mixiユーザー(id:48382454)
2022年02月11日00:09
18 view
０２月１１日の日記
 |
今日の出来事：紀元前６６０年（神武天皇元年１月１日）−初代天皇・神武天皇が即位、１８６５年−太田・絵堂の戦い：赤村の戦い、１８６８年−戊辰戦争：高松藩朝敵事件、１８８９年−大日本帝国憲法・皇室典範などが公布、伊勢神宮で文部大臣・森有礼が暗殺、１９５１年−朝鮮戦争：居昌・山清・咸陽良民虐殺事件
今日は、初代天皇・神武天皇が即位です。神武天皇は、日本の初代天皇です。日本を初めて統一して「ヤマト（大和）朝廷」を築いた日本神話最大の英雄です。誕生の地は日向国、宮崎県内４カ所（日南市の鵜戸、高原町の皇子原、宮崎市佐土原町、高千穂町）に伝説地が残っています。陵墓は、奈良県橿原市です。日向（宮崎県）にあった草創期ヤマト政権は、「東征」を重ねながら橿原（奈良県）に進出し、初めて日本を統一して大和の国「ヤマト（大和）朝廷」を築きました。幼少時はサノ、青年期以降はヤマト・イワレヒコと呼ばれました。１５歳の時に皇太子となり、長じて吾平津姫（あひらつひめ）を妃とし、息子の手研耳命（たぎしみみのみこと）を得ました。ヤマト・イワレヒコは、「東に美しい土地があるという、青い山が四周にあり、その地には天から饒速日命が下っているという。そこは六合の中なれば、大業を広げて、天下を治めるにふさわしい土地であろう。よって、この地を都とすべきだ」と宣言しました。諸皇子は皆これに賛成しました。日向の美々津を出発したヤマト皇軍は、まず宇佐（大分県宇佐市）に上陸しました。「宇佐国」を治めていた宇沙都比古（うさつひこ）が足一騰宮（今の宇佐神宮、八幡宮の総本社）を造り、「武」の強さと英明さで名を知られたヤマト・イワレヒコの皇軍をもてなしました。続いてヤマト・イワレヒコの軍団は、岡田の地（福岡県北九州市八幡西区、岡田宮）に１年ほど留まりました。北九州を後にしたヤマト皇軍は、安芸の多家（広島県安芸郡府中町、多家神社）に到達し、７年間滞在しました。この後、ヤマト皇軍は吉備国に入り、歓迎を受けました。高島（岡山県岡山市）に行宮（高島宮）を造り、３年間滞在しました。岡山県内、周辺各地にヤマトの足跡が残っています。この時、同時に四国方面にも進出し、鳴門の渦潮辺りを通過、淡路島周辺をたどりました。２月に浪速国に至りました。昔、海辺だった大阪天満宮の辺りに上陸しました（境内に神武天皇上陸聖蹟碑が残されています）。３月に河内国に入り、４月に龍田へ進軍しましたが道が険阻で先へ進めず、東に軍を向けて生駒山を経て中州へ入ろうとしました。この地を支配する長髄彦が軍衆を集めて孔舎衛坂で戦いになりました。この戦いで、ヤマトの兄・五瀬命が流れ矢を受けて負傷し、紀国（和歌山県）の竈山で亡くなり、竈山神社が築かれました。ヤマト・イワレヒコは日の神・天照大神（アマテラス）の子孫の自分が、日に向かって（東へ）戦う事は天の意思に逆らう事だと悟り、兵を返しました。草香津まで退くと、盾を並べて雄叫びをあげて士気を鼓舞しました。そして、この地を盾津と名付けました。５月、大阪からの上陸を断念したヤマト皇軍は船を出し、紀国（和歌山県）沖回りで船団を進め、熊野灘を経て那智の海岸に上陸しました。那智の山に光が輝くのを見て大滝に到達し、この地を神として祭りました（熊野那智大社）。その後、名草戸畔との戦いや暴風雨にも遭い、陸でも海でも進軍が阻まれ、兄・稲飯命と三毛入野命は海上で遭難し、行軍は進みませんでした。近畿での「東征」は、はかばかしくありませんでしたが、熊野の民の高倉下が霊剣（布都御魂）をヤマトに献上（神倉神社：和歌山県新宮市）しました。剣を手にすると、元気づいて皇軍の兵達は立ち上がり、進軍を再開しました。ヤマト皇軍は、熊野速玉大社（和歌山県新宮市）、熊野本宮大社（和歌山県田辺市）にも足跡を残し、熊野本宮大社で天剣の布都御魂（ふつのみたま）が献じられました。しかし、当地は山路険絶で苦難を極めました。そこへ八咫烏（ヤタガラス）が現れ、先導しました。八咫烏に案内されて、莵田の地に入りました。８月、莵田の地を支配する兄猾（えうかし）と弟猾（おとうかし）を呼びました。兄猾は来ませんでしたが、弟猾は参上し、兄がヤマトを暗殺しようとしていると告げました。ヤマトは道臣命を送ってこれを討たせました。ヤマトは軽兵を率いて吉野の地を巡り、住人達はみな従いました。９月、ヤマトは高倉山に登ると八十梟帥（やそたける）や兄磯城（えしき）の軍が充満しているのが見えました。高皇産霊尊（たかみむすひのみこと）が夢に現れ、その言葉に従って天平瓦と御神酒の器をつくって天神地祇を祀り、勝利を祈願しました。１０月、ヤマトは軍を発して国見岳で八十梟帥を討ちました。１１月、磯城に攻め入りました。八咫烏に遣いをさせて弟磯城は降参しましたが、兄磯城が兄倉下、弟倉下とともになおも逆らったため、椎根津彦が奇策を用いてこれを破り、兄磯城を斬り殺しました。１２月、長髄彦と遂に決戦となりました。連戦しますが勝てませんでした。そして、天が曇り、雹が降ってきました。そこへ鵄（とび）があらわれ、ヤマトの弓の先にとまりました。すると電撃のごとき金色の煌きが発し、長髄彦の軍は混乱しました。