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2022年03月06日21:55

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おもいでふりかえり

487: ドラエモン  2009/12/04(Fri) 20:50 ID:rYVxazYx1SvX  [ va4qsJNk0c ]
>>486

本当はGDPの10%あるデフレギャップを3%とか、さらには逆にインフレギャップあるとか
推定するのよりは、15%と言う方がましなのは確か。だが、80%とか言うのは不味いぞw
それこそシニョリッジで(つまり日銀引き受けで)100兆円単位で公共投資とか言い出し
かねないから。なんの社会的収益も産まないような鉄とコンクリのがれきの山を100兆円単位
で作られちゃ困るでしょう。さらに、それでインフレになっても「まだ300兆円分のギャップ
がある」とか言われた日には、ケインジアン(とその亜流)は、公開銃殺刑になっちゃうよw
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そして何の因果かコロナが起きてなりふり構わない対策は公開銃殺刑になっちゃうよw の世界を現実の前に教祖は躯となり、その後夢はかない、現実として成果を出したもの出さなかったものに分かれた。多分もうコロナのせいだとか、ロシアのせいだとか言っても誰も聞く耳持たないだろうし、みんな負担の押し付け合いで忙しいからどうにもならないのだろう。

多分公開銃殺刑は冗談だとしても、民がインフレの負担は耐え難い言ったら政治家はそれを無視できないだろうから、数の上で少数派の意見はその分押し込まれ犠牲にされることになるんだろうな。それが事実上の公開銃殺刑なのだろうから


https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1258715745&owner_id=1390986

石油危機


この時のインフレ経路は第一次大戦とやや似ている。発端は海外であるからだ。

この時の始まりは・・・・米国になる。酷く政治的なものだが、既にベトナム戦争時には完全雇用を上回る失業率であったにもかかわらず、それ以上に政府支出が増加していた。つまり・・・・・完全雇用時における政府支出と民需の激突が起ころうとしていた。

所が時はちょうど大統領選挙の時。金融引き締めにおける景気後退は政府は気に入らない。さりとて放置すればインフレになってしまう。時の連銀議長バーンズは迷いの末にこう進言(妄言?)したと言われている。

「物品の急騰があるのですから、価格統制によって値上がりを防ぐべき」(こうすれば利上げしなくてもOK)

つまり個別介入による物価抑制を目指そうとしたわけだ。これは第二次大戦で実行したためにうまくいくかと思ったが・・・・・近場の大陸ネタでも分かるが、これ戦時でかつ、生産力に余裕があり、なおかつ貯蓄が膨大な国でないとうまくいかない。

まずインフレで賃金や仕入れコストが上がっているのに販売価格が上げれないとしたら・・・・・生産者はメラニンを入れて牛乳を売るか、そもそも売れば逆ザヤになる生産設備や在庫を廃棄するか、そもそも廃業するかのどれかを選ぶしかない。

これに対応するために牛やえさの価格統制をおこなおうとすると・・・・その先のものも統制しないといけない。つまり一つの統制が無限の統制に拡大する訳だ。もちろんこれでうまく行くならばソ連はもっと長持ちしただろう。


日本ではトイレットペーパーが有名だが、米国では鶏肉不足が起こっているところに、鶏肉価格の引き上げができずに業者が大量のひよこを溺死させたという事件が起こった。TVで見た国民は激怒したらしい・・・・・

かくて票にならない価格統制は解除され、元の鞘に戻った。所が結果は最悪だった。完全雇用と財政支出と低金利の放置が長期化していたために一気にインフレになったのである。これが70年代の狂乱物価の始まりである

そして第一次大戦に見るように・・・・この場合固定相場制だと一国の高インフレは瞬く間に他国に波及する。そしてこの時は先進国を含め世界中固定相場制。また最大規模の国家で起こったのだからなおさらだろう。


かくて・・・・米国からの嵐の直撃を受けることになった日本だが、当初の対策は最悪だった。上の事情に加えて、為替の固定化が不可能になりつつあったときなのに日本の当局は1ドル360円での交換に応じていた。つまりドルが売られて、円が買われる(政府から提供される=通貨供給量増大) ただこの時は日銀は売りオペを合わせることによって何とか抑えることに成功していた。

ところが・・・・1972年には奇妙なことが起きる。突然日銀からの貸し出しが激増し、日銀の売りオペを圧倒したのである。理由はインフレが見え始めていたところに逆に利下げを行い実質金利をさらに下げてしまった。簡単にいえば物価は10〜20%上がり、貸出金利はその半分程度であればどうなるか考えればわかる。

