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2021年10月10日06:49

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六人の死神

ある村に、今は誰も住んでないその村の長者の屋敷がある。築数百年の古民家。
小学校の頃、友達とその屋敷の庭に入った時に、管理されずに木が空を覆って下草が繁った鬱蒼とした暗さにドキドキしたものだった。誰も住んではいないものの、地元の人が、買い取り管理はしていた。
夏休みのある朝だったか、ふらっとそこを覗いたときに、当時の所有者の奥さんが庭にある小さな祠にお水だかをあげてるのを見たこともあったりして、世話してるんだなと感心したり。

それから数年、所有者が手放す事になってから、リフォームされ、他の地域の人がオーナーになったりすぐ手放したりが数回続いた。

そんな屋敷の前をある年末の夜に霊感のある人が通って自分のところに来た。そして開口一番「あそこの前は今は通っちゃいけない」と。
数人の影が道にいて、通る人を捕まえようとしてるような感じだとか。
ホンマかいなと思っていた訳だけど、年が明けた正月に村の年寄りが六人続けて亡くなった。
実際の因果関係はわからないし年寄りも単に寿命だったのかもしれないけど、その後影は出てきてないらしい。

後に、その屋敷の前の更地が墓場だった事が分かったり、祀ってあった庭の祠が無くなってるのが分かったんだけど、はてさてそれについても因果関係は定かじゃない。

最近誰かその屋敷を購入したらしいけど…
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