そこへヤマトの軍が攻めかかり、饒速日命は長髄彦を殺して降伏しました。翌己未年２月、磐余彦は従わない新城戸畔、居勢祝、猪祝を討ちました。また、高尾張邑に土蜘蛛という身体が小さく手足の長い者がいたので、葛網の罠を作って捕らえて殺しました。これに因んで、この地を葛城と称しました。これによって、ヤマトは中州を平定しました。３月、畝傍山の東南の橿原の地を都と定めました。庚申年に、大物主の娘の媛蹈鞴五十鈴媛命（ひめたたらいすずひめ）を正妃としました。辛酉の歳（神武天皇元年１月１日・紀元前６６０年２月１１日）、ヤマトは橿原宮で践祚し、始馭天下之天皇（はつくにしらすすめらみこと）と称し、初代天皇・神武となりました。この時、５２歳でした。神武天皇２年、功を定めました。道臣命は築坂邑に、大来目を畝傍山の西に居住させ、椎根津彦を倭国造に、弟猾を猛田邑の県主、弟磯城を磯城の県主に任じ、高皇産霊尊の子孫の剣根を葛城国造に任じました。併せて八咫烏を「幸を運ぶ鳥」と褒賞しました。神武天皇４年、天下を平定し海内無事を以て詔し、鳥見山に皇祖天神を祀りました。神武天皇３１年、巡幸して腋上の丘に登り、蜻蛉（あきつ）のとなめ（尾）に似ている事から、その地を秋津洲と命名しました。神武天皇４２年、皇后・媛蹈鞴五十鈴媛命の皇子の神渟名川耳尊（かむぬなかわみみのみこと）を皇太子と定めました（第二代天皇・綏靖天皇）。神武天皇７６年、１２７歳にして崩御しました。神武天皇が即位した２月１１日は、日本が建国された日として、１８７３年に祭日「紀元節」と定められました。「紀元節」は１９４８年に廃止されましたが、１９６７年に「建国記念の日」として、祝日とされました。
次に、太田・絵堂の戦い：赤村の戦いです。下関から高杉晋作が「遊撃隊」３００を率いて、太田・金麗社に到着しました。高杉晋作は下関から、諸隊を指揮する山県有朋に手紙を届けていました。その手紙には「わしとおまへは焼山かづら うらは切れても根はきれぬ」と書かれていました。これは、高杉晋作の「功山寺決起」に、山県有朋が反対した事を恨んではいないという意味です。こうして、正義派・高杉晋作が率いる「遊撃隊」と山県有朋の「奇兵隊」、「御楯隊」が合同し、俗論派に攻撃を仕掛けました。高杉晋作が指揮をし、雲雀山の街道を進んで赤村に退却していた俗論派軍を攻撃しました。陣所・正岸寺を夜襲し、不意を突かれた俗論派軍は、明木まで敗走しました。この戦いにより、正義派の勝利が確実となりました。そして、萩城下では正義派、俗論派に属さない中立の鎮静派が動き出しました。鎮静派の山田宇右衛門、柏村数馬が俗論派を退けるように長州藩主の毛利敬親・定広父子に願い出ました。
その次に、戊辰戦争：高松藩朝敵事件です。「御三家」の水戸徳川家初代藩主・徳川頼房の長男・松平頼重が１２万石で入封し、東讃地域に高松藩が成立しました。高松藩は、宗家である水戸藩が尊皇に傾き、藩主・松平頼聰の正室・弥千代が井伊直弼の娘という立場から、苦しい立場に立たされました。結局、「鳥羽・伏見の戦い」では旧幕府方に就いて、薩摩藩・長州藩の軍勢と戦ったため、新政府から朝敵とされて松平頼聰は官位を剥奪されました。高松藩の庇護を受けていた京都の興正寺は高松に使者を派遣し、責任者の処罰を行って新政府に謝罪する事を勧めました。松平頼聰は、一門の松平頼該らを中心に藩のとるべき道を討議させ、新政府軍を迎え討つという藩論をおさえ、恭順にまとめました。そして、２月１１日に責任者として家老２名（執政・小河又右衛門久成と伏見役の総督・小夫兵庫正容）を切腹させて首を差し出して、恭順の姿勢を示し、藩主・松平頼聰も浄願寺で謹慎、同様に前藩主・松平頼胤も江戸で謹慎しました。一方で、土佐藩を中心とする討伐軍は丸亀藩・多度津藩を従えて高松に向かっていましたが、高松藩と縁戚である徳島藩が協力に消極的で松山藩討伐にも兵力を割く必要があり、土佐藩や整備されていない丸亀・多度津両藩では攻略困難と見込まれました。そこへ高松藩が恭順の見通しである事が判明し、２月１３日に高松城は無血開城されると、直ちに城に入って接収を完了させました。興正寺などの取り成しによって藩主・松平頼聰に上京・謝罪が命じられ、土佐藩も高松城を返還して撤退しました。その結果、新政府への軍資金１２万両の献上と引換に宥免されました。以後は藩政から遠ざかり、松崎渋右衛門が執政となりました。ところが、この一連の動きに対する藩内の不満が高まり、１８６９年に尊王派の松崎渋右衛門が暗殺されます。松平頼聰以下の藩首脳は、この事件を松崎渋右衛門が新政府への反逆を企てた事が発覚した事による自殺として届け出ました。しかし、松崎渋右衛門と知己である木戸孝允らはこれを疑って、弾正台に再調査を命じました。その結果、藩内保守派による殺害と判明し、藩主・頼聰は「廃藩置県」直前の１８７１年に閉門処分を命じられるなど、多くの藩士が処分される事になります。
