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2021年11月06日17:51

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那須旅行記1日目

木〜金で連休だったので、これを利用して那須を旅してきました。
最初から絶対にここと決めていた訳ではなく、人里離れた小さな温泉のような場所を探したら、東京からも行きやすい那須湯本温泉が見つかり、条件的に合致したのでここにしました。
東京から那須湯本温泉まで直通の高速バスもあるのですが、途中で那須塩原や黒磯などの街中も散策したかったので、普通列車乗り継ぎと路線バスで向かいました。
まず宇都宮線に乗りましたが、乗り換え時に駅構内のコーヒーショップで小休止すると、注文を終えて席で待っていたら呼んでもいないのに店員が「はい!」と席まで飛んできたり、その一方でアイスコーヒーにストローがなくセルフなんだと思って取ろうとするもなく、店員に聞こうとするも今度は呼んでも反応なしで非常に困りました。
旅の最初からこれでは先が思いやられる気分だし、苦情を言いたくもなりましたが、その矢先に別の客がネチネチ苦情を言っているのを見たし、言われていた店員が西野カナ系な人だったので言えませんでした。
そして宇都宮行きに乗車。ラッシュと逆方向なので空いていたし、警戒していた遅延もなく、スムーズに宇都宮到着。
途中で利根川を渡りましたが、遠出をする機会がしばらくなかったこともあり、利根川を越えたのはかなり久々ですね。
宇都宮からは黒磯行きに乗り換えましたが、余裕をもって1本早い電車に乗ったので待ち時間があり、その間に烏山線の車両などを撮っていました。
フォト

そして黒磯行きの電車に乗車。宇都宮以北にはなかなか行く機会がないだけに、非常に久々に乗りました。
車両は京葉線から転用したもので、宇都宮線の宇都宮〜黒磯と日光線は現在ほとんどがこの車両ですが、間もなく新型車両のE131系が営業運転を開始するので、今後は急速に姿を消すことになるでしょう。もしかしたら地方私鉄ないし日本から中古車の購入実績のある国(インドネシア、フィリピンなど)の鉄道から買い取り希望があるかもしれませんが、どうなるでしょう。
宇都宮から45分ほどで那須塩原に到着。
この駅で降りるのは初めてですが、ここから東京まで新幹線通勤をする人もいるらしいのでそれなりに規模が大きいのかと思ったら、意外と小さな駅ですね。
新幹線の駅だけに駅舎は立派で駅前通りやロータリーも広いのですが、駅前は思ったよりも閑散とした印象です。
駅前には巨大な鍋が飾られていて、これは巻狩鍋です。
源頼朝が鎌倉幕府を開いたときに自らの勢力を誇示するために大規模な狩り「那須野巻狩」を行ない、そのときに振る舞った食事に使われた鍋を再現したものだそうです。
毎年10月に「那須野巻狩まつり」が行われ、この巨大な鍋を使って当時を再現した食事も約9000食振る舞われるそうですが、残念ながら今年は中止だったとのことです。
また、レンタカー営業所の広大な駐車場があって、大手レンタカーほぼ全社が大集結しているのも新幹線停車駅あるあるな光景だと思います。
バスの時間の都合もあるのでちょっと早いけど昼食にし、駅前に「お食事処平成」という食堂があったのでここに入りました。
フォト

