mixiユーザー(id:12152145)

2021年09月28日01:18

67 view

落語覚書/第32回亀戸寄席 古今亭菊之丞独演会

9月25日(土)17時開演@亀戸香取神社

まめ菊「たぬき」
菊之丞「長短」
菊之丞「片棒」
仲入り
菊之丞「居残り佐平次」


前回はちょうど一年前、『一朝、一之輔親子会』だった。
このコロナ禍で落語会を開くのはリスクがあって大変だと思う。
人気の噺家こそブッキングは大分と前からになるわけで。

●まめ菊「たぬき」
意外なことに弟子はこのまめ菊一人のよう。
駒澤大学の落語くらぶ出身、先輩に遊馬がいる。
女の子だがどっちかというと子供っぽい風貌。
でも落語特有の下ネタをサラリとやられると、ドキッとしちゃう。
今時は女性の噺家にも希少価値は無くなってきているが、頑張って。

●菊之丞「長短」
亀戸と亀有を間違えやすいってな毎度の話だが、亀有の方は葛飾区の
規制が緩くて、他は20時までのところ21時ぐらいまでやってもお構いなしだとか。
落語界は変なところでの亀有人気らしい。
コロナ禍でお客の前で話すのもめっきり減っている中、こんな会は貴重だと。
方便だとしても、足を運んで来た方は悪い気はしない。
また、落語協会のワクチン事情なんかも。40人の枠しかないなんて。。
前座とお囃子を優先とは英断ですなー。国立演芸場の舞台に前座が上がるとはね。

で、楽しい枕から流れるように「長短」へ。
菊之丞の長さんは、なんと関西弁。それも見事なイントネーション!
落語に出てくる上方の人はどっちかというと「いらち(せっかち)」に描かれがち。
のんびりした関西人もなかなか良かった。登場人物のコントラストもよりはっきりして。

●菊之丞「片棒」
そのまま高座を下りずに二席目。
今の長短、金馬師匠から教わったのだとか。御歳92歳でご健在だそうです!
「三棒」のマクラから「片棒」ですよ。好きなんだよねー、調子が良くて♪
踊りの音色のくだりで拍手し損なったのが後悔です。。。
菊之丞のは力が入りすぎず、粋な感じの本当に派手好きの銀次郎でした。
ここで「片棒」ってことは、最後はさらっと演るのかしら?
まめ菊は「わたしの好きな噺で、師匠力入ってます」って言ってたけど。

●菊之丞「居残り佐平次」
仲入り後、色街の客にも階級があり…ってなマクラから??ビックリしました!
まさか、こんなところで(失礼!)「居残り佐平次」ですって?!
おお、亀戸寄席に伝説がまたひとつ。
生で聴くのは本当に久しぶり。って最後に聴いたのいつだっけ?誰だ?思い出せん。。
菊之丞のは嫌な感じの佐平次じゃなく、最後の最後に正体を明かすところで少し
凄みを効かせるところに、「やっぱ只者じゃなかったわ〜」と思わせる。
なんかスゲー奴だったなぁ…と感心させられたり。
はぁ〜…本当に良いものを聴かせていただきました。ぺこり。

さてサゲの後も鳴り止まない拍手。しかし菊之丞に高座を降りる風は無し。
そして鎮まるのを待って、高座の上から挨拶をされたのでした。
一席目のマクラでお客を大事にする感じを方便なんて言ってごめんなさい。
心からの感謝が伝わり、暖かさのあまり思わず涙ぐんでしまいました。
こちらこそ素敵な噺と時間を共有させてもらったこと、ありがとうございました!


次回は、またまた一之輔ですって♡
こんなご時世で人気者のブッキングは本当にギャンブルだと思います。
来年の2月に世の中がどうなっているのか、誰にもわかりませんが
無事開催できることを切に祈っております!
出来ればもう少しお客も入れてあげたいですよねー。



2 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年09月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930