その次の次に、大日本帝国憲法・皇室典範などが公布、伊勢神宮で文部大臣・森有礼が暗殺です。大日本帝国憲法は、近代立憲主義に基づく日本の憲法で、アジア初の近代憲法です。明治維新により、さまざまな改革が行われ、旧来の国制は根本的に変更されました。１８６７年１１月９日、江戸幕府第１５代将軍・徳川慶喜が、明治天皇に統治権の返還を表明し、天皇はこれを勅許しました（大政奉還）。１８６８年１月３日、江戸幕府は廃止されて、新政府が設立されました（王政復古）。新政府は天皇の官制大権を前提とした、近代的な官僚制の構築を目指しました。こうして、日本は封建的な幕藩体制に基づく「代表的君主政」から、近代的な官僚機構を擁する「直接的君主政」に移行しました。「大日本帝国憲法」第１０条は官制大権が天皇に属すると規定しています。１８６９年７月２５日、「版籍奉還」が行なわれ、諸侯（藩主）は土地と人民に対する統治権をすべて天皇に奉還しました。これは、天皇の下にある中央政府が直接、土地と人民を支配して統治権（立法権・行政権・司法権）を行使する事を意味しました。さらに、１８７１年８月２９日には「廃藩置県」が行なわれ、名実共に藩は消滅し、国家権力が中央政府に集中されました。「大日本帝国憲法」第１条および第４条は、国家の統治権は天皇が総攬すると規定しています。「版籍奉還」により各藩内の封建制は廃止され、人民が土地に縛り付けられる事もなくなりました。「大日本帝国憲法」第２７条は「臣民の財産権」を保障し、第２２条は「臣民の居住移転の自由」を保障しています。新政府は、「版籍奉還」の後、公卿・諸侯を華族、武士を士族、足軽などを卒族、その他の人民を平民にしました。１８７１年には士族の公務を解いて、農業・工業・商業の自由を与え、平民も等しく公務に就任できる事としました。１８７２年には「徴兵制度」を採用し、「国民皆兵主義」となり、士族による軍事的職業の独占が破られました。このようにして、武士の階級的な特権は廃止されました。「大日本帝国憲法」第１９条は「人民の等しい公務就任権」を規定し、第２０条は「兵役の義務」を規定しました。「帝国議会」開設に先立ち、１８８４年に「華族令」を定めて、華族に身分的特権を与えました。「大日本帝国憲法」３４条は「華族の貴族院列席特権」を規定しました。「王政復古」によって設置された三職（総裁、議定、参与）のうち、実務を担う「参与」の一員となった由利公正、福岡孝弟、木戸孝允らは、公議輿論の尊重と開国和親を基調とした新政府の基本方針を５ヶ条にまとめました。１８６８年４月６日、明治天皇がその実現を天地神明に誓ったものが「五箇条の御誓文」です。政府は、「五箇条の御誓文」に示された諸原則を実施するため、１８６８年６月１１日、「政体書」を公布して統治機構を改めました。「政体書」は、権力分立（三権分立）の考えを入れた七官を設置し、そのうちの一官として、公議輿論の中心となる立法議事機関である「議政官」を設ける事などを定めました。しかし、「戊辰戦争」終結の見通しがつくと、政府は公議輿論の尊重に対して消極的となり、「議政官」は廃止されました。「明治六年政変（征韓論の争議）」に敗れて下野した副島種臣、板垣退助、後藤象二郎、江藤新平等が連署して、「民撰議院設立建白書」を左院に提出しました。これを機運に、薩長藩閥による政権運営に対する批判が「自由民権運動」となって盛り上がり、各地で政治結社が行なわれました。また、この頃には各地で不平士族による反乱が頻発するようになり、日本の治安はきわめて悪化しました。１８７４年「佐賀の乱」、１８７６年「神風連の乱」、１８７７年「西南戦争」などです。１８８２年、参議・伊藤博文らは政府の命をうけてヨーロッパに渡り、ドイツ系立憲主義の理論と実際について調査を始めました。伊藤博文は、ベルリン大学のルドルフ・フォン・グナイスト、ウィーン大学のロレンツ・フォン・シュタインの両学者から、「憲法はその国の歴史・伝統・文化に立脚したものでなければならないから、いやしくも一国の憲法を制定しようというからには、まず、その国の歴史を勉強せよ」というアドバイスをうけました。その結果、プロイセン （ドイツ）の憲法体制が最も日本に適すると判断しました。翌１８８３年に伊藤博文らは帰国し、井上毅に憲法草案の起草を命じ、憲法取調局を設置するなど憲法制定と議会開設の準備を進めました。１８８５年に「太政官制」を廃止して「内閣制度」が創設され、伊藤博文が「初代内閣総理大臣」となりました。井上毅は、政府の法律顧問であったドイツ人・ロエスレルやアルバート・モッセなどの助言を得て起草作業を行い、１８８７年５月に「憲法草案」を書き上げました。この草案を元に、夏島（神奈川県横須賀市）にある伊藤博文の別荘で、伊藤博文、井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎らが検討を重ね、「夏島草案」をまとめました。その後、「夏島草案」に修正が加えられ、１８８８年４月に成案をまとめました。その直後、伊藤博文は天皇の諮問機関として「枢密院」を設置し、自ら議長となってこの憲法草案の審議を行いました。枢密院での審議は１８８９年１月に結了しました。１８８９年２月１１日、「大日本帝国憲法」が発布され、国民に公表されました。この憲法は天皇が黒田清隆首相に手渡すという「欽定憲法」の形で発布され、日本は東アジアで初めて近代憲法を有する立憲君主国家となりました。また、同時に皇室の家法である「皇室典範」も定められました。また、「議院法」、「貴族院令」、「衆議院議員選挙法」、「会計法」なども同時に定められました。「大日本帝国憲法」は第１回帝国議会が開会された１８９０年１１月２９日に施行されました。
