9月4日、またまた誰も居ない所に行こうと利根川沿いの上越本線を下り方面へ
この前の週の東北本線や磐越東線車内がビデオ撮り鉄達で溢れてたのと違い、豪雨のせいかソレと思われる人物が居ません。
この後に綾戸ダムや予備取水施設など見所が次々と現れます。
安山岩の岩盤を抜けると岩本駅です。
左岸に写真の綾戸発電所、背景の右岸のは岩本発電所が向かい合ってあります。
戸鹿野橋。
味わい深い建物も多数
沼田の辺りの河岸段丘の遠望が見事ですがガスっててよく見えません。因みに沼田城址は地形的に全く見えない位置にあります。
キノコの人工栽培も盛んな地域です。
月夜野橋と、遠景に上越新幹線の橋梁が見えます
後閑館跡は見ている背後方向になります。
間もなく上越本線を南北に分割する水上駅です。
遂に解体される温泉、蒼海ホテル跡
新清水トンネル内「湯檜曽駅」で明らかな鉄っちゃんが10人ほど降りて行きます。実は結構乗ってたんですね。出口の山は豪雨だし服装持ち物から登山客じゃありません。おそらく40分後の上りで戻るのでしょう。でも何故鉄的見所のある次の「土合駅」じゃないの?階段が嫌なの
トンネル内で分水嶺を越えて越後に侵攻します。
下は魚野川。
「土樽駅」。
湯檜曽、土合、土樽各駅は旧ホームの内側に現ホームを増設した形に成ってます。
松川トンネルループを超えると「越後中里駅」です。
スキー場の「ブルートレイン休憩室」が名物ですが、実際はブルートレインじゃない客車ですね。
魚沼盆地に向けて下って行きます。
読み通り山のこちら側は雨は降ってません
ピョコと出てるのは「飯士山」。
左手の小山が「六万騎城址」
この辺りは越後勢と関東勢の競り合い地で、三国街道(上越線・国道17号)の両側は山城銀座と言えるほど城址だらけです。
「五日町駅」の穀物サイロ。
煙突から水蒸気が見える工場は「雪国まいたけ第1バイオセンター」。
真ん中奥には仏像彫刻ファンの穴場で私のオススメ「龍谷寺」があります
魚沼川の水量が増してます。
画面右端に「浦佐駅」。
駅前の「田中角栄先生像」を決して見逃してはいけません
南魚沼といえば蔵元「緑川酒造」ですよ
間違いなく美味い
https://www.niigata-sake.or.jp/kuramoto/midorikawa/
「小出駅」のターンテーブルが見えて間もなく到着です。
11時、小出で下車します。
駅前食堂「富喜亭」で岩魚定食を注文しました。お客は私一人です。
オバチャンが水槽からイワナをすくいます
一匹目がバケツの中で滅茶暴れてます。
一匹は塩焼き、もう一匹は刺身へと
水槽へは毎朝補充してるらしく、都会でよくあるストレス環境で長時間生かしてる事で返って味が落ち身が痩せてるなんて事はありません。
昔の写真が飾られてました
昭和初期と思い、聞いてみたら戦時中くらいだとの事。そのままオバチャンと世間話に(笑)
サクラビールはサッポロが復刻版を出してます。
小出市街は川の対岸なので橋を渡ります
南東方向。
北西方向。
周辺は堆積物平野ですが、向こうの火成岩の高まりが「下倉山城址」。魚野川に東から破間川が合流する地点です。
断層が小出駅西側から城址麓を通り、破間川に沿って北東に走ってます。
「小出町道路元標」。
マンホールは南魚沼市と、市町村合併前の小出町のものが。
六十里越え街道を東に向かって新政府軍から敗走する会津藩士の慰霊碑や墓が多数あります。
画面右手は「小出島陣屋跡」にある戊辰戦争懐旧碑群。
左手奥のアパート?も気に成ります。
行ってみると「こまいぬ荘」とあり、清水川邊神社の社務所?っぽい感じです。
水路も水量が増えてて、立体交差にも注目。
近くの「正円寺」にはやはり会津藩士の墓がありますが、それより敷地内の「聖徳太子堂」と「末廣稲荷社」、その左に見えるのは日露戦争で戦死した上等兵の墓です
合碑されてない事と立派な事からこの地域の戦死者はこの1名のみだったのかも知れません。
旧街道が鼻血が出そうな佇まいです。
軒先が「こみせ」に成り切らない中途半端感がまた味わい深い
脇道を城址方向へ。
只見線の踏切です。
渡って北東方向。
工部省の境界標もあります。
その横に「諏訪神社」。
やはり会津藩士碑があります。
隣接する感じで「林昌寺」。藩士のお墓があるみたいです。
向こうに城址。
クランクした道と除雪装置、お地蔵さんとカブ、昭和住宅や水路、消火栓など見所満点
魚沼川の堤防へ。
只見線のガーターと城址。写真背後には羽根川水門もあります。
駅方向に戻ります。
釣り客も多数繰り出してきました。
駅前通り。
只見線に乗ると、上越線を券検測車両「East i-E」がやって来ました
車両内、思った以上に混雑してましたが全然鉄っちゃんが居ないようで驚きます。
只見線は2011年7月の新潟福島豪雨で会津川口〜只見駅間が現在でも不通で、来年全線開通を目指してます
