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2021年12月14日08:14

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18970612 NO5010 朝鮮国駐箚・米国公使(*シル氏)の更迭に関する件

18970612 NO5010 朝鮮国駐箚・米国公使(*シル氏)の更迭に関する件
한국사데이터베이스 (history.go.kr)
012_0020_0360 駐韓日本公使館記録 12巻 二. 機密本省来信 (36) 朝鮮国駐箚米国公使の更迭に関する件
文書題目 (36) 朝鮮国駐箚米国公使の更迭に関する件
文書番号 機密送第四九号
発信日 明治三十年六月十二日 ( 1897年 06月 12日 )
発信者 外務大臣 伯爵 大隈重信
受信者 在朝鮮 弁理公使 加藤増雄

(36) 朝鮮国駐箚米国公使の更迭に関する件
機密送第四九号
朝鮮国駐箚米国公使の更迭の件に関しては、本年一月二十日付機密第四号をもって御上申の経過がありました。本大臣においてももっともの事と存じましたので、早速在米・星公使に向って縷々内訓いたしておきましたところ、この件につき同公使より先月十三日付で具報致して来ましたのでその要旨を次に申し進みます。

御内訓の次第に基づき、その後駐韓米国公使の人選の件については注意致しておりましたが、現任同公使・シル氏ならびに書記官・アーレン等が露国公使を助け、露国士官傭聘契約□□□□□□□□□関し御電訓の次第がありましたので、駐韓米国公使へ相当の電訓を発送するよう国務長官へ内話した時、同公使等の従来の挙務の実状を伝え、さらに前任国務長官・オースー氏より詰責を受けた件に話が及びましたところ、同長官にも頗る驚愕の体で
「早速同公使を召喚しよう」
とまで発言せられましたが、本官は
「もとより我が政府ではそのような目的があるわけではない。単に同公使の行為について米国政府の注意を惹き、もしなんらかの適当な訓令を発せられることができれば好都合であるのでこのように長官に面会した次第である」
と開陳に及んだのだが、
「とにかく国務一等次官・ロツクヒル氏に相談しなければならない」
と言って直ちに同次官を呼び寄せ両人でしばらく対談があったが、対談の後、シル氏召喚の件は先ず後日の事と成ったと話しました。同長官にはこの後任者について同次官に尋問されたところ、
「目下心当りはオーガスチン・ハードだけである云々」
と答えておりました、もっとも両官の対談を聞くと、同公使(*同次官か)はシル氏(*現任公使)、ことにアーレン氏(*書記官)を庇護する様子に見受けられましたが、同次官には昨十二日を以て新任一等次官・デー氏に事務引継済みなっていることについては、今度シル氏またはアーレン氏等の身上に関し格別口出しすることないであろうし、自然そのうちにはシル氏は交代となるはずだが、アーレン氏を特別に駐韓公使に推薦するものがあり、また朝鮮には永住したい人物であるので同氏を在韓米国公使館より除名することは至難のことと思われます。云々。

以上申し進みます。 敬具
明治三十年六月十二日
外務大臣 伯爵 大隈重信 印
在朝鮮 弁理公使 加藤増雄 殿






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