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2021年10月30日00:44
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１０月３０日の日記
今日の出来事：１３３１年−元弘の乱：笠置山の戦い、１４６７年−応仁の乱：相国寺の戦い、１５９８年−慶長の役：泗川の戦い、１８６３年−新選組、芹沢一派粛清、１８６８年−会津戊辰戦争：一ノ堰の戦い� ■隠牽僑固�−秋田戊辰戦争：十二所口の戦い、１８６８年−戊辰戦争：福島藩、仙台藩降伏、１９２２年−ローマ進軍、２０００年−高橋尚子に国民栄誉賞が贈られる
今日は、元弘の乱：笠置山の戦いです。笠置山の戦いは、１３３１年１０月に山城国・相楽郡笠置山（現・京都府相楽郡笠置町）で、鎌倉幕府打倒を企てる後醍醐天皇側と鎌倉幕府側との間で行われた戦いです。皇位継承を巡って「持明院統」と「大覚寺統」との間で紛議が起こり、１３１７年に幕府の調停「文保の和談」によって交代で皇位を継承をする事とされました。翌年の１３１８年３月２９日には「持明院統」の花園天皇の譲位により、「大覚寺統」の尊治親王（後醍醐天皇）が践祚しました。３１歳という高年齢で践祚した後醍醐天皇は、「大覚寺統」での一代限りの中継ぎと見なされていました。しかし、後醍醐天皇は自身の直系の子孫に皇位が継承される事を望み、そのために障害になる幕府を打倒する事を企てるようになりました。１３２４年には、天皇の討幕計画が発覚して天皇側近・日野資朝が流罪に処せられた「正中の変」が起こりました。その後、後醍醐天皇は討幕を再び企てましたが、１３３１年に天皇側近・吉田定房が幕府に密告したために討幕計画が発覚しました。計画に関与した日野俊基、文観ら天皇側近は幕府側に逮捕され、天皇にも幕府の追及の手が伸びようとしていました。１３３１年９月２６日、後醍醐天皇は側近と共に京都を脱出しました。幕府側の追跡をかわすために、天皇に変装した花山院師賢は比叡山へ向かいました。天皇は四条隆資らと共に奈良・東大寺を経て、鷲峰山金胎寺に移って９月２９日には笠置山に至りました。一方、天皇が比叡山に居ない事に気付いた幕府側は、１０月３日に宇治で７５０００の兵を集め、翌日には笠置山を包囲して攻撃を始めました。天皇側の兵は３０００余と圧倒的に不利な状況でしたが、笠置山は天然の要害という事で幕府側相手に善戦しました。これに楠木正成が呼応して赤坂城で挙兵しました（赤坂城の戦い）。弓の名手としても知られる足助重範は、幕府の大軍を相手に荒尾九郎、弥五郎兄弟を遠矢で討ち取るなどして奮戦しました。その後、１０月３０日の夜に風雨の中、幕府側の陶山義高らが山に放火した事によって天皇側は総崩れとなり、笠置山はついに陥落しました。数日以内に天皇や側近らは幕府側に捕えられました。笠置山の陥落に先立って、１０月２２日に幕府は後醍醐天皇の皇太子とされていた「持明院統」の量仁親王（後の光厳天皇）を「三種の神器」の無いまま践祚させました。幕府側に捕らえられた後醍醐天皇は神器を光厳天皇に譲渡し、翌年の１３３２年４月２日に隠岐島へ流されました。５月２７日に「笠置山の戦い」で天皇側の武将として奮戦した足助重範が、京都六条河原で処刑されました。６月２５日に日野資朝が佐渡で処刑され、６月２６日には日野俊基が鎌倉の葛原岡で処刑されました。７月１２日には天皇側近・北畠具行が京極高氏（佐々木道誉）によって鎌倉に護送される途中、幕府の命により近江国柏原（現・滋賀県米原市）で斬られました。しかし、翌１３３３年４月９日に後醍醐天皇が隠岐島を脱出し、６月１９日に幕府から離反した足利高氏（尊氏）が「六波羅探題」を、７月４日に新田義貞が鎌倉を攻撃して「鎌倉幕府」を滅亡させます。光厳天皇は廃位され、後醍醐天皇によって「建武の新政」が開始される事になります。
次に、応仁の乱：相国寺の戦いです。相国寺の戦いは「応仁の乱」で最も激しかった戦闘です。大内政弘の加勢によって勢いをつけた西軍は、「東岩倉の戦い」で東軍を京都北東に追い込みました。西軍は更なる攻勢に出て、東軍が構える「花の御所」・相国寺・内裏に進軍を開始しました。西軍の畠山義就・大内政弘・一色義直らの軍勢が朝倉孝景らと合流して、相国寺及び周辺の東軍に攻めかかりました。相国寺には細川勝元の猶子・勝之と家臣・安富元綱、武田信賢らが守っており、南方の烏丸殿・内裏・三条殿には京極持清らが構えていました。畠山義就と朝倉孝景の軍は、まず相国寺を攻撃しました。激戦の末に武田信賢軍を退却させて相国寺を焼き討ち、烏丸殿・内裏・三条殿の兵も逃亡して相国寺を制圧しました。「花の御所」は相国寺のすぐ西側にあったため西軍に攻撃されましたが、半分焼け落ちながらも陥落を免れました。東軍は一旦は退却しましたが、畠山政長らの援軍を得て反撃に転じました。相国寺跡地に陣取っていた一色義直軍と六角高頼軍を急襲し、打ち破って相国寺を奪回しました。しかし再度、朝倉孝景が率いる西軍の軍勢が相国寺の占拠に成功し、休戦となりました。西軍は相国寺の奪取により東軍を追い詰めましたが、双方に多大な死傷者を出す消耗戦となりました。消耗が激しかったこの戦い以降、両軍の間での衝突が散発的になり、やがて戦争は京都から地方へと波及し、相手陣営の有力武将の調略へと戦略が切り替わっていきました。
