ドロ沼の戦争の行方

世界中の首脳、NGO団体、市民の非難行動にも拘らず、ロシアのプーチンの執拗な

ウクライナへの攻撃が続いている。

今日、日本もウクライナ大統領、ブレジンスキーの要請に答えて国会で大統領の演説を

受け入れ、近く実現する言うニュースは、ウクライナと日本の連帯を世界に示す良い機会

だと殆どの日本人は思ったことだろう。

新聞の一面は連日、ウクライナの主要都市へのロシアの爆撃の模様を文面と写真が占めて

いて、かつてアメリカのジョンソン、ニクソン大統領が南ベトナムの共産化防止を掲げて

空爆を続けていた1970年代の新聞の記事を思いだす。ロシアは小規模の村への攻撃に」

化学兵器を使っているのではという報道があるが、ベトナムでも

米空軍機はナパーム弾を大量投下して戦闘員以外の子供、女性を含む市民の殺戮や、

ソンミの大量虐殺（120名ほどの子供、女性を無差別殺戮、当時スクープ写真を載せた本

を読んで衝撃を受けたことを思い出す）があった。そうしたメディアの報道がアメリカ

国内で、ヒッピーの若者を中心に反戦デモの急拡大、テレビを見ていたossamaも、

アメリカの若者が正義の戦争と信じて疑わなかった戦争が、実は何の罪もない市民を

大量に殺戮する醜い戦争だと気づいたのだと確かに映っていた。そして最後には

北ベトナム軍がサイゴンに侵攻し陥落させた日のテレビの報道に、やっと戦争が

終わったのだと知らされた。

大国アメリカが小さな国ベトナムのゲリラ作戦には歯が立たず米国の威信が

地に落ちた日でもあった。今のロシアの状況を見ていると、

ベトナムの戦争の推移と生き写しの状況のようにも見える。ロシア国内でも制裁の影響で

国民生活のいろんな場面でも苦しさを感じてきているようだし、ロシアの国内の

富豪たちも資産を凍結されたり事業の継続が出来なくなったりで不満が噴出し、
プーチンに直ちに停戦を訴えたりする富豪もいると報道されている。
反旗を翻すものには厳罰を処すとして法改正した法の下で逮捕拘禁されることを恐れ

国外脱出する富豪たちもいると聞く。ジャーナリストも自由を制限され国外に退避する

人もいるらしい。更に先日にはなんと国営放送で戦争プロパガンダの最中、女性が

端より突然現れ、戦争反対、ロシア人よ、あなたは騙されているというプラカードを

掲げるという珍事まであった。殺されるかもしれない行動に勇気ある行動だと

SNSで賞賛の声が多数あるらしいが、罰金で済んで本当に良かったと思う。

なんといってもベトナム戦争終盤で反戦デモの渦が巻いたように、今のロシア国内からも

連日デモが続いているのは、戦闘停止への大きなムーブメントになる予感がある。

是非そうなって欲しい。非道なプーチンは戦争犯罪人であって、国際軍事法廷で

死刑にされるべき重罪人。少なくとも失脚して欲しい恥知らずで、大統領という名に

ふさわしくない罪人だ。そうでなければ東部の町プリュコフで長距離ミサイルなどで

殺された2400人もの人や産院で殺されたとされる妊婦と赤ちゃん、キエフで破壊された

インフラの中で地下で耐えながら生活している女性と子供達が救われない。

キエフ上空の制空権が未だにロシアの手に入っていないのは、EU,アメリカ、

東欧諸国からの武器供与が力を発揮しているとお言われている。報道ではキエフを

３方から囲んで隊列を組んでいるロシア戦車部隊へ突撃の命令を下す前に

どう攻めるか戦略の見直しをしている最中ではないかという。

又はキエフを総攻撃したらEU、アメリカ他が更に制裁を強めロシア経済が持たないと、

プーチンを取り巻く幹部からの直言で紛糾しているという話もあるらしいが、

どこまで真実味があるかは定かではない。とにかく一日も早くきな臭いニュースが

メディアから消えて欲しい。