薩摩藩出身の森有礼は、第１次伊藤内閣の下で初代文部大臣に就任し、東京高等師範学校（現在の筑波大学）を「教育の総本山」と称して改革を行なうなど、日本における教育政策に携わりました。また、「良妻賢母教育」こそ国是とすべきであるとした「生徒教導方要項」を、全国の女学校と高等女学校に配りました。１８８６年「学位令」を発令し、日本における学位として「大博士」と「博士」の二等を定めたほか、様々な学校制度の整備に奔走しました。黒田清隆内閣でも留任されました。１８８７年、伊勢神宮内宮を訪れた際、社殿にあった御簾をステッキでどけて中を覗き、土足厳禁の拝殿を靴のままで上りました（伊勢神宮不敬事件）。これが、新聞で報じられて問題となりました。長州出身の国粋主義者・西野文太郎は、森有礼を許せないと考えるようになりました。こうして西野文太郎は、１８８９年２月１１日、「大日本帝国憲法発布式典」の出席準備をしていた森有礼を訪ねると、出刃包丁でその腹部を刺すという犯行に及びました。西野文太郎は、その場で森有礼の護衛に台所まで追い詰められ、仕込み杖により斬られて死亡しました。森有礼は、出血多量で翌日に死亡しました。西野文太郎が所持していた斬奸状には、「天皇を頂く我が国の基礎を破壊し、我が国を亡滅に陥れようとした」など、伊勢神宮での不敬を責めており、森有礼を厳しく断罪していました。この事が新聞に報じられると、西野文太郎への同情が一般市民の間で大いに高まりました。
最後に、朝鮮戦争：居昌・山清・咸陽良民虐殺事件です。朝鮮戦争中の１９５１年２月９日〜２月１１日に、大韓民国慶尚南道居昌郡にある智異山で韓国軍が共匪のパルチザンを殲滅するためとして、無実の市民を虐殺した事件です。また、慶尚南道山清郡、咸陽郡で２月８日に引き起こされた「山清・咸陽良民虐殺事件」と一括りにして、「居昌・山清・咸陽良民虐殺事件」としても知られています。１９５１年２月９日〜２月１１日にかけて韓国慶尚南道居昌郡にある智異山で、崔��新師団長指揮下の韓国陸軍第１１師団第９連隊第３大隊は吳益慶連隊長の指揮により、居昌郡から一人残らず共匪パルチザンを殲滅するためとして７１９人（１５歳以上３３４人と１５歳未満３８５人）からなる無実の市民を虐殺しました。韓国軍は、韓国警察の家族までも除外する事なく虐殺しました「居昌良民虐殺事件」。この部隊は前日の２月８日には居昌郡に隣接する山清郡今西面、咸陽郡柳林面の一帯にある１２の村々の住民７０５人を集めて虐殺を行っていました「山清・咸陽良民虐殺事件」。この事件や９万名余りの餓死者・凍死者と無数の病人を出した「国民防衛軍事件」などによって、李承晩大統領への反感が高まり韓国陸軍本部からはアメリカへのクーデター計画打診が行われました。居昌出身の国会議員が虐殺事件について国会に報告すると国会では調査団が結成され、韓国軍の妨害を受けながらも現地調査を行って韓国軍の犯行を明らかにしました。法廷は虐殺を指揮した呉益慶大佐と韓東錫少佐を終身刑としましたが、李承晩大統領はただちに恩赦を出して釈放し、韓東錫少佐を警察幹部に抜擢しました。李承晩は国民の不満を抑えるために１９５２年１月１８日にアメリカ等の国際的な反対を押し切って「李承晩ライン」を一方的に宣言、竹島の不法占拠を開始しました。１９９６年１月に「居昌事件」等の関係者の名誉回復のための特別措置法が制定されました。２００１年、「居昌事件」の遺族は韓国政府を相手として訴訟を起こし、裁判所は一審で韓国政府は遺族に４０万ウォンずつ支払うように原告一部勝訴の判決を下しました。しかし、２００８年６月５日、韓国最高裁判所は国家賠償の責任はないとの判決を下し、事件を巡る訴訟は終結しました。２００４年４月には事件を追悼して、１５万m²の広さの敷地に「居昌事件追悼公園」が施工されました。
今日の誕生日：武田信虎、伊能忠敬、帆足万里、トーマス・エジソン、シドニィ・シェルダン、池部良、マヌエル・ノリエガ、バート・レイノルズ、野添ひとみ、小野ヤスシ（元ザ・ドリフターズ）、唐十郎、山田昇、清水紘治、鳩山由紀夫（第９３代内閣総理大臣）、松岡きっこ、益田由美、岡田惠和、栗林誠一郎、小畑健、松井亮（ｔｈｅ ｂｒｉｌｌｉａｎｔ ｇｒｅｅｎ）、山本モナ、内田也哉子、ホリ、室伏由佳、出水麻衣、ジュンジュン（元モーニング娘。）、岸井ゆきの、木��ゆりあ（元ＡＫＢ４８、元ＳＫＥ４８）、江口愛実（元ＡＫＢ４８）
今日の記念日：建国記念の日、文化勲章制定記念日、万歳三唱の日、わんこそば記念日、出雲そばの日
今日の「今日訓」：本日は、「建国記念の日」です。初代天皇・神武天皇が即位した日で、「建国を偲び、国を愛する心を養う。」日です。１６３８年、信州・松本藩の城主の松平直政が徳川家光から出雲・松江藩への国替えを命じられ、松平直政が松本からそば職人を伴って来た事から出雲・松江地方にそばが伝わり、今の「出雲そば」につながった事で「出雲そばの日」、１８８９年に「大日本帝国憲法」発布の祝典ではじめて「万歳三唱」が行なわれた事を記念して「万歳三唱の日」、１９３７年に「文化勲章」が制定された事で「文化勲章制定記念日」、「わんこそば全日本大会」が２月１１日に開催される事で「わんこそば記念日」となりました。
