今日の出来事：１５２１年−上条河原の戦い、１８６３年−英彦山義挙、１９４１年−第二次世界大戦：日泰同盟締結、１９４６年−昭和南海地震が発生、１９７６年−初のジャンボ宝くじ発売
今日は、上条河原の戦いです。今川氏親の武将・福島正成を総大将とする駿河遠江連合軍１万５０００が、甲斐へ侵攻しました。福島正成は、今川氏親に家老を解任されて蟄居していました。しかし、福島正成は武功を上げるため、甲斐を攻めました。大井氏の属城・冨田城を攻めとり、西郡一帯を荒らしました。１１月１４日早朝、躑躅ヶ崎を目指して進撃を開始しました。福島正成は武田軍と正面衝突を避けて登美(双葉町）の龍地台に陣を敷きました。対する武田軍は国人層の離反があり、わずかに２０００でした。１１月１５日明け方、武田信虎以下１０００騎の主力部隊は、飯田河原（甲府市）に集結しました。それを見た福島軍は武田軍に襲い掛かりました。これに対して武田軍は、敵の中央部に突撃しました。福島軍は多勢を頼んで押し包もうとしましたが、武田軍の奮戦で福島軍は押し切れずに龍地台に引き揚げました（飯田河原の戦い）。この時、武田信虎は懐妊中の正室・大井夫人と娘（後の定恵院、今川義元室）を要害城に避難させました。大井夫人は１２月１日の晩、嫡子・晴信（後の信玄）を生みました。戦に勝った事から幼名・勝千代と名付けられました。嫡子の誕生により、全軍の士気は大いに上がりました。一方の福島軍は１２月８日、躑躅ヶ崎館を挟み撃ちする作戦に転じました。武田信虎は福島軍が分散したところを利用して、２１日に上条河原(敷島町荒川河原）に進出しました。ここで二度目の合戦となりました。この合戦は朝から始まり、雪が舞い始めた夜になっても続きました。そこで武田信虎は別働隊を募り、敵兵が疲労している深夜を狙って側面から本陣になだれ込みました。この戦いで、新参の小幡虎盛が福島軍の副将・山県淡路守を討ち取り、同じく原美濃守虎胤が総大将・福島正成の首級を挙げました。これにより戦死した福島軍は６００人余、負傷者を含めると４０００人に達しました。板垣信方はこの時の軍功により、勝千代の傅役を任されました。一方、福島正成の子・勝千代は家臣に伴われて小田原に落ち延びて、北条氏綱の保護を受けて近習として仕えました。北条氏綱は福島勝千代を大いに気に入り、娘を娶わせて北条一門に迎えて北条姓を与えました。北条氏綱から賜った偏諱｢綱｣と父・正成の「成」を合わせた「綱成」と名乗りました。こうして、「地黄八幡」の闘将・北条綱成が誕生する事になります。
次に、英彦山義挙です。小倉藩は、藩を挙げて佐幕でした。わずかに藩内で尊攘運動を行なったのは、英彦山山伏で構成された「英彦山勤王党」でした。英彦山は山岳信仰の霊場で、座主は大僧正・教有でした。１８６３年、公家出身の教有は攘夷祈願を行うため、満願の日に使者を京に上らせて長州藩などと接触をしました。しかし、「八月十八日の政変」で長州藩が京から追放されると、英彦山に尊攘派の志士たちが避難してきました。長三州や河上彦斎なども逃げ込んできました。英彦山は福岡藩と久留米藩の「勤王党」と通じ、長州藩と呼応して東西より小倉城を占領する計画が立てられました。しかし、英彦山内からの密告があって小倉藩に探知されました。１８６３年１２月２１日の夜、小倉藩家老・二木求馬が率いる兵５００と砲二門により急襲されて、「英彦山勤王党」は全員捕縛されて投獄されました。英彦山は小倉藩の監視下に置かれ、「英彦山勤王党」は壊滅しました。難を逃れた数人は長州の「奇兵隊」に加わりました。投獄された者のうち、佐竹織江と藤山衛門が翌１８６４年８月２１日の「禁門の変：六角牢の獄」で処刑されました。３年後の１８６６年９月９日の「四境戦争：小倉口の戦い」で長州藩に敗戦して小倉藩が城を自焼した時、生島大炊、宇都宮堯�Α�宇都宮有允、渋川栄承、鷹羽浄典、政所有緜が小倉城下の獄舎で斬首されました。
