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2021年11月24日23:25

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ここまで怪しい求人広告も滅多にない

■「求人内容をみて愕然としました」で話題の映画宣伝会社 行ってみたら取材拒否だった
(キャリコネニュース - 11月24日 21:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=6752358

 ネットで「話題の」渋谷の映画宣伝会社「DROP.」であるが、既にホームページは削除されていて、果たしてどんな映画の宣伝を行っていたのか、全く分からない。
 求人広告の内容も、「水商売経験者の方(女性の方)、優先」「好きな業界での仕事に、"働き方改革は不要"と思う方、優先」というネットで猛批判を浴びた文言以前に、自社の職種について、「昨今、人気がなくなっている映画宣伝パブリシスト」なんて自虐を咬ましてくるところから胡散臭すぎるのだ。これで応募してくる人間がいるだろうか、という疑問が起きるのも当然だろう。
 記事では「悪乗りジョーク」と、この広告自体の信憑性を疑っているが、もしかしたらこの会社自体、実態のない詐欺会社かも知れない。でなきゃ、簡単にホームページまで閉鎖する必要はないだろうに。

 映画の宣伝は、普通、配給会社の宣伝部門が担当するものである。
 チラシの作成や試写会の実施、TVCMの製作等々、メディア展開が主な仕事だ。業務は多方面に渡っていて、担当する人員も結構な数が必要だ。それなりの規模の映画製作会社なら、ちゃんとした配給会社と契約を結ばないと映画が売れないってことは百も承知。どこの馬の骨とも分からぬ「宣伝だけ」担当します、と言ってる外部の会社に委託するなんてことは普通、あり得ない。
 もしもこの「DROP.」という会社が本当に映画の宣伝を担当していたとすれば、クライアントは自主映画かそれに近いミニシアター系の映画、つまり大手の配給会社からは「売れない」「商売にならない」と判断された「落ちこぼれ」作品ばかりを扱っていたのではないか。「昨今、人気がなくなっている」というのは、どんなに落ちぶれても、こんな零細宣伝会社に依頼するのはゴメンだって、映画製作者たちから総スカンを食らってるからではないのか。
 求人が詐欺だと考えるには、やり方があまりにも杜撰で適当すぎる。やっぱりまるで業界から相手にされてなくて、やけのやんぱちになっちゃったってことなのかも知れない。もう会社として機能するのは無理だろうね。

 しかし、映画業界に、こんな詐欺もどきの怪しい連中が跋扈していることは事実なのである。宣伝会社ばかりじゃないよ、俳優を有する芸能プロダクションで、いかがわしいところは腐るほどある。これから映画界で働きたいと考える若者が、うまいこと口車に乗せられて犠牲になる可能性は昔も今もこれからもあり得ることだ。
 事務所を選ぶにしろ、映画会社に就職にしろ、「実績」があるかどうか、これは慎重に検討した方がいい。コロナ関係なく、毎年のように潰れる会社も出てくるのが映画業界なんだからね。まあ、「ここは怪しい」って見抜けるかどうかってのも、若者の能力が試されていることなのだけれど。
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