色々なメニューがありましたが、舞茸卵とじそばを注文。
味は超がつくほど美味しい訳ではないけど、田舎の素朴な食堂の雰囲気の中で食べると美味しくいただくことができました。
休日だと観光客も多いのかもしれませんが、平日は近所の高齢者らしき人や駅前に来るタクシードライバーがよく利用しているようです。
食後はバスが来るまで駅前を散策しましたが、西口は駅舎やロータリーが立派だけど、レンタカーの営業所や駐車場と一般住宅があるくらいでした。
そして反対側の東口は、西口の駅舎に通じる通路と狭いロータリーがあるだけなのですが、おそらくこちらの方が古くからの市街地だったと思われ、住宅の密度が高めだったり店も西口よりは多かったです。
また、ここからは大田原市営バスが発着しています。
市営バスというと大都市にしかないイメージが強いと思われますが、ここのバスは自治体による自主運行という方式なので、公営企業体(市交通局など)が運行する大都市型の市営バスとはだいぶ仕組みや性格が異なります。
また、ここの児童公園にも巻狩鍋が飾られていました。
そしてバスの時間が来たので、西口のバス乗り場より那須ロープウェイ行きのバスに乗車。バス会社は「関東自動車(関東バス)」ですが、東京の中央線沿線などを走る関東バスとは全く関係ありません。また、以前は東武グループの東野交通でしたが、親会社が東武鉄道からみちのりホールディングスに変わり、さらには関東自動車もみちのりホールディングスであったことから関東自動車に吸収合併されて消滅しました。
また、今回は那須ロープウェイまでの路線などで使えるほかロープウェイの割引特典もある「那須高原フリーパス券」を購入しました。2日間有効で2600円ですが、那須塩原駅⇔那須ロープウェイまでの往復だけで元が取れてしまうお得な切符です。
バスは黒磯駅を経由して那須岳方面に向かい、最初のうちは徐々に標高が高くなっていくもほぼ真っ直ぐな道を進んでいるのですが、那須湯本温泉の手前付近から急に曲がりくねった山道になり、これを進むこと1時間ちょっとでロープウェイ乗り場(山麓駅)に到着。ここは標高1390mで、那須塩原駅が276mとのことなので、始点と終点で1100mもの標高差がありますね。
また、ここに向かう途中で消防車が緊急走行で抜いて行き、ロープウェイ乗り場にも警察や消防が多数待機して物々しい雰囲気でした。遭難者が出たのかと思ったら、後でニュースでちょうどその頃に登山者が転倒し骨折して防災ヘリで搬送されるという事故があったことを知りました。やはり山岳救助隊だったようですね。
ここからロープウェイに乗って山頂駅に向かいました。
111人乗りという大型のロープウェイはスイス製だそうです。このロープウェイの運行事業者も今は関東自動車ですが、搬器は合併される前の東野交通のカラーのままで、東武グループの観光バスと同じカラーリングなのが印象的でした。
山頂までは4分で到着しましたが、乗車中は乗務員による解説があって、これがなかなか面白く、聞いていたらあっという間に着いてしまった感がありましたね。なお、今シーズンは既に3回雪が降っているそうで、積雪が始まるのも間もなくとのことです。
そして山頂駅の標高は1684mとさらに300m弱上がりました。この時間の山頂駅の気温は4度で、下界との標高差と気温差を実感させられました。

そしてロープウェイが下りていく様子も動画撮影。
ここから登山道を行けば茶臼岳の山頂まで45分ほどで到着できますが、山頂まで行ってしまうと最終のロープウェイには間に合わないので、山頂駅周辺だけを歩いて景色を撮るだけにしました。
フォト

そしてこれだけ標高が高いと紅葉はとっくに終わっていますが、那須岳の上の方は元々木が少なくゴツゴツした岩肌が広がっているような場所です。
山頂駅で40分ほど滞在してから下りのロープウェイで降りました。
降りてから山麓駅のお土産コーナーを見ましたが、ご当地菓子が色々と売っていて、佐野ラーメンポテトチップス、岩下の新生姜ポテトチップスなんかはいいのですが、レモン牛乳ポテトチップス、ストロベリーソルトポテトチップスなど、おかしなものも売っていますね。
結局ここでは無難な岩下の新生姜ポテトチップスを買いましたが、ストロベリーソルトポテトチップスをお土産に買って、苺が○○な某所の篠田麻里子とMay J.を合わせたみたいな人か、某劇団の篠田麻里子と玄理を合わせたみたいな人に差し入れしたかったです。
その後はバスで来た道を戻り、宿泊地である那須湯本温泉で下車しました。

那須湯本温泉到着後は、バス停のそばにある那須温泉神社に行こうと思ったのですが、かなり奥行きがある神社で一応時間があることはあるけど早くチェックインしてゆっくりしたかったので、翌日に行くことにしました。
神社の鳥居の横には足湯もあります。
そして、バス通りから細い歩道を下りて民宿街に向かいました。この道は「お初新道」と言い、下にある鹿の湯に向かう湯治客の足の便を考えて私財を投げうって崖にこの歩道を作った人がいて、その人の名前が「お初」だったことに由来するそうです。
この歩道を下りたところに共同浴場の「鹿の湯」があり、川を跨ぐように建物があるのが面白いです。
そして、鹿の湯から石畳の道が坂の下の方へと続いていて、道沿いには山津波の碑、弘法大師社といった史跡もあります。
民宿街の中心からやや外れた辺りに今回の宿で指定されている共同浴場の滝乃湯があります。上にあった鹿の湯は料金を払えば誰でも利用できる浴場ですが、こちらは組合員(その宿泊客も含む)専用の小規模な共同浴場になります。
また、その向かいの民宿松葉というところに「出張 那須温泉昔語り館」「スライドショーで観る明治・大正・昭和初期の那須温泉」という上映会が19:30より開催されるとの看板があり、見ると10月31日、11月4日、6日の3日限定とのことで、幸運にもちょうど開催日でした。そしてここの宿泊客でなくても見ることはできるとのことで、後で見に行くことにしました。
フォト

