5時40分、スマホの目覚まし機能に起こされた。
これが無ければ何時まででも夢の世界にいた事だろう。
慌ただしく準備をして、チェックアウト。
今朝も小雨がぱらついている。
袖ヶ浦6時18分発、君津行きに乗車。
車輛は209系のロングシート。
6時25分に木更津に到着。
向かいに停車している6時26分発の久留里線
上総亀山行きに乗車する。
車輛は久留里線用のキハE130で100番台を与えられている。
久留里線に乗車するのは今回が初めてである。
何せ始発の木更津までは中途半端に距離があるし。
上総亀山まで行く列車も少なく、更に行き止まりの路線の割には距離もそこそこあり。なかなか乗り辛い路線だったからである。
ただ、久留里線も元から行き止まり線にする予定では無かった。
かつて千葉県の大原から木原線と云う路線が出ていた。
今は第三セクター化され、いすみ鉄道になっているが。
この木原線の由来は木更津と大原を結ぶ事からこの名前となった。
しかしながら、結局は結ばれる事は無く今に至っている。
尤も、木原線の終点である上総中野では、小湊鐵道が接続しているから、房総半島縦断路線としての体は一応、成している事にはなるが。
この小湊鐵道も五井から小湊を結ぶ目的で建設されたが、上総中野で力尽きたと云う落ちがついている。
そして、この久留里線は当初は軌間762mmの軽便鉄道として建設された。
建設は訓練の一環として大日本帝国陸軍鉄道連隊が行ったと云う。
1923年の事であった。
そんな久留里線に、漸く乗車出来る。
定刻に発車。
余り速度を上げずにのんびりと走っている。
農地と住宅地が点在する平地は、如何にも千葉県らしい。
そんな平地を小櫃川に付かず離れず走っている。
横田で木更津行きと交換。
4分程停車する。
木更津行きが先に発車して行った。
かなり雨が降っている様で、窓が濡れて車窓が見辛い。
俵田を過ぎたら、住宅や工場等より、圧倒的に農地が多くなる。
段々と登り勾配になって来た。
再び町の雰囲気になって来たと思ったら、久留里に到着。
土砂降りの中、木更津行きのキハE130がやって来た。
そして、先に木更津行きが発車して行く。
雨が酷くて、駅舎の写真を撮りに行ったりスタンプを押しに行ったりする気力も無い。
久留里から車窓が一変する。
勾配がきつくなり山間地に入る。
小櫃川が渓谷を織り成している。
そんな小櫃川を何度も渡り、なかなか見応えのある車窓ではあるが。
土砂降りの雨が車窓を台無しにする。
水滴が大量に窓を流れ、曇り、景色を歪める。
上総松丘を過ぎるて、うっそうとした山に入る。
千葉県の鉄道とは思えない位だ。
短いトンネルを2つ抜けて、車窓が明るく名ったら終点の上総亀山。
7時36分の到着で、折り返しは7時52分の発車。
雨も小止みになって来たから、駅周辺で撮り鉄する。
駅は無人駅で、駅前に立派なお屋敷があるのが不思議な位であった。
52分の列車で折り返す。
再びうっそうとした山を抜けて、渓谷を抜けて久留里へ。
ここからは駅毎乗客があり、行きの上総亀山行きとは違い活気がある。
8時56分、木更津に到着。
次の列車まで時間があるから、駅前にある「木更津駅そば」にて朝食を頂く。
メニューは朝そばセットしらす卵かけご飯。
生蕎麦で提供してくれる本格的な駅そばに感激した。
駅前を彷徨き、ホームに戻ると9時29分発の上総一ノ宮行きが停車していた。
E131系の2輛編成。
真ん中に2組だけボックス席のあるセミクロスシート。
内房線、外房線に乗るのも随分と久し振り。
2011年に小湊鐵道、いすみ鉄道乗り鉄の旅を別にしたら、1996年8月の房総半島乗り鉄以来になる。
車輛も随分と変わって仕舞った。
スカ色の113系は2011年でもまだ走っていたが、1996年にはまだ、183系が特急で走っていたのだ。
君津を過ぎて、段々とひなびた風景になって来る。
青堀で木更津行きと交換。
佐貫町を過ぎると山間部をトンネルで抜ける。
視界が開けて海が目に入ると、上総湊に到着。
次の駅が、竹岡式ラーメンで有名な、竹岡。
館山まで海沿いを走って行く。
雨は止んでいるが、黒くどんよりとした雲に覆われて、鉛色の海だ。
竹岡までの間に、「燈籠坂大師の切通し」と云う手掘りのトンネルがあるらしい。
