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2022年03月16日09:38

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ニュース@侮辱って何なのだろうか

最近侮辱罪の厳罰化とかの動きもあるので、基本的なことを確認しておきたい。そもそも、侮辱とは何なのだろうか?

「お前はバカだ」という発言が侮辱に当たるのは分かる。
では、「私は、お前はバカだと思う」と言う発言も侮辱になるのだろうか?
前者は対象について言及した発言だが、後者は自分の思考を表明したに過ぎない。対象がバカと呼びうる性質を持っている、とは主張していない。自分は、そう思っている、と言っているだけだ。

これが侮辱になるのだとしたら、つまらなかった、とかおいしくなかったも侮辱になるのだろうか。
「あのゲームやったけどつまらなかった」「あのラーメン食べたけどおいしくなかった」と言う発言は、自分の経験した感覚を表明している。ゲームについて言及したのでも、ラーメンについて言及したのでもない。それらを経験した自分の感覚を表明したに過ぎない。

私としては、これらを犯罪として扱うのは行きすぎだと考えている。世の中の人々の基本的傾向として、「自分の好きなものを嫌う人間、自分の嫌いなものを好く人間を嫌う心理」があるとみている。この傾向が行きすぎて、他者が何を好くか、何を嫌うかについて干渉することを当たり前だと思っている節がある。

人はそれぞれなんでも好きなものを好き、なんでも好きなように嫌うことが許されている。これは、日本国憲法が思想の自由として保障している。

あとはどこまでそれを表明することが許されるかという、表現の自由の領域なわけだが、自分の内面を表明することが咎められるべきとは思えない。他者の悪口を自由に言っていいとは思わないが、他者に対する自分の認識の表明は、他者については言及していない。言及対象は自分だ。

「私はそういう人間です」というだけの発言が侮辱になるものなのだろうか。あるいは、なるべきものだろうか。名誉感情を傷つけるから犯罪だという場合、「自分を劣悪なものだと思っている人がいると名誉感情が傷つく」という主張を認めることになる。それが認められるなら、「自分を優秀なものだと思わない人がいると名誉感情が傷つく」と言う主張も認めなければならなくなるのではないか? それは「侮辱したら犯罪」ではなく「賞賛しなかったら犯罪」と言うことになってしまう。馬鹿げている。

とはいえこれも時代の流れなのだろうか。
昔(昭和の終わり頃)の学校でのいじめと言えば暴力を指したものだが、平成に入ってからは無視とか仲間はずれもいじめに分類されるようになっていった。
攻撃を受けることがいじめとされていたのが、友好的に迎えてもらえないこともいじめに含まれるようになった。

人々の心が脆くなっている以上、より繊細に取り締まるべきと言うことになるのかも知れない。

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 東京・池袋で2019年4月に起きた車の暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(35)がインターネット上の投稿で誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして、警視庁が捜査を始めたことが15日、捜査関係者への取材でわかった。


 遺族としての活動について「金や反響目当て」などと書かれており、同庁はこうした記述が侮辱容疑などにあたる可能性があるとして、サイトの管理者に協力を求めるなどし、投稿者を特定する方針だ。


 松永さんによると、投稿があったのは今月11日午前11時過ぎ。松永さんのツイッター投稿に対し「金や反響目当てで、闘ってるようにしか見えませんでした」という返信があった。匿名アカウントからの投稿で、亡くなった妻子の実名を挙げて「そんな父親、喜ぶとでも??」とも記されていた。


 松永さんが「警察へ相談に行く」と応じると、投稿はまもなく削除され、その後、同一人物とみられるアカウントから「松永様御一家 本当に申し訳ないです」という投稿があった。アカウントには「誹謗中傷に関わっているものです」との記載があり、両手を合わせた絵文字付きで「松永様本当にごめんなさい。許してください。お願いします」とも書かれていた。
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