18970726 NO5015　朝鮮における英国政策の件

18970726 NO5015　朝鮮における英国政策の件
한국사데이터베이스 (history.go.kr)
012_0020_0410　駐韓日本公使館記録 12巻 二. 機密本省来信 (41) 朝鮮における英国政策の件
文書題目 (41) 朝鮮における英国政策の件
文書番号 機密送第六五号
発信日 明治三十年七月二十六日 ( 1897年 07月 26日 )
発信者 外務大臣 伯爵 大隈重信
受信者 在朝鮮 弁理公使 加藤増雄

(41) 朝鮮における英国政策の件
機密送第六五号
英国下院において議員・チヤーレス・ヂルクが朝鮮における英国政策が軟弱であることを攻撃したのに対し同国外務次官はこれに答え
「英国の利益は専ら通商にあって、
第一　朝鮮の独立が維持されて露国のためその版図、もしくは政権を併合されない事
第二　朝鮮の国土・港湾が他国の版図拡張策の根拠地となり、そのために極東における国力の平均を変動し、遂にある一国に東洋における海上の主権を掌握させることにならないことを企図するところにある。
もしいずれの一国でもこのような行為に出るときは、英国は何時でも朝鮮におけるその利益を保護する決心である」
と陳述したとの趣旨、昨二十五日在英・加藤公使より電報がありましたので、以上御心得のため申し進んで置きます。 敬具
明治三十年七月二十六日
外務大臣 伯爵 大隈重信 印
在朝鮮 弁理公使 加藤増雄 殿