その次に、第二次世界大戦：日泰同盟締結です。日泰攻守同盟条約は、大日本帝国とタイ王国の間に結ばれた同盟に関する条約です。欧米側の都合と巧妙な外交手腕によって侵略を免れ、大日本帝国と同じく独立を保ってきたタイは、同じアジア人として日本の政策には好意的で、「満州事変」後のリットン調査団の報告によって、国際連盟における満州国の合否判断の際も投票を棄権し、満州国も国家として承認してきました。また、元帥プレーク・ピブーンソンクラームによる独裁体制が固められ、フランス領インドシナに日本軍が進駐すると、かつてフランスに奪われた領土を奪還するため出兵、駐留フランス軍と紛争となりました「タイ・フランス領インドシナ紛争」。翌年に日本軍の介入で講和が成立し、これによってタイは旧領土のほとんどを回復できたため、日本への協力姿勢を強めました。１９４１年１２月８日、「太平洋戦争」開始と同時に、日本軍はタイ南部へ奇襲上陸しました。当時、タイは「第二次世界大戦」に関して中立を宣言していましたが、日本はタイを枢軸側の同盟国とする事と、タイ領を経由してイギリス領マレーに侵攻する事を意図していました。日本の計画ではすぐにピブーン政権から進駐同意を得るはずでしたが、実際には同意獲得までにはしばらく時間がかかってしまいました。交渉の間に、少年兵による義勇軍を含むタイ軍及び警察と日本軍との間で戦闘となり、双方で数百人が死傷しました。日本とタイの停戦後、「日泰攻守同盟条約」が締結される事となりました。条約では、アジアにおける新秩序建設、相互の独立主権の尊重・相互の敵国または、第三国との交戦の場合の相互同盟国としての義務を果たす事などが明記されました。１９４１年１２月２１日に公布され、タイ政府は日本の戦争へ積極的な協力姿勢を内外に示しました。この間、日本軍の計画を予想していたイギリス軍も、開戦直後にタイ領南部へ侵攻してタイ警察と交戦していましたが、日本軍の到着で敗退しました。さらに条約締結を知ったイギリスとアメリカ軍が、翌１９４２年１月８日からタイ国内の都市攻撃を始めたため、タイ政府は１月２５日に英米に対して宣戦布告しました。条約は１９４５年９月２日、日本と連合国の降伏文書調印に伴うタイの敗戦により破棄されました。ピブーンは失脚し、タイ新政府は攻守同盟条約を「日本の軍事力を背景に無理やり調印させられた」ものとして、その違法性を連合国に訴え、１９４６年〜１９４７年にかけて回復した旧領土をフランスに返還しました。その結果、タイ国民は連合国による裁きを免れました。日本に対しては、１９５１年の日本国との平和条約で戦争強制の賠償を要求、日本は高額な賠償金を支払う事を約束して国交を回復しましたが、戦費として日本がタイから借りた２０億バーツ（当時１０億ドル以上）は、日本の悲惨な状態に同情した使節団によって２５００万ドルまでに引き下げられました。また、ピブーンは逮捕、投獄されましたがすぐに釈放され、後に首相に返り咲きました。
