シャウト・アウト（Baaghi 3）

　「WAR ウォー!!」のタイガー・シュロフと「きっと、またあえる」のシュラッダー・カプールが共演し、インドで大ヒットを記録したアクション映画。腕っぷしに自信のあるロニーは亡き父との約束で、心優しい兄ヴィクラムがピンチに陥ると必ず駆けつけて救ってきた。ある日、仕事でシリアを訪れたヴィクラムがテロリストに誘拐されてしまう。怒りに燃えるロニーは現地へ向かうが、そこには大量武装したテロリスト軍団が待ち構えていた。「のむコレ'21」（2021年10月22日〜／東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋）上映作品。（映画.comより）





＜2022年3月5日　Blu-ray鑑賞＞

　インドのスター、愛され二世俳優のタイガー・シェロフ主演作、日本でBlu-ray解禁。タイトルは「3」となっていて、事実、同じタイガー君主演の連作らしいのですが、一つ一つにつながりがなく、話も独立しているとのことだったので、果敢に鑑賞。おもしろかったです〜。

　お話は、私の世代ならジャッキー・チェンとサモ・ハン・キンポーが兄弟をやった「ファースト・ミッション」に近い感じ。ほんの少し何事にも疎い兄と、死に際の父に兄を守ることを約束した強〜い弟のお話。この弟をタイガー君が演じるのですが、実際お仕事は何をなさっているのかと思うほど、いつでもどこでも、兄の危機に駆け付け、相手をやっつけてしまいます。お父さんがかなりの財産を残してあったのかもしれません。ともかく、お父さんが殉職した警官だったため、世話を焼く人があり、兄は警官になります。本人にも、いつまでも弟の世話ばかりにはなれないという思いもあったでしょう。しかし、愚鈍ゆえ利用され、明らかに無謀なミッションに放り込まれることに。しかし、代わりにこっそり弟がやっつけてしまったため、結果的に手柄を打ち立ててしまいます。”制服が本人を守る”と思って警官に仕立て上げた弟には計算違いでした。

　しかし、今更引けません。次から次へと課されるミッションを二人三脚でこなしてゆく二人。が、相手もそれなりのギャング。ある目的のため、たくさんの人を誘拐して確保していたのに、行く道を邪魔されては、たまったものではありません。そしてとうとう、兄さんは捕まってしまい、痛い目に。鬼の形相タイガー君の参上です。

　いや、よく考えるとバカバカしい話なんですが、タイガー君の流れるような美しいアクションと、美しい兄弟愛を目の当たりにすると、もはやそんなことはどうでもよくなります。映画は娯楽なのですから。弟がやられたときに、夢中で相手を打ちのめす兄さんもよかった。ほとんど前後見境なくなっているのですが、それがなんとも自然で。

　少し長い映画でしたが、楽しめました。この辺で、タイガー君のベタなメロドラマとか見たいかも。それには少し筋肉隆々過ぎるかな。