■ENDER LILIES: Quietus of the Knights
公式
https://ja.enderlilies.com/
年末年始にSwitchのセール中、インディーズゲー特集の中で気になったので購入。
ダクソやお塩に比べるとちょっと緩い死にゲー系列。
全てのエンディングを観終わったので感想をば。
正直ね、いろんな意味で「辛かった」けど、やってよかったと思う。
他人に薦めますか？って聞かれたら、難しいけどと一言断りを入れたうえで薦める。
ストーリーもよかったし、何より音楽が世界観にマッチしてて素晴らしかった。
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あらすじ。公式より。
ー 昔々、彼方の「果ての国」にて。
ー 突如降り始めた「死の雨」は、 生きとし生けるものを
ー 狂暴な生きる屍「穢者（けもの）」へと変貌させた。
ー 人智を超えた悲劇に成す術もなく、王国は滅びた。
ー 呪いであるかのように、止まない雨。
ー 滅び果てた世界の、ある教会の奥深くで、少女「リリィ」は目覚める。
もう少し補足すると、
・リリィは穢者を浄化する特殊な能力を持っている。（「白巫女」と呼ばれる）
・過去戦争により虐殺された古の民の憎悪の思念に侵されたのが「穢者」。
その思念から解放することが「浄化」の意。
・浄化したときの穢れは、浄化したものの身に蓄積する。
常人であればいずれ発狂に至るが、白巫女は穢れへの耐性が高くそれがない。
しかし蓄積された穢れはその身を蝕み、相当の苦痛をもたらす。
つまり、「果ての国」で穢者となった輩を、身を挺して救う少女の物語である。
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� Гい錣罎襦峪爐縫押次廚箸靴討隆響曄�
かわいいキャラデザしときながら、ダクソ系列です。
いつぞやのお塩（Satlt and Sanctuary）と同じやな。
一応回復は3回まで行えるけど、適正攻略レベルでも一撃が重いから付け焼刃。
回避とパリィを上手く使いこなさないと、途端に追い込まれる。
特に中盤〜後半にかけてのボスは騎士団長とかガチ戦士系が多いし、
普通の雑魚的ですらそこそこ強いので、技術体系をマスターできとらんと、
ゴリ押しも効かず人によってはかなりストレスに感じるかもね。
こっちも中盤の王城で、雑魚含めて何度撤退させられたことか・・・。
けど言い換えれば、そこらへん鍛えたらホントやり応えのある真剣バトルが楽しめる。
操作性は悪くないし、本来覚えるべき操作は少ないからね。
相手を動きを見ること。コレ系統のゲームでの大原則を守りましょ。
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�▲轡好謄猝未六蠅辰徳把勝�操作ガイドも親切なところがGOOD。
必要な基本アクションは跳ぶ・殴る・回避するくらいなモン。
他必要なサブアクションはボタン表示のアイコンが出るからわかりやすい。
スキルも1セット3スキルで2セット分設定できるから、
例えば近距離用セット、遠距離用セットみたいに戦術に応じて組み換えできて良し。
基本攻撃もスキル扱いなので、自分の気に入った攻撃方法をデフォルトとして
扱うこともできるのは変わってるねと思う。
ただ使いやすいスキル、使いにくいスキルの格差がかなーり大きいので、
使ってるうちにほぼ固定になってしまったのはちょっと残念。
あとは「デスペナルティがない」点。個人的には許容範囲だけどもダメな人も相応に。
まあデスペナないと、難所越えやアイテム取得でデスルーラができちゃうからね。
確かに難易度下げちゃう原因になるんだけど、多くのユーザーが詰まない方向で
考えていくとこうならざるを得んわな。
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��：終わった国のお話だからこそ、かつて残っていた者らの末路。
これがホントにねぇ・・・精神的にクるものがある。
Ender liilesの世界観上、どうしても避けられない話ではあるのだけれども。
各地のボスキャラがね。実際のところは「穢れに侵された旧知の面」でして。
倒すことで浄化することができるけれど、彼らの終末の記憶を知ることになる。
何だかんだで皆さ、誰かを想っていたんよ。それが切なくてね。
（しまった！騎士団長だけ意味が違ぇ！あいつだけ白巫女アウトオブ眼中だ！）
個人的に一番堪えたのはボス「魔術師イレイェン」の記憶。
かつての彼女は、特に強い浄化の力を持った白巫女「フリーティア」の友人。
かつて穢れに侵された母親を、フリーティアに救ってもらった。
以降彼女は浄化の負担軽減など、フリーティアのために必死の努力を重ねた。
けれど国の崩壊と共に、道半ばで彼女の夢は潰えてしまう。
沈む魔術協会。己の研究が無に帰そうとしている光景を前に、
彼女が振り絞った言葉は。
「今だけでいい。この雨が止むその時までここを守りきれる時間の間、保ってほしい。
これまで練り上げてきた私の魔法。すべてこの時、この瞬間に。」
・・・彼女のいるステージは、沈んだ魔術協会。
と言っても完全には水没していない。
一部冠水にとどまっていたり、周りは水没してても見えない壁で保護されてたりする。
またこのステージには「上昇する水流」が存在する。（ギミック的には昇降機の役）
落ちて溜まっていくはずの水が、上へと昇り外へと流れ出るという不自然な事象。
誰かが意図的にやらなければ「そんなことは起こり得るはずがない」。
でもさ、どれもこれも、まさに彼女が最後に振るった力に起因するんじゃないかな。
彼女は多分2つの守りたかったものがあったんだろうね。
1つは魔術協会と己の研究。もう1つはフリーティアその人。
半分ネタバレだが、魔術協会のさらに地下や、地下を経由して行き来できる
白巫女に関連する施設があってね。そこにフリーティアがいたこともある。
白巫女ってのはね、穢れに対抗できる象徴でもあったわけでさ。
唯一無二の友人で、この国の希望でもあったのよ。
思いは前者の方が強かったのだろうけど、むしろだからこそ自分の居場所も含めた
全てを賭してでも、フリーティアに至る危険を排したかった。
そしていつか死の雨が止んだ時、フリーティアが存命であるのならば、
まだ残っていた自身の研究が何かの役に立つこともあるだろうと。
最後まで友のためにとあろうとする姿は凄い見ていて切なかったよ。
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