その次に、慶長の役：泗川の戦いです。明と朝鮮の連合軍は西から順天倭城（小西行長軍）、泗川倭城（島津義弘軍）、蔚山倭城（加藤清正軍）、に対して同時攻勢を掛けました。このうち明将・董一元が率いる明・朝鮮連合軍が泗川倭城に攻め寄せました。泗川は日本軍の策源地であった釜山と日本軍最左翼の順天倭城・南海倭城の中間に位置する為、ここを落とされると西方にいる軍との連絡が分断される可能性がありました。この泗川に駐屯していたのは島津義弘と子・島津家久が率いる島津軍７０００でした。宗義智軍や立花宗茂軍が援軍を申し入れましたが島津義弘はこの申し出を断り、島津家の軍勢だけで明・朝鮮の大軍を迎え撃つ事となりました。明・朝鮮連合軍の大軍の動きを察知した島津義弘は、配下に守備させていた泗川古城・永春・昆陽・望晋の将兵に、島津義弘のいる泗川新城に集結するように命じました。このうち、泗川古城に配置されていた将兵は撤収する事が遅れたため、明・朝鮮連合軍に包囲されました。泗川古城は川上忠実を主将とし、およそ１万石の食糧を置いていましたが、兵力はわずか数１００でした。明軍は泗川古城を襲撃しました。川上忠実は少数ながら頑強に抵抗し、城から出撃すると明将遊撃の李寧・蘆得功以下数百人を討ち取りました。しかし、死傷者を多く出したため、数の上で圧倒的に不利な川上忠実の軍勢は明・朝鮮連合軍の囲みを突破して泗川古城を放棄し、泗川新城への撤退を行いました。包囲を突破する際、川上忠実は三十六の矢を受けて重傷を負い、１５０余人が戦死しましたが、泗川新城へ撤退する事に成功しました。泗川古城の危急に対して泗川新城の島津義弘は、島津家久に援軍を派遣するべきだとする進言を島津軍の兵力が少数である事を理由に退け、泗川新城防備に徹しました。また、川上忠実は瀬戸口重治に命じて敵の食糧庫を焼き討ちさせ、これに成功しました。大兵力の連合軍は食糧が不足していましたが、食料庫を焼かれた事でさらに窮地に陥り、短期決戦を余儀なくされました。明軍は、接収した泗川古城で軍議を行い、泗川新城の総攻撃を行う事を決定しました。島津義弘は泗川新城を背に強固な陣を張り、伏兵を配置しました。連合軍の攻撃に対し、島津義弘は大量の鉄砲を使用したり、地雷を埋めるなどして対抗しました。また、鉄片や鉄釘を砲弾の代わりに装填した大砲も使用しました。明将・茅国器、葉邦榮、彭信古などは泗川新城の大手に、郝三聘、師道立、馬呈文、藍芳威などが左右に備え、董一元が中軍として泗川新城に攻め寄せました。その時、白と赤の二匹の狐が城中より明・朝鮮連合軍の方へ走って行きました。これを見た島津軍は、稲荷大明神の勝戦の奇瑞を示すものとして、大いに士気が高まりました。この時の戦闘で明・朝鮮連合軍の火薬庫に引火し、爆発しました。この機に乗じて、島津軍は城門を開いて打って出ました。島津義弘は伏兵を出動させて敵の隊列を寸断して混乱させ、義弘の本隊も攻勢に転じました。島津義弘自らも4人を斬り、島津家久も槍を受け負傷しながら７人を斬るなどして奮戦しました。混乱した連合軍は疲労していた事もあり、壊滅的被害を受けました。島津軍は南江の右岸まで追撃を行い、混乱して壊走する連合軍は南江で無数の溺死者を出しました。島津軍は泗川の平原で勝鬨式を挙行し、戦闘は幕を閉じました。この戦いにより島津義弘は「鬼島津」と恐れられ、その武名は朝鮮だけでなく、明国まで響き渡りました。
その次の次に、新選組、芹沢一派粛清です。芹沢鴨は、壬生浪士組の筆頭局長となりました。局長は近藤勇と新見錦でした。「内山彦次郎暗殺事件」や「角屋暴挙」に関与しました。芹沢鴨が懸想していた吉田屋の芸妓・小寅が肌を許さなかったため、立腹した芹沢鴨が吉田屋に乗り込み、店を破壊すると主人を脅して小寅と付き添いの芸妓・お鹿を呼びつけて、罰として２人を断髪させる乱暴を行いました。近藤勇らは芹沢派の新見錦に乱暴狼藉の罪を問い詰めて、切腹させました。しかし、吉田屋での事件が問題となり、朝廷から芹沢鴨の逮捕命令が出た事から、会津藩は近藤勇・土方歳三・山南敬助らに芹沢鴨の処置を密命しました。新選組は島原の角屋で芸妓総揚げの宴会を開きました。芹沢鴨は平山五郎・平間重助・土方歳三らと早めに角屋を出て壬生の八木家へ戻り、八木家で再度宴会を催しました。その席に芹沢鴨の愛妾・お梅、平山五郎の馴染みの芸妓・桔梗屋吉栄、平間重助の馴染み・輪違屋糸里が待っており、すっかり泥酔した芹沢鴨たちは宴席が終わると女たちと同衾して寝ました。大雨が降る深夜に突然、数人の男たちが芹沢鴨の寝ている部屋に押し入り、同室で寝ていた平山五郎を殺害し、芹沢鴨に斬りつけました。驚いた芹沢鴨は飛び起きて刀を取ろうとしましたが、叶わずに真っ裸のまま八木家の親子が寝ていた隣室に飛び込みました。しかし、文机に転んでしまい、そこを刺客たちが斬りつけて芹沢鴨を殺害しました。芹沢鴨と同衾していたお梅も首を切られて惨殺され、別室にいた平間重助は逃亡しました。吉栄、糸里も難を逃れて姿を消しました。事件は長州藩士の仕業とされ、芹沢鴨と平山五郎の葬儀が神式に則り盛大に執り行われました。この後、野口健司が切腹して芹沢派は一掃され、新選組は近藤勇を頂点とする組織に整備されました。
