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2021年11月16日12:25

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【三千円の使いかた】読了。

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久しぶりの読書日記えんぴつ

今年読んで映画化もされた『老後の資金がありません』の作者さんが帯でおススメされてたので、手に取ってみたのでした本4

〜あらすじ〜

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?

最初に言ってしまうと、タイトルの『三千円の使いかた』については、冒頭部分にしか出てきません。その話も、寧ろ一緒に語られてた、各人の持ってるティーポット(やかん?)の話のが興味深かったりあせあせようは、話の主人公が章ごとに代わり、四者四様の生活と経済観が語られる構成となっている内容となってましたえんぴつ

娘さん達はかたや一人暮らしで、かたや結婚子ども有。今後、どう暮らしていきたいか、今後どう貯めていきたいかなど。お母さんは軽い病気で入退院をした事により、今の生活のままで今後大丈夫かなど。祖母は貯金だけで大丈夫か、お金を稼いでみたいと一念発起し、73歳でハローワーク活動と、本当に四者四様。話が進むにつれ、娘に良い人が出来て結婚を考えるも、相手の親が大学へ行かすのに奨学金制度を使っており、これからは自分で返済しなさいと言われ、唐突に五百万超の借金が出来て、結婚について家族で相談して…といった、お金に纏わる『あるある』が盛り込まれております手(おっはー)

それぞれ、今の生活に直面した重みのある言葉が出てくるのですが、私が一番印象に残ったのは、祖母がふと『死ぬ時期とどの様な形で死んでいくかがわかってれば、どれだけお金が必要かわかるのに』と思ったところ。100%本心とまでは勿論なりませんが、この気持ち、わかってしまいます。不必要なお金も、わかりますもんねあせあせ

3世代の女性達なので、お金に纏わる歴史も書かれています。日本の家計簿の歴史から、『サンキュ』といった家計に関する女性誌の歴史について。運用に関しても、利率が高かった頃の貯金運用から、現在のiDeCo等インデックスファンド。勿論、物語上の会話で出てくる程度なので触りだけですが、そういった勉強にもなりますね。帯の推薦文にあるように、家の本棚に置いておき、気になった時に読み返す、というのも良いと思います。それぞれの読者の年代・生活に直面した、登場人物達のやりとりになってると思ういますのでスマイル

一方、男性読者としての視点からすると…なかなかに胸にくる、辛辣な女性の内面が覗けたりします。どういう経緯かは端折りますが、登場する女性達が口頭or内心で

『よくそんな安月給と結婚する覚悟が出来たね。』

『次長とかいう、よくわからない役職のままで、給料は横すべりで。』

『寡黙でいざ頼りになる男は、ただ黙ってるだけの男だった。』

『費用対効果で子どもなんか作れるわけないし、そんな事考えたらそもそも貴方は生まれてないわ。費用対効果を考えるなら、今すぐ死んだら?』

『全てが揃った結婚て、あるんだなぁ。』

…エトセトラ、エトセトラげっそり

まぁ、登場する男性達も完璧ではない、寧ろなんらかが欠落した方々なので、当然と言えば当然ですがあせあせ逆にマナーリテラシーに細か過ぎる男性も、それはそれで文句が出そうですし。いずれにせよ、襟を正す内容になっております🥲

物語の最後は、『お金や節約は、それ自体が目的ではなく、あくまで良い生活を求めてのもの』といった感じにまとめてあり、これは本当にそうだと思います🤔私も、ちょくちょく思い出すために、この本は本棚にしまっておこうかと思います受信BOX







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