この辺り、山が海にせりだしているから、トンネルも多い。
対岸の三浦半島、横須賀が霞んで見えている。
竹岡を過ぎて、浜金谷で木更津行きが待機していた。
富浦を過ぎた農道に、絶滅危惧種の族がいた。
ドッカン風防にエビテール、5連ホーンの付いた本格的な奴。
それが3台もいた。
乗っていたのはそう云う族世代にノスタルジーを感じていそうな、普通のおっさんだった。
館山で客の半数が入れ替わる。
遠くに八犬伝で有名な館山城が見える。
尤も里見氏は慶長19年(1614年)に改易され館山藩は取り潰しとなっており、この際に館山城も廃城。
後に稲葉正明が館山藩主となったが、の麓に館山陣屋を構えて館山城は再建されなかった。
館山から内陸部を走り房総半島の外側へ出る。
南三原を過ぎると、太平洋側の海が見えて来る。
天候のせいか、海は荒れており、激しい波が岩場に砕け散っている。
和田浦の駅裏に、でかい化石の模型の様な物が展示していた。
鯨の骨格らしい。
11時6分、江見に到着。
ここで下車する。
何故、唐突に江見と云うどちらかと云えばマイナーな駅に下車するかと云うと、駅メモのキャラ「友荷なより」が江見駅郵便局応援特使就任し、デジタルスタンプラリー「なよりと一緒に江見で郵便にまつわる思い出を集めよう!」を開催しているからである。
多分、そんな事でもなければ降りる事など無かったであろう。
ミッションは、江見郵便局と、オキナヤ薬局前ポスト、江見公民館前ポスト。
江見の駅舎は江見郵便局と一体化しているので、クリア。
続いて雨の中、公民館へ向けて歩く。
小雨とは云え風がきついから傘の意味があまり無い。
海辺の国道沿いの江見公民館前ポストを取る。
続いてオキナヤ薬局前ポストへ。
これでミッションクリア。
駅に戻る途中、フードショップ三原屋へ寄ってみた。
特に目新しいものも無い。
雨の中、他に彷徨く気にもならず11時40分頃に駅に戻った。
12時を知らせるアラームが鳴り響く。
ちょうどその頃に、雨も上がった。
12時7分、上総一ノ宮行きが入線。
木更津行きを待ち、12時13分に発車。
次の太海は、つげ義春作品の聖地として名高い。
一度降りてみたいが今回も時間が無い。
それにしても、今度乗車した列車、窓がかなり汚い。
折角雨が上がったのに土埃みたいな物が大量に付着して、目障りな事この上無い。
安房鴨川で大分、乗客が降りてがらがらになった。
安房小湊で特急の交換待ち。
時間があるのでスタンプを押したが、「日蓮生誕の地」と書かれているのには驚いた。
海岸線に沿って山が迫り、何本ものトンネルで抜けて行く。
勝浦でまた、結構な乗客がある。
御宿でも結構乗車して来る。
ここから海辺を離れ内陸部を走って行く。
大原で木原線、いすみ鉄道と接続する。
今朝乗車した久留里線が全線開業したら、この大原まで来ていたのだ。
因みに先程通過した安房小湊は、小湊鐵道の最終目的地でもある。
13時35分、上総一ノ宮に到着。
向かい側に13時39分発の東京行き快速が停車している。
E233系の10輛編成で、京葉線仕様の5000番台。
上総一ノ宮から乗り換え無しで東京まで行けるとは便利で良いのだが、4扉ロングシート車輛と云うのは少し寂しい。
蘇我から京葉線に入るが、ここで外房線で飛んでも無いミスをして来た事に気が付いた。
京葉線も千葉から乗るのはかなり久し振り。
特に代わり映えする事も無いが。
東京が近付いて来たら晴れて来た。
14時53分、新木場に到着。
少し遅くなったが、構内の「いろり庵きらく」で、かき揚げそばの昼食。
15時20分発のりんかい線川越行きで渋谷に出る。
16時15分頃、渋谷WWWXに到着。
16時45分から入場。
今回はLuna側に陣取る。
17時半、客電が落ちオープニングSEであるCocteau Twins「The Spangle Maker」が流れる。
なかなかメンバーが出て来ない。
曲の終盤近くになって、Yoshitsugu、岡本、Lunaの順にメンバーが登場。
Lunaがステージ中央で客を煽る。
そして、最後の最後にHirofumiが登場。
ヴォルテージが一気に上がる。
一曲目は「Shine」、続いて「碧い涙」と後期のナンバーが続く。
「ようこそ
WWWXへ