そのまた次に、会津戊辰戦争：一ノ堰の戦い�，任后ｄ鴇襭横各�目、会津藩の一瀬要人と萱野権兵衛らに率いられた部隊は、喜多方の熊倉付近で新政府軍に勝利した後、城南方面に転戦してきました。新政府軍の諸隊は、城南の各村々を占領して鶴ヶ城内への兵糧補給路を絶とうとしました。両軍は鶴ヶ城の南数キロの所で遭遇し、戦闘が開始されました。会津軍は新政府軍を退ける事に成功しましたが、西郷刑部・原隼太の両隊長が戦死、木本慎吾・菊地順蔵は負傷するなど有力幹部を多数失いました。主将・一ノ瀬要人も負傷して後に死亡します。
そのまた次の次に、秋田戊辰戦争：十二所口の戦いです。総隊長の田村乾左衛門は十二所から大館に戻り、軍義を催して各隊の配置を決定しました。弘前藩の応援隊は雪沢口を担当する事になりました。盛岡軍は大葉岱に陣地を構築しました。大館方の前線基地である鬼ヶ城の２隊が大葉岱をうかがいましたが、その隙を狙われて逆に鬼ヶ城が襲われました。そして、雪沢口の各要所は盛岡軍に奪われてしまいました。弘前藩の応援隊を含め、３方から攻撃を行う事にしました。二ッ屋で勝利を得、大葉岱を攻撃すると盛岡軍は大葉岱の陣営に火をかけて退却しました。さらに、水沢村も退却して雪沢口では、藩境まで盛岡軍を追いやりました。総隊長の田村乾左衛門は水沢村に本陣を置き、部隊を配備しました。その後、雪沢口での戦闘は夜戦の他は、小競り合い程度の大きな変化の無い対峙が続きました。雪沢口から十二所口に兵を移動させないために、盛岡軍も連日小戦闘を挑みました。そして、盛岡軍の反攻が十二所口で始まりました。本道の沢尻村方面を主力が、右翼は別所、左翼は葛原からの攻撃でした。まず、葛原口からの攻撃から戦闘が開始されました。猿間村に陣営していた部隊は一時退却して援護を待ちました。盛岡藩を率いる楢山佐渡は、本隊で陣頭指揮を行っていました。そのため、「総大将は目前、殊勲の時」と触れ合って攻撃をかけましたが、楢山佐渡の本陣は堅く久保田軍は押される状況でした。この事態に、小城藩の部隊は特攻隊を組織し、犬塚賢之を隊長とする「犬塚特選隊」を組織しました。特選隊は一か八かのキリもみ戦術を敢行しました。盛岡陣の前面へ不意に現われると喊声をあげて、まっしぐらにおどり込んで突出して行きました。無謀ともみえましたが、これが奇功を奏して盛岡軍は一角を崩され、そのまま敗走してしまいました。ただ、久保田軍陣営にも死傷者が出ており、それ以上の進展はありませんでした。葛原口でも援軍が到着し、盛岡軍を追いやった後、日没近くに大雨が降ったため、この日の戦闘は終了しました。
さらに次に、戊辰戦争：福島藩、仙台藩降伏です。
福島藩降伏：二本松城落城の知らせを聞くと、藩主・板倉勝己は僅か数名とともに米沢藩の領内に逃れました。そのため、福島城下は無政府状態になりました。板倉勝己は米沢で板倉勝達に家督を譲り、仙台藩降伏と同日に降伏書を提出しました。福島城は西軍に引き渡されました。三河国重原藩２万８０００石に移封され、福島藩３万石は消滅しました。
仙台藩降伏：「旗巻峠の戦い」に敗れた仙台藩は、降伏を決断しました。宇和島藩の使者が五軒茶屋を訪れ、仙台藩の使者・石母田但馬と面談しました。石母田但馬は和睦について使者の意見を聞きました。使者は、降伏謝罪の形でなければならないと、朝敵としての処し方を迫りました。仙台藩で再度の評議が開かれ、抗戦論者の松本要人は降伏は問題外と主張しましたが、石田正親、遠藤主悦らは降伏を主張しました。藩主・伊達慶邦の判断で全てを決する事としました。藩主・伊達慶邦は病身となり臥せっていましたが、火急の事と家老らが判断を仰ぐと、伊達慶邦は降伏を決断しました。仙台藩は降伏後、降伏論を早くから唱えていた遠藤文七郎、大条孫三郎を家老にし、抗戦派の家老は総退陣しました。仙台藩の降伏を知った榎本武揚、土方歳三らは登城して意見を翻すように家老らを説得しましたが、すでに遠藤文七郎らによって固められた仙台藩首脳はこれを無視しました。榎本武揚らは仙台藩に見切りをつけ、蝦夷共和国建国へ向けて出航の準備を始めました。仙台藩は戦闘を止めるため、藩主自ら筆をとって各地に使者を送って藩士を説得しました。新政府に降伏の正使を送り、相馬中村城で総督府側の使者・榊原仙蔵に降伏謝罪書を渡しました。伊達慶邦は「指揮不行届による開戦」を詫びました。新政府軍参謀・河田景与は、降伏謝罪書受領の報告と仙台城の没収を通告し、伊達慶邦らには謹慎を命じました。仙台藩は６２万石から２８万石に大幅に減封され、伊達慶邦の子・伊達宗基が藩主となりました。仙台藩家老・但木土佐と坂英力は東京に送られ、叛逆首謀の罪で麻布仙台屋敷で斬刑に処されました。また、奉行・遠藤主悦、奉行・和田織部、郡奉行・若生文十郎、近習目付・安田竹之助、近習目付・粟村五郎七郎、監察・斉藤安右衛門、軍務局副頭取・玉虫左太夫が切腹となり、計９人が処刑される事となりました。なお、降伏に反対する「額兵隊」の隊長・星恂太郎、二関源治、横尾東作、大槻文彦、荒井平之進、葦名靭負以下の約２５０名が脱藩し、「箱館戦争」に参戦します。