今日は、初代天皇・神武天皇が即位です。神武天皇は、日本の初代天皇です。日本を初めて統一して「ヤマト（大和）朝廷」を築いた日本神話最大の英雄です。誕生の地は日向国、宮崎県内４カ所（日南市の鵜戸、高原町の皇子原、宮崎市佐土原町、高千穂町）に伝説地が残っています。陵墓は、奈良県橿原市です。日向（宮崎県）にあった草創期ヤマト政権は、「東征」を重ねながら橿原（奈良県）に進出し、初めて日本を統一して大和の国「ヤマト（大和）朝廷」を築きました。幼少時はサノ、青年期以降はヤマト・イワレヒコと呼ばれました。１５歳の時に皇太子となり、長じて吾平津姫（あひらつひめ）を妃とし、息子の手研耳命（たぎしみみのみこと）を得ました。ヤマト・イワレヒコは、「東に美しい土地があるという、青い山が四周にあり、その地には天から饒速日命が下っているという。そこは六合の中なれば、大業を広げて、天下を治めるにふさわしい土地であろう。よって、この地を都とすべきだ」と宣言しました。諸皇子は皆これに賛成しました。日向の美々津を出発したヤマト皇軍は、まず宇佐（大分県宇佐市）に上陸しました。「宇佐国」を治めていた宇沙都比古（うさつひこ）が足一騰宮（今の宇佐神宮、八幡宮の総本社）を造り、「武」の強さと英明さで名を知られたヤマト・イワレヒコの皇軍をもてなしました。続いてヤマト・イワレヒコの軍団は、岡田の地（福岡県北九州市八幡西区、岡田宮）に１年ほど留まりました。北九州を後にしたヤマト皇軍は、安芸の多家（広島県安芸郡府中町、多家神社）に到達し、７年間滞在しました。この後、ヤマト皇軍は吉備国に入り、歓迎を受けました。高島（岡山県岡山市）に行宮（高島宮）を造り、３年間滞在しました。岡山県内、周辺各地にヤマトの足跡が残っています。この時、同時に四国方面にも進出し、鳴門の渦潮辺りを通過、淡路島周辺をたどりました。２月に浪速国に至りました。昔、海辺だった大阪天満宮の辺りに上陸しました（境内に神武天皇上陸聖蹟碑が残されています）。３月に河内国に入り、４月に龍田へ進軍しましたが道が険阻で先へ進めず、東に軍を向けて生駒山を経て中州へ入ろうとしました。この地を支配する長髄彦が軍衆を集めて孔舎衛坂で戦いになりました。この戦いで、ヤマトの兄・五瀬命が流れ矢を受けて負傷し、紀国（和歌山県）の竈山で亡くなり、竈山神社が築かれました。ヤマト・イワレヒコは日の神・天照大神（アマテラス）の子孫の自分が、日に向かって（東へ）戦う事は天の意思に逆らう事だと悟り、兵を返しました。草香津まで退くと、盾を並べて雄叫びをあげて士気を鼓舞しました。そして、この地を盾津と名付けました。５月、大阪からの上陸を断念したヤマト皇軍は船を出し、紀国（和歌山県）沖回りで船団を進め、熊野灘を経て那智の海岸に上陸しました。那智の山に光が輝くのを見て大滝に到達し、この地を神として祭りました（熊野那智大社）。その後、名草戸畔との戦いや暴風雨にも遭い、陸でも海でも進軍が阻まれ、兄・稲飯命と三毛入野命は海上で遭難し、行軍は進みませんでした。近畿での「東征」は、はかばかしくありませんでしたが、熊野の民の高倉下が霊剣（布都御魂）をヤマトに献上（神倉神社：和歌山県新宮市）しました。剣を手にすると、元気づいて皇軍の兵達は立ち上がり、進軍を再開しました。ヤマト皇軍は、熊野速玉大社（和歌山県新宮市）、熊野本宮大社（和歌山県田辺市）にも足跡を残し、熊野本宮大社で天剣の布都御魂（ふつのみたま）が献じられました。しかし、当地は山路険絶で苦難を極めました。そこへ八咫烏（ヤタガラス）が現れ、先導しました。八咫烏に案内されて、莵田の地に入りました。８月、莵田の地を支配する兄猾（えうかし）と弟猾（おとうかし）を呼びました。兄猾は来ませんでしたが、弟猾は参上し、兄がヤマトを暗殺しようとしていると告げました。ヤマトは道臣命を送ってこれを討たせました。ヤマトは軽兵を率いて吉野の地を巡り、住人達はみな従いました。９月、ヤマトは高倉山に登ると八十梟帥（やそたける）や兄磯城（えしき）の軍が充満しているのが見えました。高皇産霊尊（たかみむすひのみこと）が夢に現れ、その言葉に従って天平瓦と御神酒の器をつくって天神地祇を祀り、勝利を祈願しました。１０月、ヤマトは軍を発して国見岳で八十梟帥を討ちました。１１月、磯城に攻め入りました。八咫烏に遣いをさせて弟磯城は降参しましたが、兄磯城が兄倉下、弟倉下とともになおも逆らったため、椎根津彦が奇策を用いてこれを破り、兄磯城を斬り殺しました。１２月、長髄彦と遂に決戦となりました。連戦しますが勝てませんでした。そして、天が曇り、雹が降ってきました。そこへ鵄（とび）があらわれ、ヤマトの弓の先にとまりました。すると電撃のごとき金色の煌きが発し、長髄彦の軍は混乱しました。そこへヤマトの軍が攻めかかり、饒速日命は長髄彦を殺して降伏しました。翌己未年２月、磐余彦は従わない新城戸畔、居勢祝、猪祝を討ちました。また、高尾張邑に土蜘蛛という身体が小さく手足の長い者がいたので、葛網の罠を作って捕らえて殺しました。