そして、この上映会の会場の隣にある民宿「ますや」が今回の宿です。
当初はこの温泉街でネット予約で宿を探したのですが、1名での予約に対応していなかったり、1名可でも値段が高くて価格面で折り合いがつかなかったので、ネット予約をしていない宿を探し、まずここに電話を掛けたらOKとのことだったので予約しました。
電話をかけたら声からして高齢と思われる女性が出て、最初に「メモを取りますので待ってください」「私は3歩歩くと忘れてしまうので」と言われたのが印象的でした。
メモを取るという時点で今では数少ないアナログな予約システムだし、「3歩歩くと忘れてしまうんです」というやり取りは、まるでドリフの大爆笑のコントで志村けんが演じていたおばあさんを連想してしまいます。
民宿も見た感じかなり古そうなだけに、ドリフのコントみたいなハプニングが起きるのではと恐る恐る玄関を開けたところ、もちろんたらいが降ってきたり床が抜けたりドアがいきなり壊れてしまうなんてことはなかったですが、電話の声の主が志村けん演じるおばあさんのような歩き方でゆっくり出てきました。
そして、木の手すりの急な階段を上がってすぐの部屋に案内されましたが、これがレトロ調というか昭和で時が止まったような雰囲気の部屋でした。
和風の旅館とかで整然とした和室というのはよくありますが、昔のままのリアルなレトロ感漂う和室というのは今どき珍しいというか絶滅危惧ではないかと思います。そしてあの電話応対に加えてこういうレトロさ加減が、さらにドリフのコントっぽさを増したのは言うまでもありません。
そして、昔懐かしいデザインの花柄のゴミ箱があり、骨董品的なレトロアイテムもいいけど、こういう庶民的なレトロアイテムって逆になかなか見つけづらいですよね。
これでテレビが有料のコイン式のブラウン管テレビだったら凄いのですが、こちらはさすがに今どきの液晶テレビでした。
また、恐る恐るトイレに入ったところ、さすがに穴の中から手が出てきそうなぼっとん便所ではありませんでしたが、丸い玉石タイル張り+木枠の窓という古風なトイレだったし、便座がぐらついているなど、設備のくたびれも目立っていましたね。
チェックイン後は一休みしてから滝乃湯に入ってきました。民宿の中に内湯はなく、外の共同浴場に行くというのもここの温泉ならではのものです。
そして、鍵とのことで「ますや」と刺繍されたなかなか渋いデザインの巾着袋を渡されたのですが、この見た目に反して巾着の中に入っているのは出さずにタッチするだけのICキーです。
温泉に浸かった後は夕食になり、宿のおばあさんが急な階段を運んできました。ごくオーソドックスな和食ですが、刺身に煮物、オクラ納豆などとかなり量が多かったです。
食後は一休みしてから19:30の上映会に合わせて隣の民宿に移動。道路の脇などところどころライトアップされていて、街灯が少ない場所でライトアップするとより映えるのが印象的でした。
今は「宵の散策」というイベント期間中で、土日であれば屋台が出たり他にも様々なイベントを行なっているようですが、平日は非常に静かです。
上映会は那須温泉昔語り館の人が担当し、途中で休憩を挟みながら昔の写真が解説付きで次々と紹介されていきました。
まず、那須地区の温泉というと塩原温泉が有名ですが、那須湯本温泉のほうが歴史は古く、飛鳥時代には温泉が既に発見されていて、昨年に1390年を迎えたとのことです。
そして長い歴史の中で過去に災害を何度も乗り越えてきたそうで、特に19世紀だけで文化2年(1805年)、天保6年(1835年)、嘉永3年(1850年)、明治17年(1884年)と4回も大火を経験しているそうです。
また、チェックイン前に見た「山津波の碑」はそこにあった解説文で安政年間にあったということだけは知ることができましたが、この上映会で改めて説明を聞くと、自分で石碑の解説文を読んだだけでは分からなかったことも知ることができたのもよかったです。那須湯本温泉の旅館街が川から離れた高台にあるのはこのときの災害がきっかけだそうです。
また、明治以降の写真や絵葉書を紹介しながら解説がありましたが、昔は広い道路の真ん中に共同浴場が点在していたのが内湯の普及だったり自動車の登場だったりでなくなったこと、籠や人力車や馬車で客を輸送していた時代から自動車黎明期にかけてのエピソード、旅館同士の競争など、写真に解説を交えることで当時のことがより分かりやすく伝わってきますね。
また、那須といえば皇室の御用邸のある場所として知られますが、ここに御用邸ができた経緯、御用邸と那須の人々の関わりについての話なども興味深いものでした。
上映会終了後は資料を閲覧する時間が用意され、大正〜昭和初期のガイドブックのほか、滝沢馬琴「殺生石後日怪談」の原本など、歴史的にも貴重な資料をガラスケース越しではなく直接手に取って見ることができたのもよかったです。
こういうイベントをやっていることは事前に知らなかっただけに、こういうものを見ることができたのは予想外の収穫でした。
そして、朝あまりに早く起きてしまったり、1日歩いて疲れたこともあり、夜は早めに寝ました。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1日目・その1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/11364175.html
(1日目・その2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/11364303.html
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