さらに次の次に、ローマ進軍です。ローマ進軍は、イタリアでベニート・ムッソリーニが行った政権獲得のためのクーデターです。ファシスト党党員の入閣と、ムッソリーニ自身を首相とする内閣を実現するために行われました。ベニート・ムッソリーニは、青年期に熱心な社会主義者としてイタリア社会党で活躍しました。「第一次世界大戦」が勃発すると参戦論に転じ、民族主義・反革命主義を鼓吹しました。１９１９年に、ミラノで「イタリア戦闘者ファッシ」を結成し、労働・農民運動を襲撃する直接行動を始めました。初めはあまり注目されませんでしたが、革命運動の激化に危機感を募らせた資本家・地主階級が彼らに莫大な資金を提供し、軍部・警察も彼らの運動を容認するようになりました。これに力を得た「イタリア戦闘者ファッシ」は、１９２１年初頭から「ファシスト懲罰遠征」と呼ばれる、労働組合・社会主義政党とその活動家に対する暴行・殺人・放火などを公然と行いました。同年１１月、「イタリア戦闘者ファッシ」は「ファシスト党」と改称され、全国に支部と軍事組織が作られました。行動は１９２２年１０月２７日夜に起こされました。政府は翌２８日朝、この行動を阻止するため戒厳令の布告を決定し、ルイージ・ファクタ首相は国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ３世の署名を求めました。しかし、革命の進展に王政の危機を感じて保守派に傾いていた国王は、署名を拒否しました。計画では、全国の都市で「黒シャツ隊」と呼ばれていた武装部隊が、市庁舎・警察署・鉄道・郵便局などを占拠し、同時に反ファシズム派の事務所・新聞社などを襲撃した後、３ヶ所の集合地に集まってローマに進軍するというものでした。３ヶ所の集合地に集まったのは予想外に少なく、１万４千人ほどでした。その上、雨と食糧不足と軍に列車を止められたため、出発できませんでした。進軍の失敗を覚悟したムッソリーニは、亡命の準備をしました。ところが、国王は２９日、ムッソリーニに組閣を命じました。そして、３０日にローマ進軍の部隊がローマに入りました。このように、ムッソリーニのファシスト政権の樹立には、国王が大きな役割を果たしました。「第二次世界大戦」後のイタリアで、国民投票の結果、王政が廃止されたのは、国王が一貫してファシスト政権を支持していた事が批判されたためでした。ムッソリーニ内閣成立時の議会では「ファシスト党」はわずか３５議席（総議席数５３５）でしたが、ムッソリーニが外務大臣と内務大臣を兼ねて権力を固めた上で翌年、選挙法改正案を半ば暴力的に通過させました。それは、全得票数の４分の１を獲得した政党が議席の４分の３を得るというものでした。これに基づいた総選挙が１９２４年に行われ、その結果、ムッソリーニは「ファシスト党」単独内閣を成立させ、完全な独裁権力を掌握しました。この一年後、ドイツでアドルフ・ヒトラーが「ローマ進軍」を参考にして「ミュンヘン一揆」を起こす事になります。
最後に、高橋尚子に国民栄誉賞を贈呈です。２０００年９月２４日のシドニー五輪女子マラソンで、１８ｋｍ付近で先頭集団を抜け出しスパート、一気に集団がばらけました。その後２６ｋｍ辺りからリディア・シモン（ ルーマニア）と激しくデッドヒートを演じました。３４ｋｍ過ぎで、かけていたサングラスを沿道の父親に投げ飛ばすと同時に、スパートをかけてシモンを突き放しました。スタジアムのトラックでシモンに追い上げを受けながらも、そのまま逃げ切って日本陸上界悲願の金メダル獲得となりました。高橋の１８ｋｍから常にレースを引っ張る走りは、ゴール後の笑顔とともに、世界のマラソンファンに強い印象を与えました。五輪での金メダル獲得は、日本陸上界６４年ぶり（戦後初）であるとともに、日本女子陸上界では史上初の快挙ででした。またゴールタイムの２時間２３分１４秒は、ジョーン・ベノイト（ アメリカ合衆国）がロサンゼルス五輪でマークしたタイムを１６年ぶりに更新する当時の五輪最高記録でした。これらの功績により２０００年１０月３０日に国民栄誉賞を授与されました。
今日の誕生日：仲恭天皇（第８５代天皇）、ジョン・アダムズ（第２代アメリカ合衆国大統領）、山本小鉄、ティモシー・シュミット（イーグルス）、大川栄策、夏夕介（元オックス）、大平シロー（元太平サブロー・シロー）、ジャッキー佐藤（ビューティ・ペア）、奥野敦子（元ジューシィ・フルーツ）、ディエゴ・マラドーナ、神取忍、森友嵐士（Ｔ−ＢＯＬＡＮ）、レッド吉田（ＴＩＭ）、笹野みちる（元東京少年）、桑田靖子、清春（元黒夢、ＳＡＤＳ）、大橋マキ、仲間由紀恵（元東京パフォーマンスドール）、真中瞳、鬼束ちひろ、杉内俊哉、チェ・ホンマン（崔洪万）、長手絢香（元ココナッツ娘。）、松井裕樹、譜久村聖（モーニング娘。）、佐藤勝利（Ｓｅｘｙ Ｚｏｎｅ）、大矢梨華子（元ベイビーレイズＪＡＰＡＮ）、神宮寺勇太（Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ）、田村芽実（元アンジュルム）、古橋舞悠（元アイドリング!!!３１号）、池田美優「みちょぱ」
今日の記念日：たまごかけごはんの日、初恋の日、香りの記念日、マナーの日、炭酸ソーダの日、世界のウチナーンチュの日
今日の「今日訓」：本日は、１８９６年に島崎藤村が「文学界」４６号に「こひぐさ」の一編として初恋の詩を発表した事により「初恋の日」、１９９２年に石川県七尾市で第７回国民文化祭「世界香りのフェアＩＮ能登」が開催された事により「香りの記念日」、２００５年に島根県雲南市で「第１回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催された事により「たまごかけごはんの日」、２００８年に「日本サービスマナー協会」が設立された事で「マナーの日」、２０１６年に閉会した第６回世界のウチナーンチュ大会の閉会式で制定が宣言された「世界のウチナーンチュの日」、「炭（１０）酸（３）ソーダ（０）」の語呂合わせで「炭酸ソーダの日」となりました。