これに因んで、この地を葛城と称しました。これによって、ヤマトは中州を平定しました。３月、畝傍山の東南の橿原の地を都と定めました。庚申年に、大物主の娘の媛蹈鞴五十鈴媛命（ひめたたらいすずひめ）を正妃としました。辛酉の歳（神武天皇元年１月１日・紀元前６６０年２月１１日）、ヤマトは橿原宮で践祚し、始馭天下之天皇（はつくにしらすすめらみこと）と称し、初代天皇・神武となりました。この時、５２歳でした。神武天皇２年、功を定めました。道臣命は築坂邑に、大来目を畝傍山の西に居住させ、椎根津彦を倭国造に、弟猾を猛田邑の県主、弟磯城を磯城の県主に任じ、高皇産霊尊の子孫の剣根を葛城国造に任じました。併せて八咫烏を「幸を運ぶ鳥」と褒賞しました。神武天皇４年、天下を平定し海内無事を以て詔し、鳥見山に皇祖天神を祀りました。神武天皇３１年、巡幸して腋上の丘に登り、蜻蛉（あきつ）のとなめ（尾）に似ている事から、その地を秋津洲と命名しました。神武天皇４２年、皇后・媛蹈鞴五十鈴媛命の皇子の神渟名川耳尊（かむぬなかわみみのみこと）を皇太子と定めました（第二代天皇・綏靖天皇）。神武天皇７６年、１２７歳にして崩御しました。神武天皇が即位した２月１１日は、日本が建国された日として、１８７３年に祭日「紀元節」と定められました。「紀元節」は１９４８年に廃止されましたが、１９６７年に「建国記念の日」として、祝日とされました。
次に、太田・絵堂の戦い：赤村の戦いです。下関から高杉晋作が「遊撃隊」３００を率いて、太田・金麗社に到着しました。高杉晋作は下関から、諸隊を指揮する山県有朋に手紙を届けていました。その手紙には「わしとおまへは焼山かづら うらは切れても根はきれぬ」と書かれていました。これは、高杉晋作の「功山寺決起」に、山県有朋が反対した事を恨んではいないという意味です。こうして、正義派・高杉晋作が率いる「遊撃隊」と山県有朋の「奇兵隊」、「御楯隊」が合同し、俗論派に攻撃を仕掛けました。高杉晋作が指揮をし、雲雀山の街道を進んで赤村に退却していた俗論派軍を攻撃しました。陣所・正岸寺を夜襲し、不意を突かれた俗論派軍は、明木まで敗走しました。この戦いにより、正義派の勝利が確実となりました。そして、萩城下では正義派、俗論派に属さない中立の鎮静派が動き出しました。鎮静派の山田宇右衛門、柏村数馬が俗論派を退けるように長州藩主の毛利敬親・定広父子に願い出ました。
その次に、戊辰戦争：高松藩朝敵事件です。「御三家」の水戸徳川家初代藩主・徳川頼房の長男・松平頼重が１２万石で入封し、東讃地域に高松藩が成立しました。高松藩は、宗家である水戸藩が尊皇に傾き、藩主・松平頼聰の正室・弥千代が井伊直弼の娘という立場から、苦しい立場に立たされました。結局、「鳥羽・伏見の戦い」では旧幕府方に就いて、薩摩藩・長州藩の軍勢と戦ったため、新政府から朝敵とされて松平頼聰は官位を剥奪されました。高松藩の庇護を受けていた京都の興正寺は高松に使者を派遣し、責任者の処罰を行って新政府に謝罪する事を勧めました。松平頼聰は、一門の松平頼該らを中心に藩のとるべき道を討議させ、新政府軍を迎え討つという藩論をおさえ、恭順にまとめました。そして、２月１１日に責任者として家老２名（執政・小河又右衛門久成と伏見役の総督・小夫兵庫正容）を切腹させて首を差し出して、恭順の姿勢を示し、藩主・松平頼聰も浄願寺で謹慎、同様に前藩主・松平頼胤も江戸で謹慎しました。一方で、土佐藩を中心とする討伐軍は丸亀藩・多度津藩を従えて高松に向かっていましたが、高松藩と縁戚である徳島藩が協力に消極的で松山藩討伐にも兵力を割く必要があり、土佐藩や整備されていない丸亀・多度津両藩では攻略困難と見込まれました。そこへ高松藩が恭順の見通しである事が判明し、２月１３日に高松城は無血開城されると、直ちに城に入って接収を完了させました。興正寺などの取り成しによって藩主・松平頼聰に上京・謝罪が命じられ、土佐藩も高松城を返還して撤退しました。その結果、新政府への軍資金１２万両の献上と引換に宥免されました。以後は藩政から遠ざかり、松崎渋右衛門が執政となりました。ところが、この一連の動きに対する藩内の不満が高まり、１８６９年に尊王派の松崎渋右衛門が暗殺されます。松平頼聰以下の藩首脳は、この事件を松崎渋右衛門が新政府への反逆を企てた事が発覚した事による自殺として届け出ました。しかし、松崎渋右衛門と知己である木戸孝允らはこれを疑って、弾正台に再調査を命じました。その結果、藩内保守派による殺害と判明し、藩主・頼聰は「廃藩置県」直前の１８７１年に閉門処分を命じられるなど、多くの藩士が処分される事になります。
