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2021年09月23日23:01

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新作Kindleゲームブック 「夢幻世界の迷い人」

40パラグラフゲームブック。筆記用具、サイコロなどは必要ありません。文章の方は23日に完成、表紙絵も同じ日に描き始めて終わらせられました。数年前から絵を描くのは表紙絵か挿絵のときだけになっています。
高校生の頃くらいに文庫サイズの水色のノートに1ページに1パラグラフ書き、5パラグラフ分だけ書いていたものです。その中に100以上に設定してあったものもあり、そこそこ長い物語にするつもりだったようです。ちなみに同じものの別のノートにのちのKindle本「我流格闘術」の構えや技のイラストを描いたりもしていました。
「アフレドーの竜の洞窟」の後で、その後の未完成ゲームブックには同じくらい出だしだけ書いていた「僕の宿題」もあります。こちらは数年前に小説版まで出版しています。
同じ頃の未完成で「神の谷の聖剣」もありますが、1パラグラフのみだったので、とりあえず書いたやつだったのでしょう。
そのまま使ってはいませんが、よろしかったら読んで、プレイしてみて、昔書いていたパラグラフはこれかなと探してみてください。

ゲームブック 夢幻世界の迷い人
https://www.amazon.co.jp/dp/B09GYNW1B5/ref=cm_sw_r_tw_dp_Y3NWRRV6N32YR2B57GVA

【1】
 午後10時40分、君は2階の自分の部屋に向かった。パジャマに着替えると、暖かい毛布に頭までもぐり込み、右腕だけ伸ばして目覚まし時計をセットする。今日は特に疲れたようだ。君はすぐに深い眠りに落ちていく。

「ジリリリリ……」
 まだそれほど眠っていないようなのに目覚まし時計が鳴った気がした。どうもセットする時間を間違えたらしい。
 目覚まし時計を止めるために右腕を伸ばす。右手は空を掴んだ。寝ている間にベッドの下にでも転がったのかと思い、寝ぼけ眼をこすりながらゆっくりと上体を起こす。
「……」
 君は目を見張る。殺風景で何もない小さな部屋にいたからだ! 自分の部屋ではないことは、まだ少し寝ぼけている君でもすぐにわかった。
 天井は低く、窓はなく、左手側の壁の中央に一つドアがある。床に目を向けると、一面に魔法陣のような円形の奇妙な模様が描かれ、君はその中心にいる。おまけにパジャマを着て寝たはずなのに、白いTシャツと青いジーパンという格好になっていて、さらにはスニーカーを履いているではないか!

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