褒美をやりたい

23日、美穂よりカミさんに離婚報告の電話。
亭主は生活費を渡さず、パチンコ依存症になり、子供たちの預金まで持ち出した。
それがきっかけだが、根はもっと深い。

美穂が生活費のことを口にすると、怒鳴り散らして威嚇した。
美穂は精神を病み、円形脱毛症になった。

3人の子を連れて実家に戻っていたが、
市からの子供手当は世帯主の口座に振り込まれる。
市役所の窓口に3度かけあったが、小役人は「そういう規定」と繰り返すばかり。

あまりの口惜しさに、市長宛てのメールを徹夜で認め、早朝に送信した。
「あんな男に子供手当を振り込んでも、パチンコに使われてしまう。
　それくらいなら、辞退するから、私より困っている人にやってくれ」

翌日、市役所から呼び出しあり、窓口に行くと別室に通された。　
「今、市長がメールを持って、県と掛け合っています」と小役人。
とりあえず、亭主の口座への送金は保留しているとのこと。

「よく頑張った。美穂に褒美をやる」とカミさんに言う。

24日、吉田かばんでショルダーバックを2つ買う。約5万円。
1つは美穂に、もう1つはあゆちゃんの懐妊祝い。
「私も頑張ってるんですけど」とカミさんが言うので、
「同じの、買ってやろうか」と聞く。

「バックなんか要らない。年末だから現金にして」とカミさん。
ここでケチると一生言われるので現金で5万円渡す。
アッという間に10万円消えたが、まぁいいか。