mixiユーザー(id:5347088)

2021年11月26日20:18

203 view

ナナちゃんのはなし

ナナちゃんは、2020年の七夕にうちにやってきた。
だから、ナナちゃん。
ホントは、「ナナ・フランチェスカ・高橋」って言う長ったらしい名前。
https://www.instagram.com/nana.francesca.takahashi/?hl=ja
一応インスタで近況を報告したりはしている。

相方の知人の車屋さんの車庫にどこからかやってきた猫。
慎重に飼い主を探したけれど、結局見つからなかったのでうちの子になった。
動画で見せて貰ったとき、ほぼ一目惚れだった。

うちに来たとき、凄く汚かった。
お風呂に入れて、ごはんを与えた。
落ち着いたのか、その日はぐっすり寝た。

実はいろんな葛藤があった。
ホントは自由に外で暮らした方が幸せなんじゃ無いか。
僕等が知らないだけで、飼い主さんは必至に探してるんじゃ無いか。

以前、死にかけの鳩を保護して知人に物凄く非難されたことがあった。
何故、あなたが鳩の生き死にを判断するのか?
もしも元気になったら、その手負いの鳩をどうするのか?
・・・飲み屋のビルの隅で痙攣しながらうずくまってる明らかに死にかけの鳩に、最期にちょっと前まで自由に飛んでた空をゆっくり見せてやりたかった、ただそれだけだったんですけどね。
それが世の中のルールとして正しいことなのか、間違ってたのか、正直今も分からない。
ただ、俺が鳩なら嬉しいと思うことをやったとは今でも思っている。

あんた、薄暗い飲み屋のビルの隅っこで知らねえオヤジに足蹴にされながら死にてえか?
俺は嫌だね。

そんな葛藤はありつつも、病院に連れて行き健康状態をチェックし、安心して暮らせる環境を整え、そして彼女と沢山遊んだ。

あれから1年とちょっとが過ぎた。
僕は来年50歳になる。
だが、この歳まで子育てという経験が無い。
まったく人の話を聞かない彼女を通して、僕は普通の50歳が普通に知っている苦労や喜びを、彼女に今教わっている状態なのだと思う。

単身赴任で夏から離れ離れになっているが、それでもどれだけ疲れていてもどれだけ忙しくても極力毎週末に東京から群馬県にある自宅に帰っているのは、彼女が自宅に居るからというところは大きい。
彼女は、僕の生活の一部だ。
そして、この夏の転職に際して人生最後のひと頑張りをしてみようと思った原動力だ。
今では彼女が楽しく過ごせる家を建てたい、と思えるまでになった。
半年前までは、このまま俺はつまらない人生で終わるのかな?なんて考えていたのに。

最早、彼女は僕の家族だ。
大好きだ。
彼女が僕を好きかどうかは分からないけれど(笑)。

そんな家族同然の動物が、他ではひっそり、だが少なからず社会の片隅で寂しい運命を辿っていると言う話を、こう言うニュースを機会に知ることは多い。

もしもナナちゃんがその「神ボランティア」とやらのせいで酷い目に遭う生涯だったとしたら・・・そう考えると、心が引きちぎれんばかりの気持ちになる。
それは、激しい憤りそのものだ。

さて、明日は髪を切ったら自宅に帰ろう。
ナナちゃんの好きなごはんとおもちゃを買って。

「神ボランティア」に賠償命令
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6754730
12 17

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する