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2022年02月14日00:21

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フェルメール『信仰の寓意』

 国立新美術館での「メトロポリタン美術館展」にて、フェルメールの『信仰の寓意』を鑑賞した。
 私は、1999年の夏にNYを訪問というか、観光に行って、もちろんメト美にも行ったのだが、この『信仰〜』だけ、展示されていなかったのである。貸し出しされていたか、修復か、研究用か、保護温存か、ともかく実物を鑑賞出来なかった。
 その後この20年の間に、東京都美術館と上野の森美術館の二館では集中的にフェルメールの作品群を展示する展覧があり、おかげで現地の所蔵美術館に行かずとも鑑賞が出来たであるが、この『信仰〜』だけは拝める機会が無かった。つまりはこの作品、私にとってのTHE LAST フェルメールであったのである。ところで、私は、巷ではフェルメール作と言われている『赤い帽子の女』(これは上野の森美術館で見ている)と『フルートを持つ女』(未見)は、真作と認めていないので(研究家、小林頼子氏の説を全面的に支持)、やはりTHE LASTはこの『信仰〜』なのである。ついでに書くと『ヴァージナルの前に座る女』(東京都美術館で見ている)も、私は真作と認めていない。真作かもしれないが、相当に稚拙な出来である。
 ともかく、上記3点を除いた、真作と思われる作品群の全てを鑑賞するという業を、2022年2月13日に「達成」した。「達成」となると、今後の生きる張り合いを一つ喪失する事になるが、でもまだ大丈夫。次の目標は、所蔵の現地の美術館で鑑賞する、という目標が出来た。頑張るぞ。
 そうそう、ボストンの『合奏』。1990年に盗難に遭って、現在行方不明のこの作品は、鑑賞していません。私の存命中には無理かもしれません。
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