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2022年03月11日18:16

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しあわせはどこにある(Hector and the Search for Happiness)

 「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」のサイモン・ペッグと「ゴーン・ガール」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたロザムンド・パイクが共演し、「マイ・フレンド・メモリー」「Shall We Dance?」などで知られるイギリス人監督ピーター・チェルソムがメガホンをとったドラマ。美人でしっかり者のクララとロンドンで不自由のない生活を送る精神科医のヘクター。しかし、患者たちの不幸話を聞き続ける日々の中、自分自身の人生に疑問を感じるようになる。本当の幸せとは何か、その答えを求め、ヘクターはイギリスから中国、チベット、アフリカ、そしてアメリカへと旅に出る。行く先々で出会った幸せのヒントを手帳に記録しながら、ヘクターは波乱万丈な旅を続けていく。(映画.comより)





<2020年12月9日 録画鑑賞>

 文字通り、一見何不自由のない男が、自分探しの旅に出るお話。よくある「本当の幸せとは何か」みたいなお話なんだけど、どうなんだろうね、この作品。同じ監督の「マイ・フレンド・メモリー」は、かなり前の映画だけれど、いたく感動したのを覚えてます。二人の子供とシャロン・ストーンが主演でした。また「セレンディピティ」も、ジョン・キューザックとケイト・ベッキンセイルが人生で何度も出会う、なかなかにおしゃれな話でした。しかし、今回の映画は、自分探し自体が何かにつけてエキセントリック過ぎて、私個人としては、理解できない感じでした。

 子供の頃に強いトラウマを抱えたであろうことは、それとなく描かれるし、強いマザコンであることも描かれます。この歳で爪まで切ってくれる優しい恋人ロザムンド・パイクは、彼がどんな行動を取ろうとどこまでも優しいし、世界を旅すればマフィアのボス(ジャン・レノ!)と簡単に知り合って信用してもらえるし、チベットの奥地に住む僧にも簡単に出会えるし、成功したビジネスマンのスガルスガルド・父にも簡単に出会って豪遊するし、どこへ行ってもそんな感じ。これはあくまでも私の個人的見解だけれど、すべて彼の幻想だったんじゃなかろうか。優しすぎる恋人も、実は再婚して自分に構ってくれなくなった母親で、そばには存在しないとか。「ビューティフル・マインド」のベタニーさんみたいに主人公が作り上げた虚像なんじゃないかと思う。チベットの僧も、成功したビジネスマンも、全部幻想なのでは。

 映画自体は明るく仕上がっていたけれど、実はある意味アブナイ映画なんじゃないかな、と思ったのでした。ひねくれていてすみません。
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