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2021年11月26日23:27

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いつも先走って叫んでばかりいるから

■中3刺殺、容疑の生徒が複数の不満供述「応援演説頼まれ嫌だった」
(朝日新聞デジタル - 11月26日 19:06)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6755119

 何だかコメント欄が随分混乱していらっしゃる方が多いようで、何なんだろうと。
 殺人事件ですよ? いつもなら犯人に対して、「こんなやつは死刑だー!」って火病る絶叫で埋め尽くされそうなものなのに、みなさん、何を日和ってらっしゃるの?
 被害者がいじめの加害者であった「かもしれない」から、もともと悪いのは被害者の方だった、と犯人擁護に廻ろうとしたら、それも微妙になってきて、どっちの味方をたらいいか分かんなくなってる人がいっぱいいるみたいね。
 でも、それこそいつもの伝で、「動機が何だろうと人殺しは人殺しだ、被害者遺族の気持ちを考えろ、犯人は極刑にすべし!」って言って構わないんじゃないの? 事故等の過失致死やレイプ事件のような「人殺しよりは軽い」犯罪でも死刑だ死刑だと騒いでたんだから、こんなに明確な殺人事件で犯人に同情的になる必要なんてないんじゃないのかな?

 この混乱は、被害者から加害者へのいじめの問題と、殺人事件と、それぞれを別個の問題として扱わなきゃいけないのに、一緒くたにして「どっちが正しいか」を決めようとするから起きてしまうんだよ。
 いじめはいじめ、もしも被害者の伊藤君が本当に加害者生徒に対していじめ行為を行っていたのなら、悪いのはもちろん伊藤君だ。いじめ行為に気づかなかった学校にだって責任はある。その件はその件として、今後も調査は続けられなければいけないことだ。

 それとは「別件で」、やはり殺人事件の犯人は、動機の如何を問わず、適正に裁かれるべきだろう。未成年ではあるが14歳には達しているので、刑事裁判に掛けられる可能性は高い。しかし刑が軽減されることは間違いなく、彼が死刑になることはない。
 あとは情状酌量がどの程度認められるかどうかが裁判の注目点になるはずだ。それはつまり「犯人に、更生の可能性がどの程度あるか」という判断を裁判所が下すということでもある。原則として、更生の見込みが立たないと判断されたら、10年、20年、それ以上の長期の服役もあり得るのだ。

 しかし、これまでの判例から考えても、そこまで「更生は困難」という判断を示すには、相当具体的な証拠がないことには、徒に量刑を重くしてしまうばかりだ。犯人が反省の意を示し、周囲も服役後の生活を支える意を示していれば、早期で刑を終えることもあり得る。執行猶予は付かないと思うが、懲役7〜8年ってところで落ち着くんじゃないかな。
 先走った憶測ではあるが、この事件について何か意見めいたものを発言しようと思うなら、そこまで想定しておかなければ判断にも何にもなるまい。実際、みんななってないし。
 殺人の動機だって、犯人は少しずつ「小出し」している状況なのである。「真相」(というものがあるとして)が判明するのはこれからなのだ。事件が起きたら「何か言わなきゃいけない」って脊髄反射でモノを言うんじゃなくて、「少し様子を見る」くらいの「判断力」は持ったほうがいいと思うんだけどねえ。
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