今日は、元弘の乱：笠置山の戦いです。笠置山の戦いは、１３３１年１０月に山城国・相楽郡笠置山（現・京都府相楽郡笠置町）で、鎌倉幕府打倒を企てる後醍醐天皇側と鎌倉幕府側との間で行われた戦いです。皇位継承を巡って「持明院統」と「大覚寺統」との間で紛議が起こり、１３１７年に幕府の調停「文保の和談」によって交代で皇位を継承をする事とされました。翌年の１３１８年３月２９日には「持明院統」の花園天皇の譲位により、「大覚寺統」の尊治親王（後醍醐天皇）が践祚しました。３１歳という高年齢で践祚した後醍醐天皇は、「大覚寺統」での一代限りの中継ぎと見なされていました。しかし、後醍醐天皇は自身の直系の子孫に皇位が継承される事を望み、そのために障害になる幕府を打倒する事を企てるようになりました。１３２４年には、天皇の討幕計画が発覚して天皇側近・日野資朝が流罪に処せられた「正中の変」が起こりました。その後、後醍醐天皇は討幕を再び企てましたが、１３３１年に天皇側近・吉田定房が幕府に密告したために討幕計画が発覚しました。計画に関与した日野俊基、文観ら天皇側近は幕府側に逮捕され、天皇にも幕府の追及の手が伸びようとしていました。１３３１年９月２６日、後醍醐天皇は側近と共に京都を脱出しました。幕府側の追跡をかわすために、天皇に変装した花山院師賢は比叡山へ向かいました。天皇は四条隆資らと共に奈良・東大寺を経て、鷲峰山金胎寺に移って９月２９日には笠置山に至りました。一方、天皇が比叡山に居ない事に気付いた幕府側は、１０月３日に宇治で７５０００の兵を集め、翌日には笠置山を包囲して攻撃を始めました。天皇側の兵は３０００余と圧倒的に不利な状況でしたが、笠置山は天然の要害という事で幕府側相手に善戦しました。これに楠木正成が呼応して赤坂城で挙兵しました（赤坂城の戦い）。弓の名手としても知られる足助重範は、幕府の大軍を相手に荒尾九郎、弥五郎兄弟を遠矢で討ち取るなどして奮戦しました。その後、１０月３０日の夜に風雨の中、幕府側の陶山義高らが山に放火した事によって天皇側は総崩れとなり、笠置山はついに陥落しました。数日以内に天皇や側近らは幕府側に捕えられました。笠置山の陥落に先立って、１０月２２日に幕府は後醍醐天皇の皇太子とされていた「持明院統」の量仁親王（後の光厳天皇）を「三種の神器」の無いまま践祚させました。幕府側に捕らえられた後醍醐天皇は神器を光厳天皇に譲渡し、翌年の１３３２年４月２日に隠岐島へ流されました。５月２７日に「笠置山の戦い」で天皇側の武将として奮戦した足助重範が、京都六条河原で処刑されました。６月２５日に日野資朝が佐渡で処刑され、６月２６日には日野俊基が鎌倉の葛原岡で処刑されました。７月１２日には天皇側近・北畠具行が京極高氏（佐々木道誉）によって鎌倉に護送される途中、幕府の命により近江国柏原（現・滋賀県米原市）で斬られました。しかし、翌１３３３年４月９日に後醍醐天皇が隠岐島を脱出し、６月１９日に幕府から離反した足利高氏（尊氏）が「六波羅探題」を、７月４日に新田義貞が鎌倉を攻撃して「鎌倉幕府」を滅亡させます。光厳天皇は廃位され、後醍醐天皇によって「建武の新政」が開始される事になります。
次に、応仁の乱：相国寺の戦いです。相国寺の戦いは「応仁の乱」で最も激しかった戦闘です。大内政弘の加勢によって勢いをつけた西軍は、「東岩倉の戦い」で東軍を京都北東に追い込みました。西軍は更なる攻勢に出て、東軍が構える「花の御所」・相国寺・内裏に進軍を開始しました。西軍の畠山義就・大内政弘・一色義直らの軍勢が朝倉孝景らと合流して、相国寺及び周辺の東軍に攻めかかりました。相国寺には細川勝元の猶子・勝之と家臣・安富元綱、武田信賢らが守っており、南方の烏丸殿・内裏・三条殿には京極持清らが構えていました。畠山義就と朝倉孝景の軍は、まず相国寺を攻撃しました。激戦の末に武田信賢軍を退却させて相国寺を焼き討ち、烏丸殿・内裏・三条殿の兵も逃亡して相国寺を制圧しました。「花の御所」は相国寺のすぐ西側にあったため西軍に攻撃されましたが、半分焼け落ちながらも陥落を免れました。東軍は一旦は退却しましたが、畠山政長らの援軍を得て反撃に転じました。相国寺跡地に陣取っていた一色義直軍と六角高頼軍を急襲し、打ち破って相国寺を奪回しました。しかし再度、朝倉孝景が率いる西軍の軍勢が相国寺の占拠に成功し、休戦となりました。西軍は相国寺の奪取により東軍を追い詰めましたが、双方に多大な死傷者を出す消耗戦となりました。消耗が激しかったこの戦い以降、両軍の間での衝突が散発的になり、やがて戦争は京都から地方へと波及し、相手陣営の有力武将の調略へと戦略が切り替わっていきました。
