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2021年12月14日14:54

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【悪意】読了。

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今回は、我が家の本棚から。奥さんの持っている東野圭吾作品の中から1冊を拝借し、読んでみました。今年読んだ沈黙のパレードはガリレオシリーズですが、今作は加賀恭一郎シリーズのようです本4

〜あらすじ〜

人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。人はなぜ、人を殺すのか。

私が読んだ加賀恭一郎シリーズというと、どちらかが彼女を殺した・新参者・麒麟の翼、くらい。時系列もバラバラです。本書の説明を読むと、今作はシリーズ4作目。単行本として刊行されたのが1996年9月。その為か、世界観やトリックが、どうしても古臭さを感じてはしまいます…表情(やれやれ)

そして、話の中で出てくる登場人物達の過去のいじめのシーン。良く言えばリアル、悪く言えば…目を背けたくなるような描写と感情表現。以前、うちの奥さんが『東野(圭吾)さんのドロドロしたところが、最近読み辛い。』と言ってたのを思い出し、なるほど、こういうところかと合点がいきました🤔

…と、受けつけなかった点を先に書いてしまいましたがえんぴつ
今作は、タイトルになっている『悪意』とは、というところが非常に巧くかかれている物語だと思います。私も程度の大小はあれ、悪意を向けられた幼少期を過ごした事のある人間だったので、人の悪意というものが、特に理路整然としていない、他人から見たら、とるに足らないモノであるけれど、ソレが根源となり、恐ろしい事を引き起こすというところが、凄く上手に描かれてると思いますスマイル

書き方でいうと、今作は各章が登場人物達の手記という手法をとっているのですが。手記というのは言葉での説明よりわかりやすくあるものの、読み手にその手記が真実であるとミスリードさせやすいという点を用いたのも、この作品の面白かったところでした。犯人のミスリード(つまりは作者のミスリード)に、私はまんまと引っかかってしまい、読後には『あっ、そっか。それでこの方式をとってるんだ。うわっ、巧いなぁ顔(げっそり)』と、東野圭吾さんに白旗状態でした🏳

話はズレますが、読後に(コレ、映像化はどうするんだろう?出来るのかな?)と思ってWikipediaを見たら、NHKでしっかりドラマ化してたみたいですねTVキャストを見て更に驚いたのですが、加賀恭一郎役は、間寛平さん。でも、役名は加賀恭一郎ではなかったようで。他の役名はほぼ同じなのに、何故だったのか…謎は解けるも、新たな謎が浮上しました🤔?
最初に時系列云々の話をしましたが、もし先に映像作品としてこのドラマを観ていたら、阿部寛さんの加賀恭一郎を、私は受け入れられたのでしょうか…🤔??

話がズレたついでに、もう1つ。登場人物に国語の先生がいらっしゃるのですが、その方が当時の加賀恭一郎に『月に2〜3冊は本を読みなさい。』と言ってるシーンが、妙に頭に残り。そういえば私も、受け持ってもらった国語の先生の何方かに、似たような事を言われたからだと思い出し、だいぶ読書の週間から遠ざかってた期間が長かったですが、あの頃を思い出し、本に触れる機会を増やしてみようかな、と思いましたあせあせ
ちなみに主人公の加賀恭一郎さん、刑事の前は教師だったわけですが、やっぱり今の仕事についてからは、読書から大分遠ざかってたようですあせあせ

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