1990年代後半、私は会社のお昼にコンビニで、その日にかぎって普通だったらほとんど買わない高めのカップ麺を購入した。
それは
『らーめん山頭火』の
カップ麺だった。
初めて出会った豚骨の塩ラーメンは私のベロをのどちんこを、そして胃袋を刺激した。 その後この高めのカップ麺を定期的に食べる様になり、
「ああ、店内で本物を食べてみたい」
と夢を抱く様になった。
それから数年後、転職した会社の旅行で北海道に行った時に、店内(しかも本場)で食べる夢が叶った。
高嶺の華だった女性と一夜を過ごした様な、そのくらいの喜びだった。
その後、なんと唐突に我が地にも山頭火が出店し
奥さんと何度か食べに行ったが、店は長続きしなかった。
たぶん立地が悪かったのだと思う。 よくあるパターンの、何か憑いているのか出店してもすぐにやめてしまい次々に店が変わる曰く付きの場所だった。
あれから幾年月、2021年8月12日に奥さんが買ってきて作ってくれた山頭火の生ラーメン、特長あるワンポイントの梅干しを始めとして見事な再現力に脱帽しながら美味しくいただいた
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