ビートルズに“クラプトン加入案”あった
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それ以前のホワイト・アルバム録音時には、リンゴがプチ脱退騒動があっての、
ジョージのプチ脱退。
ビートルズだけでなく、レッド・ツェッペリンやクイーンについても、
解散まで、メンバーチェンジ騒ぎや解散騒動まで行かなくても、何も無かったというのは、何も知らない外野や、後追いでファンになった者たちの幻想にすぎない。
仮にだけど、周りの実情や音楽シーンを無視して、リンゴの代わりに、カーマイン・アピスやキース・ムーン、
ジョージの代わりに、もう少し早くクラプトンなり、「代わってやりたい」と言っていた、ジェフ・ベックが加入したなら・・・
最悪、次のアルバム録音も出来ずに崩壊しただろう。
音楽の傾向も変化して、それまでのファンを篩い落としたりとか。
クラプトンについては、歌えるからハーモニーも取れるし、上手く行けば曲も作れると、目論んだかもしれないけれど。
でも、ドラマー以外、3人が前に出たなら、どうなるものか?
サウンドや曲や声などのバトルロイヤルか?
ビートルズは、常に様々なミュージシャンやバンドの登場にさらされてきた。
一連の若手マージー・ビート系のバンドはいいとして。
弟分の本格的R&Bといってもいい、ローリング・ストーンズがデビューしたころには、よりハードで本格的なブルースロックのヤードバーズや、ブルース色は薄いながら、破壊的なパワーのザ・フー、
次に、歌詞重視のボブ・ディランがエレクトリック・バンド化し、バーズやサイモン&ガーファンクルみたいなソフト路線も売れ出す。
ビーチ・ボーイズのサイケ化etc.
そして、クリーム、ジミ・ヘン、さらには、レッド・ツェッペリンやプログレがデビューしたころには、
4人の中では最も黒っぽいフィーリングを上手くコピーできていた、ポール・マッカートニー以外の演奏レベルは、時代遅れになっていた。
それと、プレスリーの系譜でカリスマ性を確立したジョン・レノン自身も、ヒット性の曲作りという部分での、多少の行き詰まりを感じていたと思う。
だから、ジョンに限らず、クラプトンの様な(歌えて曲も作れる)スーパーギタリストをメンバーに入れてみたいという、選択肢はあったと思う。
ポールもビートルズ解散後は、ドラマーとリードギタリストにはかなりこだわったが、当時は、クラプトンと最低数曲は一緒にやりたかったかもしれないとも、思う。
だが、バンドサウンドのマジックを初めて明確に示したのも、ビートルズだと思っている。
当初のリハや録音段階では何が起こっていたかは知る由もないが、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人(+プロデューサーのジョージ・マーティン)だと、ジミ・ヘンやレッド・ツェッペリンにも対抗できた。
少なくとも、録音作品では。
まともにはライヴもやってないから。
そういう意味では、ジョージ・ハリスンの後釜としてのクラプトンや、リンゴの代わりのドラマーでは、サウンドに果たして、それまでの様なマジックが起きたかどうか・・・?
演奏は上手いに越したことはない。
でも単に上手いプレイヤーを揃えたら、素晴らしいバンドができるかどうかは、結果論ながら、マジックという意味では?であると思う。
誘われたエリック・クラプトンは、その時には拒否したかもしれない。
結果的には、ジョージはタイムリミット直前に戻ってきた。
実情を知るスタッフの誰かが、ウラから説得したのかもしれないが。
その時の条件として、ルーフトップがコンサートではなく、ライヴ風録音に変更されたという見解もある。
それと、最後のスタジオ録音作品の『アビー・ロード』製作直後頃の、作戦会議のテープも出てきたという。
ジョンが、「ジョージも作曲力が対等になってきた。次のアルバムには、3人が3〜4曲ずつ、できればリンゴも1曲。」
といった内容らしい。
境目は様々な意見に分かれながらも、一連のアビーロード・セッションの半年くらい前までの、レット・イット・ビー・セッション≒ゲット・バック・セッションやその前くらいに、
主としてジョンが、ジョージの曲に参加しないという状況とは、180°に近い変化ではある。
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