その次の次に、大日本帝国憲法・皇室典範などが公布、伊勢神宮で文部大臣・森有礼が暗殺です。大日本帝国憲法は、近代立憲主義に基づく日本の憲法で、アジア初の近代憲法です。明治維新により、さまざまな改革が行われ、旧来の国制は根本的に変更されました。１８６７年１１月９日、江戸幕府第１５代将軍・徳川慶喜が、明治天皇に統治権の返還を表明し、天皇はこれを勅許しました（大政奉還）。１８６８年１月３日、江戸幕府は廃止されて、新政府が設立されました（王政復古）。新政府は天皇の官制大権を前提とした、近代的な官僚制の構築を目指しました。こうして、日本は封建的な幕藩体制に基づく「代表的君主政」から、近代的な官僚機構を擁する「直接的君主政」に移行しました。「大日本帝国憲法」第１０条は官制大権が天皇に属すると規定しています。１８６９年７月２５日、「版籍奉還」が行なわれ、諸侯（藩主）は土地と人民に対する統治権をすべて天皇に奉還しました。これは、天皇の下にある中央政府が直接、土地と人民を支配して統治権（立法権・行政権・司法権）を行使する事を意味しました。さらに、１８７１年８月２９日には「廃藩置県」が行なわれ、名実共に藩は消滅し、国家権力が中央政府に集中されました。「大日本帝国憲法」第１条および第４条は、国家の統治権は天皇が総攬すると規定しています。「版籍奉還」により各藩内の封建制は廃止され、人民が土地に縛り付けられる事もなくなりました。「大日本帝国憲法」第２７条は「臣民の財産権」を保障し、第２２条は「臣民の居住移転の自由」を保障しています。新政府は、「版籍奉還」の後、公卿・諸侯を華族、武士を士族、足軽などを卒族、その他の人民を平民にしました。１８７１年には士族の公務を解いて、農業・工業・商業の自由を与え、平民も等しく公務に就任できる事としました。１８７２年には「徴兵制度」を採用し、「国民皆兵主義」となり、士族による軍事的職業の独占が破られました。このようにして、武士の階級的な特権は廃止されました。「大日本帝国憲法」第１９条は「人民の等しい公務就任権」を規定し、第２０条は「兵役の義務」を規定しました。「帝国議会」開設に先立ち、１８８４年に「華族令」を定めて、華族に身分的特権を与えました。「大日本帝国憲法」３４条は「華族の貴族院列席特権」を規定しました。「王政復古」によって設置された三職（総裁、議定、参与）のうち、実務を担う「参与」の一員となった由利公正、福岡孝弟、木戸孝允らは、公議輿論の尊重と開国和親を基調とした新政府の基本方針を５ヶ条にまとめました。１８６８年４月６日、明治天皇がその実現を天地神明に誓ったものが「五箇条の御誓文」です。政府は、「五箇条の御誓文」に示された諸原則を実施するため、１８６８年６月１１日、「政体書」を公布して統治機構を改めました。「政体書」は、権力分立（三権分立）の考えを入れた七官を設置し、そのうちの一官として、公議輿論の中心となる立法議事機関である「議政官」を設ける事などを定めました。しかし、「戊辰戦争」終結の見通しがつくと、政府は公議輿論の尊重に対して消極的となり、「議政官」は廃止されました。「明治六年政変（征韓論の争議）」に敗れて下野した副島種臣、板垣退助、後藤象二郎、江藤新平等が連署して、「民撰議院設立建白書」を左院に提出しました。これを機運に、薩長藩閥による政権運営に対する批判が「自由民権運動」となって盛り上がり、各地で政治結社が行なわれました。また、この頃には各地で不平士族による反乱が頻発するようになり、日本の治安はきわめて悪化しました。１８７４年「佐賀の乱」、１８７６年「神風連の乱」、１８７７年「西南戦争」などです。１８８２年、参議・伊藤博文らは政府の命をうけてヨーロッパに渡り、ドイツ系立憲主義の理論と実際について調査を始めました。伊藤博文は、ベルリン大学のルドルフ・フォン・グナイスト、ウィーン大学のロレンツ・フォン・シュタインの両学者から、「憲法はその国の歴史・伝統・文化に立脚したものでなければならないから、いやしくも一国の憲法を制定しようというからには、まず、その国の歴史を勉強せよ」というアドバイスをうけました。その結果、プロイセン （ドイツ）の憲法体制が最も日本に適すると判断しました。翌１８８３年に伊藤博文らは帰国し、井上毅に憲法草案の起草を命じ、憲法取調局を設置するなど憲法制定と議会開設の準備を進めました。１８８５年に「太政官制」を廃止して「内閣制度」が創設され、伊藤博文が「初代内閣総理大臣」となりました。井上毅は、政府の法律顧問であったドイツ人・ロエスレルやアルバート・モッセなどの助言を得て起草作業を行い、１８８７年５月に「憲法草案」を書き上げました。この草案を元に、夏島（神奈川県横須賀市）にある伊藤博文の別荘で、伊藤博文、井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎らが検討を重ね、「夏島草案」をまとめました。その後、「夏島草案」に修正が加えられ、１８８８年４月に成案をまとめました。その直後、伊藤博文は天皇の諮問機関として「枢密院」を設置し、自ら議長となってこの憲法草案の審議を行いました。枢密院での審議は１８８９年１月に結了しました。１８８９年２月１１日、「大日本帝国憲法」が発布され、国民に公表されました。この憲法は天皇が黒田清隆首相に手渡すという「欽定憲法」の形で発布され、日本は東アジアで初めて近代憲法を有する立憲君主国家となりました。また、同時に皇室の家法である「皇室典範」も定められました。また、「議院法」、「貴族院令」、「衆議院議員選挙法」、「会計法」なども同時に定められました。「大日本帝国憲法」は第１回帝国議会が開会された１８９０年１１月２９日に施行されました。