朝、午後、夜と一日3往復しかなく、都会しか知らない連中は不経済だから廃線しろよと主張しますが、並行する国道291号線(六十里越街道)が11月〜5月の半年間雪害で通行止めとされる難所の為、トンネルとスノーシェードで守られてる只見線だけが奥地の唯一の交通手段と成ってるのです。そんな所に住むのが悪いと言う人物には、あなたの食べてる物、使ってる電気は誰が供給してるのか?と言ってやりたい
只見線で魚沼川を渡ります。
「藪神発電所」。この辺りの水力発電所は落差が小さい印象で、水量でカバーしてるのでしょうか。
右手でポコッとしてるのが「平地山」。
東部新潟の鉄道沿線の民家を観察すると、北西側に雪の処理を行う堀を設けてるお宅が多い事に気が付きます
混成岩が露出し、間にチャートが挟まる地形が続きます。
画面左外に「薮神ダム」「薮神第二発電所」。
大倉沢大橋とダム湖。
「須原発電所」
入広瀬、大栃山の「鷹待城址」
当初はここの登頂が目的地でしたが、天候を考え車窓から見るだけに変更。
流紋岩の岩盤で、川と街道が北に向けてΩ型に大きく曲がって、城からはこれらを300度くらいの角度で見渡せる絶好の要害を構成しています。
「柿ノ木駅跡」ですが、痕跡は全く無く撤去更地と成ってます。
二両編成車内、誰も気にしてなくて、やはり鉄ちゃんは乗って無いと思われます。
こんな風景が続きます。
「大白川駅」(写真背後側)からの風景。
駅を出るとすぐ吊り橋が。
線路の付け替えが行われた痕跡も
「末沢発電所」。
車掌が只見駅から先の代行バスに乗る人を確認してまわります。
六十里越トンネルに突入。
山頂に東電新潟田子倉発電所マイクロ波通信用「鬼面反射板」がありますが、勿論見えません
トンネルを抜けると「田子倉湖」が。
「田子倉駅跡」を通過中。
スノーシェードを兼ねてるので解体撤去はされません。
そしてすぐに長大な田子倉トンネルに突入。
画面真ん中にロックフィル式「只見ダム」、その右遠景に重力コンクリート式「田子倉ダム」。
「只見駅」に到着、案山子の背景は「瀧神社」、さらにその向こうに「三石神社」とスキー場。
ホームの背景は、その名もズバリ要害山と「水久保城址」。
駅の標高が500mほど、城址は比高300mくらいなので時間的にも天候的にも攻略出来ません
瀧神社の上には、流紋岩とデイサイトが層と成った岩石があちこち露出しています。
只見駅で下車したのは私含めて2名のみ。あとは代行バス3台に次々と乗り込みます。
駅売店のオバチャンが見送ります。
駅前から南東方向。右手は役所跡地。
その反対方向、神社、駅、要害山。
元ダム建設労働者の街、只見名物は味付マトン
画面背後方向に味付マトンケバブのお店があったのですが廃業してしまいました
https://tadami-mutton.sakura.ne.jp/contact.html
北東方向。「柴倉山」と、その左のとんがりは会津のマッターホルン「蒲生岳」
消火設備は必ずポールが折れてます。
味わい深い二階建て長屋。
2011年7月の新潟福島豪雨で只見川の堤防を越えた濁流が二階床上まで浸水した印
伊南川と只見川の合流地点。この堤防を水が超える水量に戦慄を覚えます
今来たところを振り返ったところ。河岸段丘が僅かに段々に成ってるのが分かります。
只見川南西上流方向。
常盤橋から。
「目黒麹店」
https://megurokouji.com/
画面右端の消火栓。積雪に対応した高さがあります。
画面真ん中の電柱の手前、先ほどの川縁よりやや地盤に高さがあるのが分かります。
この足元まで水が来ました。
今は平和な風景です。
画面右手の放置されたボート用トレーラーが気に成ります。
只見線50周年。当初はこれに合わせて全線復旧する筈でした
今は保線車両用のターンテーブル
瀧神社へ。
ありました、戦没者(対外戦争の)慰霊碑。
水路に囲まれまるで砦のようです。
駅売店の三石さん。
そしてスタンプ。
乗ってきた列車で戻ります。そして突然の豪雨
乗るのは代行バスで会津川口駅から来た乗客含めて数人しか居ません。
田子倉駅跡内では暗くてホームが撮れません。レール左に何となくホームが見えます。
豪雨で釣り人も居なくなりました。この先は六十里越トンネルです。
末沢発電所。
横は断崖、崩落したら助からないですね
大白川駅の蒸気機関車用給水塔は普通の高架水槽として現役でした。
国道252線「柿ノ木スノーシェッド」。
柿ノ木駅跡。画面一番向こうの家にのみ人が住んでるようです。
同車両後方より。
入広瀬中心は川を挟んで駅(城址)の反対側です。
再び鷹待城址。
「上条発電所」。
目黒麹店で買った塩麴。
破間川も下流で川幅が増してきました。
下倉山城址も雲の中に。左端は諏訪神社。
小出駅に帰還。
上越線を上ります。
遠景は「八海山」。
上越国際スキー場前駅付近。
天候の関係で日は既にとっぷりと更けつつあります
おしまい。
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