その次に、慶長の役：泗川の戦いです。明と朝鮮の連合軍は西から順天倭城（小西行長軍）、泗川倭城（島津義弘軍）、蔚山倭城（加藤清正軍）、に対して同時攻勢を掛けました。このうち明将・董一元が率いる明・朝鮮連合軍が泗川倭城に攻め寄せました。泗川は日本軍の策源地であった釜山と日本軍最左翼の順天倭城・南海倭城の中間に位置する為、ここを落とされると西方にいる軍との連絡が分断される可能性がありました。この泗川に駐屯していたのは島津義弘と子・島津家久が率いる島津軍７０００でした。宗義智軍や立花宗茂軍が援軍を申し入れましたが島津義弘はこの申し出を断り、島津家の軍勢だけで明・朝鮮の大軍を迎え撃つ事となりました。明・朝鮮連合軍の大軍の動きを察知した島津義弘は、配下に守備させていた泗川古城・永春・昆陽・望晋の将兵に、島津義弘のいる泗川新城に集結するように命じました。このうち、泗川古城に配置されていた将兵は撤収する事が遅れたため、明・朝鮮連合軍に包囲されました。泗川古城は川上忠実を主将とし、およそ１万石の食糧を置いていましたが、兵力はわずか数１００でした。明軍は泗川古城を襲撃しました。川上忠実は少数ながら頑強に抵抗し、城から出撃すると明将遊撃の李寧・蘆得功以下数百人を討ち取りました。しかし、死傷者を多く出したため、数の上で圧倒的に不利な川上忠実の軍勢は明・朝鮮連合軍の囲みを突破して泗川古城を放棄し、泗川新城への撤退を行いました。包囲を突破する際、川上忠実は三十六の矢を受けて重傷を負い、１５０余人が戦死しましたが、泗川新城へ撤退する事に成功しました。泗川古城の危急に対して泗川新城の島津義弘は、島津家久に援軍を派遣するべきだとする進言を島津軍の兵力が少数である事を理由に退け、泗川新城防備に徹しました。また、川上忠実は瀬戸口重治に命じて敵の食糧庫を焼き討ちさせ、これに成功しました。大兵力の連合軍は食糧が不足していましたが、食料庫を焼かれた事でさらに窮地に陥り、短期決戦を余儀なくされました。明軍は、接収した泗川古城で軍議を行い、泗川新城の総攻撃を行う事を決定しました。島津義弘は泗川新城を背に強固な陣を張り、伏兵を配置しました。連合軍の攻撃に対し、島津義弘は大量の鉄砲を使用したり、地雷を埋めるなどして対抗しました。また、鉄片や鉄釘を砲弾の代わりに装填した大砲も使用しました。明将・茅国器、葉邦榮、彭信古などは泗川新城の大手に、郝三聘、師道立、馬呈文、藍芳威などが左右に備え、董一元が中軍として泗川新城に攻め寄せました。その時、白と赤の二匹の狐が城中より明・朝鮮連合軍の方へ走って行きました。これを見た島津軍は、稲荷大明神の勝戦の奇瑞を示すものとして、大いに士気が高まりました。この時の戦闘で明・朝鮮連合軍の火薬庫に引火し、爆発しました。この機に乗じて、島津軍は城門を開いて打って出ました。島津義弘は伏兵を出動させて敵の隊列を寸断して混乱させ、義弘の本隊も攻勢に転じました。島津義弘自らも4人を斬り、島津家久も槍を受け負傷しながら７人を斬るなどして奮戦しました。混乱した連合軍は疲労していた事もあり、壊滅的被害を受けました。島津軍は南江の右岸まで追撃を行い、混乱して壊走する連合軍は南江で無数の溺死者を出しました。島津軍は泗川の平原で勝鬨式を挙行し、戦闘は幕を閉じました。この戦いにより島津義弘は「鬼島津」と恐れられ、その武名は朝鮮だけでなく、明国まで響き渡りました。
その次の次に、新選組、芹沢一派粛清です。芹沢鴨は、壬生浪士組の筆頭局長となりました。局長は近藤勇と新見錦でした。「内山彦次郎暗殺事件」や「角屋暴挙」に関与しました。芹沢鴨が懸想していた吉田屋の芸妓・小寅が肌を許さなかったため、立腹した芹沢鴨が吉田屋に乗り込み、店を破壊すると主人を脅して小寅と付き添いの芸妓・お鹿を呼びつけて、罰として２人を断髪させる乱暴を行いました。近藤勇らは芹沢派の新見錦に乱暴狼藉の罪を問い詰めて、切腹させました。しかし、吉田屋での事件が問題となり、朝廷から芹沢鴨の逮捕命令が出た事から、会津藩は近藤勇・土方歳三・山南敬助らに芹沢鴨の処置を密命しました。新選組は島原の角屋で芸妓総揚げの宴会を開きました。芹沢鴨は平山五郎・平間重助・土方歳三らと早めに角屋を出て壬生の八木家へ戻り、八木家で再度宴会を催しました。その席に芹沢鴨の愛妾・お梅、平山五郎の馴染みの芸妓・桔梗屋吉栄、平間重助の馴染み・輪違屋糸里が待っており、すっかり泥酔した芹沢鴨たちは宴席が終わると女たちと同衾して寝ました。大雨が降る深夜に突然、数人の男たちが芹沢鴨の寝ている部屋に押し入り、同室で寝ていた平山五郎を殺害し、芹沢鴨に斬りつけました。驚いた芹沢鴨は飛び起きて刀を取ろうとしましたが、叶わずに真っ裸のまま八木家の親子が寝ていた隣室に飛び込みました。しかし、文机に転んでしまい、そこを刺客たちが斬りつけて芹沢鴨を殺害しました。芹沢鴨と同衾していたお梅も首を切られて惨殺され、別室にいた平間重助は逃亡しました。吉栄、糸里も難を逃れて姿を消しました。事件は長州藩士の仕業とされ、芹沢鴨と平山五郎の葬儀が神式に則り盛大に執り行われました。この後、野口健司が切腹して芹沢派は一掃され、新選組は近藤勇を頂点とする組織に整備されました。
そのまた次に、会津戊辰戦争：一ノ堰の戦い�，任后ｄ鴇襭横各�目、会津藩の一瀬要人と萱野権兵衛らに率いられた部隊は、喜多方の熊倉付近で新政府軍に勝利した後、城南方面に転戦してきました。新政府軍の諸隊は、城南の各村々を占領して鶴ヶ城内への兵糧補給路を絶とうとしました。両軍は鶴ヶ城の南数キロの所で遭遇し、戦闘が開始されました。会津軍は新政府軍を退ける事に成功しましたが、西郷刑部・原隼太の両隊長が戦死、木本慎吾・菊地順蔵は負傷するなど有力幹部を多数失いました。主将・一ノ瀬要人も負傷して後に死亡します。