薩摩藩出身の森有礼は、第１次伊藤内閣の下で初代文部大臣に就任し、東京高等師範学校（現在の筑波大学）を「教育の総本山」と称して改革を行なうなど、日本における教育政策に携わりました。また、「良妻賢母教育」こそ国是とすべきであるとした「生徒教導方要項」を、全国の女学校と高等女学校に配りました。１８８６年「学位令」を発令し、日本における学位として「大博士」と「博士」の二等を定めたほか、様々な学校制度の整備に奔走しました。黒田清隆内閣でも留任されました。１８８７年、伊勢神宮内宮を訪れた際、社殿にあった御簾をステッキでどけて中を覗き、土足厳禁の拝殿を靴のままで上りました（伊勢神宮不敬事件）。これが、新聞で報じられて問題となりました。長州出身の国粋主義者・西野文太郎は、森有礼を許せないと考えるようになりました。こうして西野文太郎は、１８８９年２月１１日、「大日本帝国憲法発布式典」の出席準備をしていた森有礼を訪ねると、出刃包丁でその腹部を刺すという犯行に及びました。西野文太郎は、その場で森有礼の護衛に台所まで追い詰められ、仕込み杖により斬られて死亡しました。森有礼は、出血多量で翌日に死亡しました。西野文太郎が所持していた斬奸状には、「天皇を頂く我が国の基礎を破壊し、我が国を亡滅に陥れようとした」など、伊勢神宮での不敬を責めており、森有礼を厳しく断罪していました。この事が新聞に報じられると、西野文太郎への同情が一般市民の間で大いに高まりました。
最後に、朝鮮戦争：居昌・山清・咸陽良民虐殺事件です。朝鮮戦争中の１９５１年２月９日〜２月１１日に、大韓民国慶尚南道居昌郡にある智異山で韓国軍が共匪のパルチザンを殲滅するためとして、無実の市民を虐殺した事件です。また、慶尚南道山清郡、咸陽郡で２月８日に引き起こされた「山清・咸陽良民虐殺事件」と一括りにして、「居昌・山清・咸陽良民虐殺事件」としても知られています。１９５１年２月９日〜２月１１日にかけて韓国慶尚南道居昌郡にある智異山で、崔��新師団長指揮下の韓国陸軍第１１師団第９連隊第３大隊は吳益慶連隊長の指揮により、居昌郡から一人残らず共匪パルチザンを殲滅するためとして７１９人（１５歳以上３３４人と１５歳未満３８５人）からなる無実の市民を虐殺しました。韓国軍は、韓国警察の家族までも除外する事なく虐殺しました「居昌良民虐殺事件」。この部隊は前日の２月８日には居昌郡に隣接する山清郡今西面、咸陽郡柳林面の一帯にある１２の村々の住民７０５人を集めて虐殺を行っていました「山清・咸陽良民虐殺事件」。この事件や９万名余りの餓死者・凍死者と無数の病人を出した「国民防衛軍事件」などによって、李承晩大統領への反感が高まり韓国陸軍本部からはアメリカへのクーデター計画打診が行われました。居昌出身の国会議員が虐殺事件について国会に報告すると国会では調査団が結成され、韓国軍の妨害を受けながらも現地調査を行って韓国軍の犯行を明らかにしました。法廷は虐殺を指揮した呉益慶大佐と韓東錫少佐を終身刑としましたが、李承晩大統領はただちに恩赦を出して釈放し、韓東錫少佐を警察幹部に抜擢しました。李承晩は国民の不満を抑えるために１９５２年１月１８日にアメリカ等の国際的な反対を押し切って「李承晩ライン」を一方的に宣言、竹島の不法占拠を開始しました。１９９６年１月に「居昌事件」等の関係者の名誉回復のための特別措置法が制定されました。２００１年、「居昌事件」の遺族は韓国政府を相手として訴訟を起こし、裁判所は一審で韓国政府は遺族に４０万ウォンずつ支払うように原告一部勝訴の判決を下しました。しかし、２００８年６月５日、韓国最高裁判所は国家賠償の責任はないとの判決を下し、事件を巡る訴訟は終結しました。２００４年４月には事件を追悼して、１５万m²の広さの敷地に「居昌事件追悼公園」が施工されました。
今日の誕生日：武田信虎、伊能忠敬、帆足万里、トーマス・エジソン、シドニィ・シェルダン、池部良、マヌエル・ノリエガ、バート・レイノルズ、野添ひとみ、小野ヤスシ（元ザ・ドリフターズ）、唐十郎、山田昇、清水紘治、鳩山由紀夫（第９３代内閣総理大臣）、松岡きっこ、益田由美、岡田惠和、栗林誠一郎、小畑健、松井亮（ｔｈｅ ｂｒｉｌｌｉａｎｔ ｇｒｅｅｎ）、山本モナ、内田也哉子、ホリ、室伏由佳、出水麻衣、ジュンジュン（元モーニング娘。）、岸井ゆきの、木��ゆりあ（元ＡＫＢ４８、元ＳＫＥ４８）、江口愛実（元ＡＫＢ４８）
今日の記念日：建国記念の日、文化勲章制定記念日、万歳三唱の日、わんこそば記念日、出雲そばの日
今日の「今日訓」：本日は、「建国記念の日」です。初代天皇・神武天皇が即位した日で、「建国を偲び、国を愛する心を養う。」日です。１６３８年、信州・松本藩の城主の松平直政が徳川家光から出雲・松江藩への国替えを命じられ、松平直政が松本からそば職人を伴って来た事から出雲・松江地方にそばが伝わり、今の「出雲そば」につながった事で「出雲そばの日」、１８８９年に「大日本帝国憲法」発布の祝典ではじめて「万歳三唱」が行なわれた事を記念して「万歳三唱の日」、１９３７年に「文化勲章」が制定された事で「文化勲章制定記念日」、「わんこそば全日本大会」が２月１１日に開催される事で「わんこそば記念日」となりました。
0
0
ログインしてコメントを確認・投稿する