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2021年12月28日19:33

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10月〜12月映画ふりかえり

 感想書くのサボり過ぎた。来年はがんばるぞ!(鬼がsmile)

【10月】

●宇宙の法 エロ・ヒム編(アニメ)

 某福の科学。これを観るのは色んな意味でハードルが高かったのだが「初週以降は信者が前の席だけ買いしめるが誰も入場しない」という事象が発生する稀有な作品なので、うまいこと無観客で観れた。主役はワンダーウーマンで敵はサノス、あとロキとかブラックパンサーとか呪術パンダとかオールスター勢の中、まさかのイエス様参戦でビックリ。一方でいまいち振り切れないドラマに終始モヤモヤさせられるが、最終決戦のピンチ回避の下りは割と好き。

●ガールズ&パンツァー最終章第3話4DX(アニメ)

 4DX。ガルパンだと轟音がヤバそうだが、実際は夜戦による悪路の爆走によりシートが常時揺れまくる。んで主砲発射の度に顔にエアーがプシュッとかかる「そうだけど、そうじゃないんだよなあ」といういつものやつ。とはいえガルパンはこれのおかげで、実質上映期間がトータルで半年ぐらいはやってるイメージなので、鑑賞チャンスが多いのはありがたい事なんよ。

●劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!(アニメ)

 TV版2クール目のトーンダウンから、綺麗にまとめた総集編映画の1作目、からの完全新作。新曲のカッコ良さ(ワルキューレの同キャラ対戦という発想の素晴らしさ)に弱かった個々のキャラの掘り下げ、いまいち踏み込みが浅かった恋愛ドラマの強化と決着、ついでにとびっきりのファンサービスでマックス(艦長兼現役エースパイロット)の参戦と全力投球。マクロスF同様「TV版を下地に映画で完成させる」という手法が存分に発揮された。なお同時上映のマクロスFもきっちり映画の後日談で、短編というか新曲の長尺PVな感じだったが、こちらも微弱ながら続きを連想させるものでファンは必見。

●G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ(洋画)

 10年くらい前にやったGIジョーのまさかの新作。面子で一番人気であろう目隠しNINJAことスネークアイズの過去話で、YAKUZAとの戦いの中でNINJAの里へと修行したりとすったもんだの大騒ぎ。全編通して製作陣が明らかに「分かって」やってるノリで、YAKUZAが全員日本刀装備で、主人公の車を黒ひげよろしくブスブス挿しまくったり、NINJAの首領が機動性0の和服女将で、移動力3マスぐらいだろうに機敏な近接戦をこなしたりと、ツボを抑えたぶっこみジャパニーズが炸裂。これ見て前作にあたる「GIジョー」「バック2リベンジ」見ると人間関係分かって二度おいしい。

●アイの歌声を聴かせて(アニメ)

 女子高生アンドロイドが人間だとバレないよう、学園生活を送る青春SF学園モノ。題材的に完全に好物だったが内容も期待通り。ミュージカル系でしかもディズニーっぽいと人を選ぶ楽曲だが、人の幸せを願って歌うアイ(CV土屋太鳳)のハチャメチャさ、純真さ、献身っぷりに打ちひしがれる一作。AIの進化は人間に牙をむきかねないという、ターミネーターよろしく脅威論も残しつつ、本作の挙げる「人間とAIの共存」は前向きなテーマで良かった。ドラマ的にTVシリーズがあればもっとじっくり楽しめたかも。


【11月】

●EUREKA エウレカセブン(アニメ)

 TV版はまったく見ず、映画だけでみてみようと追い続けて完結編。1作目では初見置いてけぼりの切り抜き総集編に唖然とし、それからアクションましましでやっと普通に見れるようになった2作目からの3作目。序盤の説明くさい脚本に首をかしげつつも、メインテーマは成人エウレカと幼エウレカの二人旅。単独でドラマを魅せつつ最後はおそらくシリーズファン向けへの大団円。当然ながら映画だけじゃちんぷんかんぷんだったが、シリーズの貫禄を断片的に味わえたのと、戦闘機6機(全員美少女パイロット)合体というロマンの塊でしかないラブレスの雄姿は忘れない。

●ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ(洋画)

 前作は未見。ヤベーエイリアンに寄生された異色のヒーロー・ヴェノムが、うっかりお仲間を増やしてしまって赤いヴェノムと対決するというもの。昨今見たマーベル映画全部への同じ文句「レーティングが全年齢のせいで全く流血しない」はあるけれど、その自主規制の中で「ヴェノムの好物は人間の頭を丸かじりすること」を上手くやってのけるのが見所。尺も1時間半とスッキリしていて、軽妙なドラマはさすがのマーベルといったところか。

【12月】

●フラ・フラダンス(アニメ)

 死別した姉の影を追ってフラダンサーへとなった新社会人のお仕事ドラマ。リゾートスパで年間300日のダンスショーをこなす、ダンサー間でランキング発表があるなど、ハードながらもゆるふわな雰囲気で乗り越える空気感がいい。脚本・吉田玲子でテーマ的にも「若おかみは小学生(劇場版)」を思い出すが、あちらよりもう少しマイルドにした印象。難点を挙げるならゲスト声優のディーンフジオカ。キャラは合ってはいるものの彼に長台詞を言わせてはいけない(戒め)。

●さよなら、ティラノ(アニメ)

 絵本原作。氷河期にさしかかり恐竜たちが姿を減らしていく中、食料が残されているという「楽園」を目指して、幼いプテラノドンが旅をする話。可愛いビジュアルと裏腹にガチな生死感が語られ、豪華すぎる声優陣に二度見してしまう隠れた大作。エンドクレジットには2018表記、そして石塚運昇氏の遺作とあって、コトリンゴによるEDロールをすげえしんみりしながら見入っていた。

●キングスマン ファーストエージェント(洋画)

 シリーズ三作目。コロナ前に一度延期後、コロナ直撃でさらに延期と007同様に待たされた新作だが、めちゃくちゃ面白かった1作目からの、悪い方向に思い切った2作目を経て、ビギニングにあたる過去話なのだが…正直史実ネタをがっつり絡めたおかげで大半が政治劇で、途中でラスプーチンのバレエ格闘(すげえ流麗でカッコいい)を見て興奮したのもつかの間、また暗躍と会話劇が延々続く冗長な空気にダレてしまった。「キングスマンという組織はどうやって生まれたのか」は面白いテーマだけど、その経緯はそこまで深く知らなくてもいいかなというか、やるなら「面白ガジェットはこうしてできました」とか「犬を飼う訓練はこういうドラマが基でした」みたいなのをやってくれよと。

●ラストナイト・イン・ソーホー(アニメ)

 傑作カーアクション映画「ベイビードライバー」の監督と聞いて鑑賞。ロンドンに引っ越してきたファッションデザイナー志望の女学生が、ボロアパートに住み一泊すると、夢の中で60年代ロンドンの女優を目指す美少女になっていた。レトロ主義の主人公にとって60年代ロンドンは夢の世界。そして女優の卵は社交場でハンサムな青年と知り合い、スターへの道を歩み始め、女学生もまたその光景に感化されるが…というサイコホラー。美少女二人が社会的にも精神的にもどんどん追い詰められていく話で、怖いというより可哀そうという同情が強いのだが、とにかくテンポの良さと60年代楽曲に彩られたオシャレな絵柄、なにより「鏡合わせに映る二人の美少女」という二人三脚的なドラマが美しく、最後まで油断ならないサスペンスドラマとしても一級品。


 と、駆け込みで書いたが面白い映画はいっぱい観れたわけだし、来年はもっと個別のレビューをちゃんと書いていこうと思いました。
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