そのまた次の次に、秋田戊辰戦争：十二所口の戦いです。総隊長の田村乾左衛門は十二所から大館に戻り、軍義を催して各隊の配置を決定しました。弘前藩の応援隊は雪沢口を担当する事になりました。盛岡軍は大葉岱に陣地を構築しました。大館方の前線基地である鬼ヶ城の２隊が大葉岱をうかがいましたが、その隙を狙われて逆に鬼ヶ城が襲われました。そして、雪沢口の各要所は盛岡軍に奪われてしまいました。弘前藩の応援隊を含め、３方から攻撃を行う事にしました。二ッ屋で勝利を得、大葉岱を攻撃すると盛岡軍は大葉岱の陣営に火をかけて退却しました。さらに、水沢村も退却して雪沢口では、藩境まで盛岡軍を追いやりました。総隊長の田村乾左衛門は水沢村に本陣を置き、部隊を配備しました。その後、雪沢口での戦闘は夜戦の他は、小競り合い程度の大きな変化の無い対峙が続きました。雪沢口から十二所口に兵を移動させないために、盛岡軍も連日小戦闘を挑みました。そして、盛岡軍の反攻が十二所口で始まりました。本道の沢尻村方面を主力が、右翼は別所、左翼は葛原からの攻撃でした。まず、葛原口からの攻撃から戦闘が開始されました。猿間村に陣営していた部隊は一時退却して援護を待ちました。盛岡藩を率いる楢山佐渡は、本隊で陣頭指揮を行っていました。そのため、「総大将は目前、殊勲の時」と触れ合って攻撃をかけましたが、楢山佐渡の本陣は堅く久保田軍は押される状況でした。この事態に、小城藩の部隊は特攻隊を組織し、犬塚賢之を隊長とする「犬塚特選隊」を組織しました。特選隊は一か八かのキリもみ戦術を敢行しました。盛岡陣の前面へ不意に現われると喊声をあげて、まっしぐらにおどり込んで突出して行きました。無謀ともみえましたが、これが奇功を奏して盛岡軍は一角を崩され、そのまま敗走してしまいました。ただ、久保田軍陣営にも死傷者が出ており、それ以上の進展はありませんでした。葛原口でも援軍が到着し、盛岡軍を追いやった後、日没近くに大雨が降ったため、この日の戦闘は終了しました。
さらに次に、戊辰戦争：福島藩、仙台藩降伏です。
福島藩降伏：二本松城落城の知らせを聞くと、藩主・板倉勝己は僅か数名とともに米沢藩の領内に逃れました。そのため、福島城下は無政府状態になりました。板倉勝己は米沢で板倉勝達に家督を譲り、仙台藩降伏と同日に降伏書を提出しました。福島城は西軍に引き渡されました。三河国重原藩２万８０００石に移封され、福島藩３万石は消滅しました。
仙台藩降伏：「旗巻峠の戦い」に敗れた仙台藩は、降伏を決断しました。宇和島藩の使者が五軒茶屋を訪れ、仙台藩の使者・石母田但馬と面談しました。石母田但馬は和睦について使者の意見を聞きました。使者は、降伏謝罪の形でなければならないと、朝敵としての処し方を迫りました。仙台藩で再度の評議が開かれ、抗戦論者の松本要人は降伏は問題外と主張しましたが、石田正親、遠藤主悦らは降伏を主張しました。藩主・伊達慶邦の判断で全てを決する事としました。藩主・伊達慶邦は病身となり臥せっていましたが、火急の事と家老らが判断を仰ぐと、伊達慶邦は降伏を決断しました。仙台藩は降伏後、降伏論を早くから唱えていた遠藤文七郎、大条孫三郎を家老にし、抗戦派の家老は総退陣しました。仙台藩の降伏を知った榎本武揚、土方歳三らは登城して意見を翻すように家老らを説得しましたが、すでに遠藤文七郎らによって固められた仙台藩首脳はこれを無視しました。榎本武揚らは仙台藩に見切りをつけ、蝦夷共和国建国へ向けて出航の準備を始めました。仙台藩は戦闘を止めるため、藩主自ら筆をとって各地に使者を送って藩士を説得しました。新政府に降伏の正使を送り、相馬中村城で総督府側の使者・榊原仙蔵に降伏謝罪書を渡しました。伊達慶邦は「指揮不行届による開戦」を詫びました。新政府軍参謀・河田景与は、降伏謝罪書受領の報告と仙台城の没収を通告し、伊達慶邦らには謹慎を命じました。仙台藩は６２万石から２８万石に大幅に減封され、伊達慶邦の子・伊達宗基が藩主となりました。仙台藩家老・但木土佐と坂英力は東京に送られ、叛逆首謀の罪で麻布仙台屋敷で斬刑に処されました。また、奉行・遠藤主悦、奉行・和田織部、郡奉行・若生文十郎、近習目付・安田竹之助、近習目付・粟村五郎七郎、監察・斉藤安右衛門、軍務局副頭取・玉虫左太夫が切腹となり、計９人が処刑される事となりました。なお、降伏に反対する「額兵隊」の隊長・星恂太郎、二関源治、横尾東作、大槻文彦、荒井平之進、葦名靭負以下の約２５０名が脱藩し、「箱館戦争」に参戦します。
さらに次の次に、ローマ進軍です。ローマ進軍は、イタリアでベニート・ムッソリーニが行った政権獲得のためのクーデターです。ファシスト党党員の入閣と、ムッソリーニ自身を首相とする内閣を実現するために行われました。ベニート・ムッソリーニは、青年期に熱心な社会主義者としてイタリア社会党で活躍しました。「第一次世界大戦」が勃発すると参戦論に転じ、民族主義・反革命主義を鼓吹しました。１９１９年に、ミラノで「イタリア戦闘者ファッシ」を結成し、労働・農民運動を襲撃する直接行動を始めました。初めはあまり注目されませんでしたが、革命運動の激化に危機感を募らせた資本家・地主階級が彼らに莫大な資金を提供し、軍部・警察も彼らの運動を容認するようになりました。