■石原氏の死去、欧米でも速報 「中国と争い再燃」指摘 作家の業績も
(朝日新聞デジタル - 02月01日 17:13)
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1日に明らかになった元東京都知事の石原慎太郎氏の死去について、欧米のメディアも相次いで速報した。英ロイター通信は、都知事時代の石原氏が沖縄・尖閣諸島の購入計画を表明したことに触れ、「島をめぐる中国との激しい争いを再燃させた」と論評している。
石原氏が購入計画を表明したのは、今から約10年前の2012年4月だった。日本政府は5カ月後、石原氏に引きずられるような格好で尖閣を国有化。その後、中国海警局の船が領海侵入を繰り返すようになった。
同通信は石原氏が大学生時代に発表した小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞し、作家として早くから名声を博していたと紹介。尖閣諸島の購入計画については、「政府は状況を打開するために国有化したが、その動きは裏目に出て、中国全土で反日デモとボイコットを引き起こした」と論じた。
また、米ブルームバーグ通信も、石原氏の作家としての業績を紹介したうえで、購入計画について、「日本政府に(尖閣を)購入することを余儀なくさせ、40年間の日中関係において最も危機的な状況に陥らせた」と指摘した。
さらに「彼は中国に対して扇情的な姿勢を示し続け、あらゆる機会を利用して軽蔑的な発言をした。尖閣諸島をめぐる問題の火付け役としての彼の役割は、二国間関係に甚大な悪影響を及ぼした」とする研究者のコメントも紹介している。
ブルームバーグはこのほか、都知事として東京の大気汚染対策に取り組んだ実績などにも触れた。(佐藤達弥、軽部理人)
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