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2021年11月26日13:38

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ラクサンポ224

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。

川口がパソコンに向かっている。中年の女性から新しい相談依頼が来た。
川口
「今度は仕事を辞めたいけど、どうしたらいいか。辞めないのが、一番いいけれど。話をいてみるか」
オンラインがつながった

川口
「スぺースいちごの川口です。会田さんですか」

会田
「こんにちは。会田です。よろしくお願いします」

川口
「こちらこそ、よろしくお願いします。会社を辞めたいというお話ですか。詳しく、お話してくださいますか」

会田
「介護現場で働いているんですが、最近、多くの職員が辞めて、混乱しています。読み書きが苦手なので、配慮してくださいと頼んでも、他の職員に話が伝わらない。仕事の内容がメールで来るんですが、書いてある内容がわかりづらく、ミスが続きます」

川口
「職場に入るとき、ディスレクシアであることを伝えましたか」

会田
「伝えました。初めの半年ぐらいは、事務所も協力的だったですが、普通のスタッフと同じになりました。今年で3年目です。忙しい職場なので、一人ひとりの負担が増えるばかりです。ああ、私、どうしたらいいでしょうか」

川口
「せっかく慣れて、生きがいのある職場を見つけたのですから、できるだけ、辞めない方がいいですよ。一度、会田さんの職場に行き、関係者に話をしましょうか」

会田
「そうしてくれると、助かるんですが。お願いできますか」


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