東京都美術館にて。
現在、東京にはフェルメールが二点来ているが、その内の一点『窓辺で手紙を読む女』が公開されている展覧。
主としてタイトルの通り、17世紀オランダ絵画の展覧なので、日本人の好みからするといささか地味目なものになっている。レンブラントの一点『若きサスキアの肖像』は素晴らしいが、これだけである。他にはボルツの絵が良いと思った。
それでフェルメールであるが、今回の修復で全面的に赤黒く変化していたニスの全面除去と、壁面に塗りつぶされていたキューピッドの絵を「発掘」というものであった。
絵全体が明るくなっており、かつての静謐な感じが弱まり、まさに日常生活の瞬間を、スナップとして捉えているという感じがした。
案外、今まで持っていたフェルメールへの印象が、このような修復で変化していくのかもしれない。
昨日の祝日に入場したが、さほど混んではいなかった。原則は、ネットによる事前予約。
4月3日(日)まで。
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