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2021年09月26日20:05

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今考えると、「照ノ富士対妙義龍」の割が組まれなかったので、どこか間の抜けた感じの千秋楽だった。

■大相撲秋場所、照ノ富士が5度目の優勝 新横綱のVは稀勢の里以来
(朝日新聞デジタル - 09月26日 17:42)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6680971
大相撲九月場所千秋楽、新横綱の照ノ富士が2場所ぶり5度目の幕内優勝を果たして幕を閉じました。昨日の打ち出し後に発表された今日の幕内の取組で二敗の照ノ富士と三敗の西前頭十枚目妙義龍の直接対戦が組まれず、妙義龍が「是より三役」の後(結びの二番前)に関脇明生と対戦、照ノ富士は結びで大関正代との対戦となりましたが、先に土俵に上がった三敗の妙義龍が明生に右に開かれ肩透かしに屈し、その時点で照ノ富士の優勝が決まり、結びの一番では大関正代の左前褌を取って正代の巻き替えに乗じ、寄り切りに仕留めて13勝2敗で“有終の美”。新横綱の場所での優勝は一場所15日制が定着した昭和24年の五月場所年以降では5人目、優勝制度が制定された明治42年以降では史上9人目となりましたが、結びが直接対戦にならなかったためかどこか緊張感を欠いた恰好な感じで、審判部の判断(審判部長が照ノ富士の師匠たる伊勢ケ濱親方(第63代横綱旭富士)であることも関係があるのだろうか)もあったのかもしれませんが、NHKのテレビ正面解説の第52代横綱北の富士勝昭もぼやいたように、直接対戦の割崩しとならなかったことが惜しまれるところです。
それにしても、部屋内の新型コロナウイルス感染確認者の発生で横綱白鵬が全休となり、新横綱早々に「一人横綱」を務めることになった照ノ富士ですが、中日までの
8連勝の前半戦は、新横綱であることを感じさせないほどの落ち着いた横綱相撲の土俵でした。それが、九日目に前頭四枚目の大栄翔の寄り切りに屈して初めての金星を献上し、翌十日目以降は1分を超える長い相撲が目立ち、十二日目には関脇明生に二度目の立ち合いから下手投げを決められ二敗を喫し、膝の痛みも出てやや苦しい後半戦の土俵となりましたが、最後まで横綱の務めをしっかり果たした15日間だったと思います。八角理事長(第61代横綱北勝海)は照ノ富士について、「立派な横綱、横綱相撲だった。8連勝して堂々としたもの。ここ2、3日は膝に力が入っていない気がしたけど、両大関が序盤からふがいない中、柱としてよくやってくれた。」と総括、横綱1場所での優勝は大きいとした上で「自信にもなるし来場所はまた、落ち着いた相撲を取れるでしょう」とコメントしていました。さらに、今日の正代戦については「余裕があった。正代が出てくるのは分かった上でガッチリと受け止めて、押させない、往なしに気をつければ、というところだったろう。新横綱としても横綱としても立派な場所だった」と評していましたが、新横綱とは思えぬ落ち着いた土俵であり、「新横綱・照ノ富士の場所」として記憶される今場所だと思いますね。
場所前の8月4日に日本国籍の取得が官報で告示され、「杉野森正山(すぎのもりせいざん)」と言う日本名が本名となり、引退後に親方として協会に残る資格を得ることとなった照ノ富士ですが、序二段まで番付が下がっていた頃に国籍を変えることを考え始めたとかで、日本国籍取得後初の場所での優勝にもなりました。次の十一月場所(例年通りに福岡で開催され、「九州場所」となる予定)を待たずして今年の年間最多勝を決めた(十三日目の関脇御嶽海戦で年間60勝となった)照ノ富士であり、今年の大相撲を代表する顔となったのは間違いないでしょう。来場所は、今場所休場の白鵬に勝つと言う“大きな宿題”つまり、全勝同士の楽日決戦となった先場所の白鵬戦で敗れた“リベンジを果たす”ことが期待されるでしょうが、東西二横綱の場所で今場所以上の横綱相撲を披露できるか、期待したいと思います。
さて、今場所の三賞は、殊勲賞が九日目に横綱照ノ富士から金星を奪った大栄翔、敢闘賞が妙義龍(優勝が条件)と阿武咲(今日勝つことが条件)、技能賞は妙義龍と決まりましたが、阿武咲は玉鷲の長いリーチからの突きに後退、あっさり突き出しに屈して10勝5敗に終わり、獲得ならず。妙義龍共々受賞ならず、敢闘賞は「該当者なし」となりました。
また、今場所は大関二人が存在感を示せず、共に8勝7敗で15日間を終えました。結び前の大関貴景勝は関脇御嶽海相手に頭から当たらず両手突きの立ち合いも、御嶽海の出足を止められず引いて電車道の押し出しに屈して勝負あり。首の怪我での休場明けでその影響が残ったからか初日から三連敗の序盤戦でしたが、復調して十二日目に角番脱出。しかし、それが精一杯だったか給金直しから三連敗で終える土俵に。「今は何とも言えないけど、また来場所どうしていくか考えていきたい。毎場所何か経験、いいものをつかめていると思うので、それを生かしていきたい」とポジティブなコメントを残していました。来場所の賜杯レースに大関が絡む展開を期待したいところですが、そうなるのでしょうかね……。
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