■福島出身の若元春 故郷を心配「今でも怖い。けがなさらないように」
(朝日新聞デジタル - 03月17日 18:55)
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大相撲三月場所五日目、ここまで上位陣唯一の全勝だった新大関の御嶽海が東前頭四枚目の霧馬山の寄り切りに屈して土がつき、賜杯レースは、東前頭五枚目の宝富士を突き落としで制した東前頭七枚目の高安が単独トップで全勝を維持する展開となりました。
さて、今日の新大関御嶽海、霧馬山を相手に右四つから左で抱えるも、霧馬山に左上手を許して頭をつけられ、上体が起き上がって外四つの寄りに屈して勝負あり。勝ち負けの違いはありますが、薄氷の叩き込みでの白星だった昨日の隆の勝戦に続いて内容の伴わない土俵が続いている感じですね。
その御嶽海を尻目に白星を続けたのが、元大関の高安。先場所が部屋のコロナ感染者の発生を受け全休だったので休場明けとなりますが、今日も鋭い立ち合いと強烈な喉輪攻めで宝富士を引かせながら、土俵際で動かれ組まれて反対側に追い込まれるも、逆転の右の突き落としで勝負あり。「しっかり体を休めて作ってきました」と先場所の休場期間を身体造りに当て、内容の良い土俵が続いているようです。し、場所中は取組を欠かさずに観この日は7秒9で料理。「毎回、拮抗(きっこう)した相撲になるけど、今日は速い相撲、厳しい相撲にこだわりました」と狙い通りの一番だった。
そして、昨日の地震で被災した福島県(福島市)出身の新関脇の若隆景が内容の良い一番で白星を重ねました。小結豊昇龍に強烈な押っつけから何もさせず寄り切りで一蹴、脇を締めて腰を十分に落とし、左差しの磐石の土俵に、八角理事長(第61代横綱北勝海)は「素晴らしい一番。叩かれても押っつけながら前に出る厳しい、素晴らしい相撲だった。こういう相撲をどんどん伸ばしてほしい。小さい人は強くなるために、こういう相撲をとってほしい」と評価。その上で「技能相撲。でも技能だけじゃない、前に出る馬力がないと、ああいう相撲は取れない。」と、若隆景の目指す相撲への助言を述べていましたね。
故郷福島県の一大事となると、兄の若元春、そのまた兄の若隆元は揃って奮起。若元春はベテラン妙義龍を寄り切りに仕留め、幕下にいる長兄若隆元も関取経験者の朝玉勢を肩透かしに仕留めて初日。良い土俵を見せることで、地元に明るい話題を振り撒いたようですね。祖父に元小結若葉山を、父に元幕下若信夫を持つ相撲一家に育った「大波三兄弟」の実家は福島市内のちゃんこ料理店。建物に損害はなかったものの「グラスや食器がたくさん割れたみたい」だそうで、11年前となる東日本大震災について若元春は「震災からかなり年はたったけど、地震は今も怖い。みなさん怪我がなければいい」とコメントしていましたが、11年前の震災直後は「土俵で活躍して元気になってもらう」機会を失っており、その機会があることは“恵まれている”かもしれませんね。
その他。横綱照ノ富士は西前頭二枚目の玉鷲に立ち合い前褌を奪えず喉輪交じりの突きに防戦一方。先場所に続く金星配給となる押し倒しに屈して二敗目。ここまで4連敗の角番大関正代は先場所敗れた東前頭三枚目阿武咲の喉輪攻めを堪えて左からの上手投げで制し、五日目にして初日を出しました。
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