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2022年02月01日19:07

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欧明社の閉店

先日、ニュースで東京にあるフランス関連書籍の専門店「欧明社」が2月に閉店することを知りました。

このお店について知ったのは、4年ほど前にフランス語を習っていたフランス語の先生からフランス関連の本を扱うお店について尋ねたところ、教えてくれたのが神保町にある田村書店と飯田橋にあるこの欧明社でした。
1947年創業の歴史のあるお店です。コロナ禍の前の東京出張の際に足を伸ばし、初めて欧明社を訪れました。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1967478795&owner_id=7369308
お店の中は小説や絵本の原書、フランス語学習の教材、映画関連本、フランス関連の本で一杯です。この時はカミュの作品を日本語で読んでいたのでで彼の関連本を購入しようかな考えましたが、ちょっとレベルが高かったので映画の教科書のような本を購入しました。映画の製作や技術やジャンルなど幅広く説明した面白い本で、フランス語の学びながら映画について学ぶことができます。
その後はコロナ禍で出張がまったくできず、お店に行くことができなくなりました。

フランス語講座の先生と欧明社の閉店について話しましたが、コロナ禍の影響で大学授業がオンラインとなり授業用教材の売り上げが落ち込んだこと、そもそもAmazonなどの宅配で原書でも購入できるようになり専門店に出向いて購入する方が減ったことが話題になりました。
実際に私が授業で使用しているフランス語の教科書は先生の薦めで生徒全員Amazonで購入しました。便利さを考えての対応ですが、少し時間がかかっても書店に依頼する方法もあったなと思います。
またフランス語の人気が昔ほどではないことも考えられます。世界の公用語として認知されているフランス語ですが、例えば大学の第二外国語の履修でフランス語が選ばれにくくなってきています(中国語選択が多い)。

欧明社について雑誌「ふらんす」2月号で特集がありました。お店の本の品揃え(展示6000冊、蔵書20000冊以上)もさることながら、フランスの絵本の定期便というのをやっていて月に1冊年間12冊を届けることをおこなっています。魅力的な本が紹介されていて、行ってみたいですがかないそうにありません。通販だと中身がわからずもどかしいです。

私が住んでいるところには、東北で展開する2店と全国展開する1店があり、地方都市仙台の外れですが、意外と本屋があります。昔の街の本屋のような大きさではなく、そこそこの売り場スペースを確保して文房具なども販売しながらそれぞれのお店が工夫しています。
映画館だけでなく、本屋も支えていかなくてはと感じています。


写真左:飯田橋の欧明社
写真中:雑誌「ふらんす」2月号の特集記事
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