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2021年12月17日09:53

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ラクサンポ227

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。

体温計で、高齢者男性の体温を測っているスタッフ女性と金子。
スタッフ女性
「今日の体温は正常です。午後から、散歩へ出かけても、大丈夫ですよ」

高齢者男性
「よかった。これで、外へ出られなかったら、悲しいな。みんな来るといいな」

金子
「鈴木さん、おでこで検温します。いいですか」

高齢者女性
「今日は眠いの。外へ出るよりも昼寝をしたいな」

金子
「いいですよ。お疲れになったんですね」

高齢者女性
「昨日、寒かったでしょ。寒くて、起きたら、今度は眠れなくなったのよ。自分の部屋よりもここが温かいから、いいでしょ」

金子
「いいですよ。チーフには断っておきます」
スマホで金子が個人情報をタブレットに入力している。午後外散歩休み、高齢者女性の名前の処をクリックすると、参加、欠席とある。欠席をクリックすると、そのまま反映される。

金子
「これで、楽になるわ。次は大野さん」

高齢男性
「今日はいい気分だ。おでこで検温してね」
金子が機械で検温する。検温温度をスマホカメラで撮影する。

高齢者男性
「今日は天気がいいから、外へ行きたいな。みんなに会うのが楽しみなんだ」


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