その次の次に、昭和南海地震が発生です。昭和南海地震は、１９４６年１２月２１日４時１９分過ぎに潮岬南方沖（南海トラフ沿いの領域）７８ｋｍ、深さ２４ｋｍを震源としたＭ８．０の地震です。南西日本一帯では地震動、津波による甚大な被害が発生しました。この領域では周期的に大地震が発生しており、前回の南海地震である安政南海地震からおよそ９０年ぶりでの発生となりました。また、この地震の２年前、１９４４年１２月７日には「昭和東南海地震」が起きています。１９４３年の「鳥取地震」、１９４５年の「三河地震」と共に「太平洋戦争」終戦前後の「４大地震」とされています。被害は中部以西の日本各地にわたり、高知県・徳島県・和歌山県を中心に死者・不明者１３３０名（高知県６７９名、和歌山県２６９名、徳島県２１１名など）、不明者１１３名、家屋全壊１１５９１戸、半壊２３４８７戸、流失１４５１戸、焼失２５９８戸、津波が静岡県〜九州にいたる海岸に来襲し、高知・三重・徳島沿岸で４〜６ｍに達しました。
最後に、初のジャンボ宝くじ発売です。「ジャンボ宝くじ」は、日本で販売されている宝くじの一種で、年に３回ある「全国自治宝くじ」です。「ドリームジャンボ宝くじ」抽せん日：毎年６月頃、「サマージャンボ宝くじ」抽せん日：毎年８月頃、「年末ジャンボ宝くじ」抽せん日：毎年１２月３１日があります。「サマージャンボ宝くじ」は市町村振興を目的としているため、政令指定都市は発売主体となっていません。同様に政令指定都市が発売主体となっていない「グリーンジャンボ宝くじ」と「オータムジャンボ宝くじ」は、当せん金が２億５０００万円（１等は２億円）であるため「ジャンボ宝くじ」と呼ばれていますが、発行できる枚数が限られているため「全国通常宝くじ」になります。１９７６年１２月２１日に１等１０００万円の「年末ジャンボ宝くじ」発売の際に、全国各地の売場に群集が殺到しました。冬場に早朝まで長時間並んだ事による疲労も加わり、松本市と福岡市で各１名が死亡し、４０名以上が負傷しました。この事故を受けて、１９９５年まで発売は予約制に変更されました。
今日の誕生日：黒田長政、ヨシフ・スターリン、松本清張、佐藤慶、夏樹静子、胡錦濤、神田正輝、牧村三枝子、安斎肇、片岡鶴太郎、関口和之（サザンオールスターズ）、フローレンス・ジョイナー、日野美歌、恵俊彰（ホンジャマカ）、本木雅弘（元シブがき隊）、キーファー・サザーランド、草野マサムネ（スピッツ）、谷繁元信、ＴＡＫＵＹＡ∞（ＵＶＥＲｗｏｒｌｄ）、吉川ひなの、上原美佐、馬嘉伶（ＡＫＢ４８）、木緑あかね
今日の記念日：冬至、クロスワードの日、回文の日、遠距離恋愛の日、バスケットボールの日、大洗濯の日、ブリの日
今日の「今日訓」：本日は、二十四節気の一つ「冬至」です。北半球では太陽の南中高度が最も低く、一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日です。「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也」です。「冬至（とうじ）」には「湯治（とうじ）」をとの語呂合わせから「酒風呂の日」、１９１３年、「ニューヨーク・ワールド」紙の日曜版にクロスワードパズルが掲載され、世間に知られるきっかけとなった事から「クロスワードの日」、「１２２１」が回文のようになっている事から「回文の日」、「１２２１」の並び方が両端が離れた一人を表し、中の２が二人一緒に仲良くしているのを表すという事で「遠距離恋愛の日」、１８９１年、アメリカ国際ＹＭＣＡトレーニングスクールで、世界で初めてバスケットボールの試合が行われた事から「バスケットボールの日」、１２月の第３土曜日は、年末の掃除や洗濯の準備を始める事が多いため「大洗濯の日」、魚へんに師と書くブリ「鰤」は師走の魚と２０（ブリ）の語呂合わせで「ブリの日」となりました。
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