これに力を得た「イタリア戦闘者ファッシ」は、１９２１年初頭から「ファシスト懲罰遠征」と呼ばれる、労働組合・社会主義政党とその活動家に対する暴行・殺人・放火などを公然と行いました。同年１１月、「イタリア戦闘者ファッシ」は「ファシスト党」と改称され、全国に支部と軍事組織が作られました。行動は１９２２年１０月２７日夜に起こされました。政府は翌２８日朝、この行動を阻止するため戒厳令の布告を決定し、ルイージ・ファクタ首相は国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ３世の署名を求めました。しかし、革命の進展に王政の危機を感じて保守派に傾いていた国王は、署名を拒否しました。計画では、全国の都市で「黒シャツ隊」と呼ばれていた武装部隊が、市庁舎・警察署・鉄道・郵便局などを占拠し、同時に反ファシズム派の事務所・新聞社などを襲撃した後、３ヶ所の集合地に集まってローマに進軍するというものでした。３ヶ所の集合地に集まったのは予想外に少なく、１万４千人ほどでした。その上、雨と食糧不足と軍に列車を止められたため、出発できませんでした。進軍の失敗を覚悟したムッソリーニは、亡命の準備をしました。ところが、国王は２９日、ムッソリーニに組閣を命じました。そして、３０日にローマ進軍の部隊がローマに入りました。このように、ムッソリーニのファシスト政権の樹立には、国王が大きな役割を果たしました。「第二次世界大戦」後のイタリアで、国民投票の結果、王政が廃止されたのは、国王が一貫してファシスト政権を支持していた事が批判されたためでした。ムッソリーニ内閣成立時の議会では「ファシスト党」はわずか３５議席（総議席数５３５）でしたが、ムッソリーニが外務大臣と内務大臣を兼ねて権力を固めた上で翌年、選挙法改正案を半ば暴力的に通過させました。それは、全得票数の４分の１を獲得した政党が議席の４分の３を得るというものでした。これに基づいた総選挙が１９２４年に行われ、その結果、ムッソリーニは「ファシスト党」単独内閣を成立させ、完全な独裁権力を掌握しました。この一年後、ドイツでアドルフ・ヒトラーが「ローマ進軍」を参考にして「ミュンヘン一揆」を起こす事になります。
最後に、高橋尚子に国民栄誉賞を贈呈です。２０００年９月２４日のシドニー五輪女子マラソンで、１８ｋｍ付近で先頭集団を抜け出しスパート、一気に集団がばらけました。その後２６ｋｍ辺りからリディア・シモン（ ルーマニア）と激しくデッドヒートを演じました。３４ｋｍ過ぎで、かけていたサングラスを沿道の父親に投げ飛ばすと同時に、スパートをかけてシモンを突き放しました。スタジアムのトラックでシモンに追い上げを受けながらも、そのまま逃げ切って日本陸上界悲願の金メダル獲得となりました。高橋の１８ｋｍから常にレースを引っ張る走りは、ゴール後の笑顔とともに、世界のマラソンファンに強い印象を与えました。五輪での金メダル獲得は、日本陸上界６４年ぶり（戦後初）であるとともに、日本女子陸上界では史上初の快挙ででした。またゴールタイムの２時間２３分１４秒は、ジョーン・ベノイト（ アメリカ合衆国）がロサンゼルス五輪でマークしたタイムを１６年ぶりに更新する当時の五輪最高記録でした。これらの功績により２０００年１０月３０日に国民栄誉賞を授与されました。
今日の誕生日：仲恭天皇（第８５代天皇）、ジョン・アダムズ（第２代アメリカ合衆国大統領）、山本小鉄、ティモシー・シュミット（イーグルス）、大川栄策、夏夕介（元オックス）、大平シロー（元太平サブロー・シロー）、ジャッキー佐藤（ビューティ・ペア）、奥野敦子（元ジューシィ・フルーツ）、ディエゴ・マラドーナ、神取忍、森友嵐士（Ｔ−ＢＯＬＡＮ）、レッド吉田（ＴＩＭ）、笹野みちる（元東京少年）、桑田靖子、清春（元黒夢、ＳＡＤＳ）、大橋マキ、仲間由紀恵（元東京パフォーマンスドール）、真中瞳、鬼束ちひろ、杉内俊哉、チェ・ホンマン（崔洪万）、長手絢香（元ココナッツ娘。）、松井裕樹、譜久村聖（モーニング娘。）、佐藤勝利（Ｓｅｘｙ Ｚｏｎｅ）、大矢梨華子（元ベイビーレイズＪＡＰＡＮ）、神宮寺勇太（Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ）、田村芽実（元アンジュルム）、古橋舞悠（元アイドリング!!!３１号）、池田美優「みちょぱ」
今日の記念日：たまごかけごはんの日、初恋の日、香りの記念日、マナーの日、炭酸ソーダの日、世界のウチナーンチュの日
今日の「今日訓」：本日は、１８９６年に島崎藤村が「文学界」４６号に「こひぐさ」の一編として初恋の詩を発表した事により「初恋の日」、１９９２年に石川県七尾市で第７回国民文化祭「世界香りのフェアＩＮ能登」が開催された事により「香りの記念日」、２００５年に島根県雲南市で「第１回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催された事により「たまごかけごはんの日」、２００８年に「日本サービスマナー協会」が設立された事で「マナーの日」、２０１６年に閉会した第６回世界のウチナーンチュ大会の閉会式で制定が宣言された「世界のウチナーンチュの日」、「炭（１０）酸（３）ソーダ（０）」の語呂合わせで「炭酸ソーダの日」となりました。
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