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2022年01月22日21:07

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「インド夜想曲」「小さな中国のお針子」

 …正午まで、アルバイト。
 帰りに、白金台のドンキホーテと奥沢生協で買い物する。

 帰宅後、DVDでアラン・コルノー監督のフランス映画「インド夜想曲」と、ダイ・ジージエ監督の中国・フランスの合作映画「小さな中国のお針子」を観ました。



 ☆「インド夜想曲」(1989)監督 アラン・コルノー 出演 ジャン=ユーグ・アングラード、クレマンティーヌ・セラリエ、オットー・タウラグ、ディプティ・タヴェ、パメラ・スー、イフテカール

 フランス人のロシニョールは、インドで失踪した友人のグザヴィエを探すために、彼が残した手がかりを頼りにボンベイから、マドラス、ゴアを旅する。
 スラム街の真っ只中にある薄汚れたホテル、患者であふれかえっている質素な病院、自らの知識を誇るインド人学者のもの言い、夜の帳の向こうでうずくまる少年と占い師、グザヴィエに関わりのあった場所を訪れ、人々に出会ってはその言葉に耳を傾けるにつれて、ロシニョールはインドの混沌とした濃密な夜の世界に迷い込んでいく……。


 アントニオ・タブッキによる同名小説が原作です。…これは、原作小説を読んだほうがオモシロそうだなぁ。

 体裁としては、主人公ロシニョールが謎の失踪をした友人を捜し回るハナシなんですけれども、ずんずんと見ているうちに「この人、いったい何をしていたんだっけ?」みたいな感じになっていくンですよ。
 捜しているはずの自分が、いつの間にか捜されている彼になっている。…そんな不条理劇めいた展開になって行きます。

 主人公ロシニョールを演じるジャン・ユーグ・アングラードがとても魅力的です。妙な色気のある俳優さんですね。

 じつに “ 癖 ” の強い映画です。人を選ぶ作品でしょう。オモシロイと決して断言は出来ませんが、でもなんとなくもう一回観てもイイかな。


 『よくある話し。
  映画って、そんなもの。』



 ☆「小さな中国のお針子」(2002)監督 ダイ・ジージエ 出演 ジョウ・シュン、チェン・コン、リウ・イエ、ワン・シュアンパオ、ツォン・チーチェン、ワン・ホンウェイ

 1971年.文革の嵐が吹き荒れる中国。医者を親に持つ都会の青年マーとルオは、反革命分子の子として再教育のために奥深い山村へ送り込まれた。
 2人は、美しい少女 “ お針子 ” に出会う。ルオはお針子に一目惚れした。彼らは、同じ再教育で来ている若者が禁書である西洋の本を大量に隠し持っていることを知り、それを盗み出す。そして、文盲のお針子に毎夜西洋の文学を読み聞かせてあげるのだった。
 許されない秘密を共有することで、結びつきを強める3人。そして、お針子は西洋文学が語る自由に次第に目覚めていく……。


 原作はダイ・ジージエ監督自身の著書「バルザックと小さな中国のお針子」であります。

 フランス在住の映画監督であるダイ・ジージエの手による作品であるせいか、中国の文化大革命をテーマにしていながらも、どこかフランス映画的な “ におい “ がします。

 その “ におい ” が、良くも悪くもストーリーの語り口に影響しているせいか、なんとなく作り物めいた空気がするんですよね。
 あんな山奥でお爺さんと2人で暮らしてる文盲のお針子が、知識階級の若者2人に愛され、文字を教わり、西洋小説を読み聞かされたとしても、3、4年であそこまで自立するだろうか。
 ソコがちょっと気になりました。

 う〜む。…佳い作品ではあると思いますが、もろ手をあげて大絶賛、というふうにはならなかったかなぁ。ワルくはなかったですけど、ね。
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