結末は凄まじかった・・・・・この2年間米国の物価上昇率は10〜18%だったが、日本は18〜31%にも上った。米国の津波が押し寄せ、固定相場でそれが波及し、政府・日銀の対策が逆噴射になって狂乱物価に火を注ぎ、最後のおまけに原油高騰が来た訳だ。


ただ・・・・いいこともあった。米国をさらに上回る物価高騰は景気と為替への未練を断ち切り、政府・日銀は全ての能力を物価安定に注いだ。このため急速な円高と景気後退はあったが、先進国中最速で景気後退と狂乱物価から抜け出すことになる。日銀人が自慢する黄金時代の思い出である。

反対に米国は中途半端なインフレ率しかなかったために、いつまでたっても景気と物価高騰のどちらをとるのか決められず10年間(計3回)も天井と底を行ったり来たりしていた。やはり国民の結審が決まらなくなる中途半端なのはよくないねw

かくて国民の怨嗟の念が頂点に達したところで、伝説のボルカーによる全てを捨てての金融引き締めが行われた。日本は全治2年ほどだったが、米国も全治3年ほどで景気後退と物価高騰から脱却した。

かくて世界は低インフレ環境における黄金時代に突入することになる。先陣を切ったのは・・・・・・日本だった。その後はよく知られているとおりである。


     物価    賃金(現金給与) 日経     住宅
1973   35     25        5359     57.4
1974                  3355     62.4
1975   55.7    44.4              59.1
1976                         59.9
1977                  5287     61.5
1978                         63.5
1979                         67.6
1980   76.4    63.9              74
1981                  8011     79.8
1982                  6800     84.5
1983   83     71.8       9000     87.7


結論・・・・・賃金最強、住宅ビリである・・・・・・・株も不調。

ちなみに金価格は円ベースで1000円から1980年には6400円まで行っている。82年でも4000円くらい。原油も似たような伸び率である。


このケースは金価格が自由化され、さらに商品(原油)が最強であった。もちろん資源メジャーも市場平均の倍の成績を上げている。

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この時と違いもう日本をはじめ先進国は若さを失っている。国だけに限らずあらゆる部門が大きな債務比率を抱えている。だからどう考えてもインフレで債務を解消する形で受け止めるしかないんだけど、それは資産や年金で生活をする者には耐え難い生活水準の低下となる。そして現代の先進国においてその人たちの意向を無視して選挙に勝つのは不可能である。

米国のほうが先に高インフレで火を噴いて、日本はまだ落ち着いているのは同じ。だけど成長を下げるのを許容できなくて為替と景気の維持で燃料注入して一度先進国一の高インフレになるというのはまたたどる道なんだろうか。企業部門からの通貨安の維持は望まれてるだろうし、国家としても利払いの削減は望むところだから金利を上げて通貨高にするというのは今の時点ではやりにくい。でも米が鎮圧のために上げていく言うなら金利差による円安は止めれない。

唯一の希望は米が利上げに耐えれなくてやめる、さらに不況対策で利下げに転じるまで持ちこたえればいいのだけれど、これも結局おおもとの世界がどれだけインフレになるかなんだよな。

結局どれだけ食糧エネルギー上がってるだけで給与などコアの物価は上がってないというのは正論だけど、その負担を現実として受ける一般の社会は食糧エネルギー込みの物価を負担するのだから何とかしろというのを無視することはできない。無理筋は無理筋であろうが声が大きい権力者の声を無視することはできない。つまり資源エネルギーが一時的要因だろうが、戦争だろうが、サプライチェーンの問題だろうが上がればそれを年単位で放置はできず結局は金利を上げていく方向に押し切られる。そう、かつて僕らが嘲笑った外貨不足で通貨危機に陥って急速な利上げと引き締めをした新興国のように。物価で返済せず、通貨安でも調整せず、正当に費用削減で支払った南欧ギリシャのように。


だらだら普通と大不況を高物価でレンジで過ごすことになるか

景気が速攻死んで大不況と緩和で深い谷と山を行き来するか

それとも全部懸念で物価が一時的で収まってまた危機が来たら緩和してただの途中の押し目でした、景気は回復軌道でしたになるのか

ほんとどうなるんだろうね。ただどうなるにしても自分にとってはとてつもなくしんどくなる人生の始まりのようでしんどいとしかいう言葉がない
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