以外には自動車化された快速軍団が存在し,こちらは騎兵旅団2個と自動車化歩兵旅団2個から成るが,
・自動車化歩兵旅団麾下には
3個ある自動車化歩兵大隊にそれぞれ自動車化対戦車砲兵1個(37mm対戦車砲×4)=小計3個
2個ある自転車歩兵大隊にそれぞれ自動車化対戦車砲兵1個=小計2個
1個ある装甲偵察大隊に自動車化対戦車砲兵1個=小計1個
の合計6個小隊が配備されていた.

 これが東部戦線で消耗した後の計画である,1942年2月のフバIIIでは,少なくとも編成上は対戦車砲部隊が殆ど見当たらなくなる.
 僅かに騎兵旅団のそれぞれ1個ある自転車歩兵大隊や装甲偵察大隊に,それぞれ1個の自動車化対戦車砲兵小隊が見られるのみである.

 しかしその後の師団編成では軽歩兵師団では合計8個中隊配属されており,
歩兵大隊麾下の中隊では37mm対戦車砲×4.
歩兵連隊直属の中隊では50mm対戦車砲×2,47mm対戦車砲×6.
 また,第1装甲師団では1個ある装甲偵察大隊に自動車化対戦車砲兵1個中隊(50mm対戦車砲×4)が配属されていた.
 さらに,後方の治安維持のための警備師団にも2個小隊(1個小隊当たり37mm対戦車砲×2)だけだが配備されていた.

 もちろんこれは定数をしてしているのであって,実数はこれより下回っていただろうことが容易に想像できる.

 なお,引用資料中には37mm砲となっているが,実際には40mm対戦車砲のことであろう.
 これについて詳しくは別項参照.

 【参考ページ Referencia Oldal】
http://www.niehorster.org/015_hungary/__vkf.htm

1枚目:ロシアの平原に配置された40.M 40mm対戦車砲.1942年,ドン川戦線
(図No. faq220321at,こちらより引用)

2枚目:ホント=ヴァルシャーニ・フェレンツ Hont-Varsányi Ferenc 大尉作「東部戦線のとある対戦車砲」.ハンガリーのプロパガンダ誌「マジャル・フタール Magyar Futár」に掲載されたもの
(図No. faq220321at2,こちらより引用)
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