」
Hirofumiが挨拶する。
「今日は2日目、今日は今日で全力で行きましょう
配信もあるんで、距離を取りつつ共鳴して楽しんで行こう

」
拍手が鳴り響き「「メロディー」」
そしてニューシングル「three stories」
そして「Notice」
会場は興奮の坩堝となる。
Hirofumiが水を飲んで一息入れる中、岡本が煽る。
「じゃあ、改めて行きましょうか、「メロディー」
…あべこべやったな
Not Save Yet

」
Hirofumiの紹介で「Not Save Yet」
多分、3曲目の「「メロディー」」は間違いで「Not Save Yet」を演る予定だったのだろう。
続いてニューシングル「100年の幻想」
オルガンの様なギターが鳴り響き「and I'll」
スローな曲で落ち着いた会場で、LunaがMCを取る。
「ちょっと聞いて
Shine、碧い涙、「メロディー」、three stories、Notice、Not Save Yet、100年の幻想、and I'll、俺らが大事にしてきた曲で
作った時の事とか、色々な場所で、日本中で曲たちを演って
今回、three stories、100年の幻想、新しい曲が加わって
30th+1、アニバーサリー、皆さんには心の底から感謝してます
でも、制約もあって、売れてるチケットの半分も入ってなくて
今日は配信で凄い映像撮って貰ってるのに、出てなくて
何か、またあるわとか、次やるやろうとか、今日は今日やん
次の曲で頭から落ちて死んだら、次なんか無いやん」
俺は少し悔しい。もっともっと見たい光景があるよ。
コロナでしかたないし、地方から東京に来るのは無理かもしれん
でもどっかで繋がれて、どっかで俺らの思いが伝わるといいなと。心より願っております」
Lunaにしては珍しく感情をむき出しにして話す。
Hirofumiが「俺はそんな強い言葉では云えへんけど、同じ気持ちです」
始まった曲は「Staying and Walking」
そしてニューアルバムのラストの曲「I mean what I say」
また会場が弾ける。
ベースソロで、メンバー紹介。
「オン・ベース、Luna

」
「オン・ドラムス、岡本

」
「オン・ギター、Yoshitsugu

」
そして、Eins:Vierのヘドバン曲「L.E.S.S.O.N.」へと流れて行く。
会場の興奮はもう、最高潮。
Hirofumiが「ラスト」と叫ぶ。
本来ならここでオーディエンスが「2曲

」と叫ぶ。
「L.E.S.S.O.N.」の指振り付けとヘドバンで盛り上がり、Hirofumiが「ラスト

」と叫んで「Dear Song〜なつかしの歌〜」
最後の大合唱は無かったが、会場は大盛り上がり。
Luna、Hirofumi、岡本、Yoshitsuguの順で退場。
Yoshitsuguの投げたピックがかなり後ろまで飛んで行った。
時間は18時42分。
アンコール代わりの拍手が鳴り響く。
18時49分、メンバーが登場。
「サンキュー、有難う
昨日に引き続き、拍手、大変やったね、痛くない?
筋肉着くんちゃう?」
HirofumiのMCに笑いが起こる。
「今日、東京が終わって、来月は大阪
全力でやりますんで、来れる人も来れない人も、『あいつら頑張ってるな』と思ってくれたら、パワーになります
じゃあ、新しいニューアルバムから」
HirofumiのMCから 「Come on loser」
更に、ニューアルバムから「touch or don't touch you know」
Hirofumiが「有難う」と挨拶した後にLunaがMCを取る。
「さっきちょっと愚痴ったから元気になりました
昨日、暑いから止めようと思ってたけど、頑張って着てみた
来月、本拠地と云うか、大阪のミューズで、懐かしの場所でやります
そして11月27日、渋谷ストリームホールでワンマンやります
こんな時期なんで色々とスタッフと話もして、やっぱ止まっててもどうしようも無いし、やっぱ自分は常に進んでないあかんから
少しはよくなってるかも知れへんし」
Hirofumiが応える。
「ほんまそうやな
良くなってたらええなあ
とにかく元気でいてくれ
生きててくれたら、それでええわ
じゃあ、みんな一つになりましょう
手拍子、愛してます、In your dream

」
バンドの代表曲である「In your dream〜夢の間に〜」
普段なら客席にマイクを向けて
「どうせ引き裂かれるのなら
夢の間に この感じぬ時に
僕はあなたと死にたい」
の大合唱。
なのだが、それは出来ない。
しかし、物凄い一体感。
そしてラスト「In a void space」
YoshituguのギターとLunaのベースが絡み合い、独特の世界観を醸し出している。
最高のフィナーレだ。
「Please In a void space」の大合唱は勿論、出来なかったが、会場は一つになった。
素晴らしい余韻を残して、メンバーが退場して行く。
時間は19時14分、何時ものライヴより大分早いが、これも20時に完全撤収しなければならないから。
規制退場で暫く待つ。
渋谷駅に移動し、19時30分の埼京線に乗車。
赤羽で下車。
日高屋で晩飯でも止まって思ったが、20時クローズのせいでテイクアウトばかり。
ならば、とマクドでサムライマックをテイクアウトした。
赤羽発20時21分の上野東京ライン宇都宮行きに乗車。
こんな時間なのに割と空いていて、ボックスシートに座る事が出来た。
特にする事も無く、列車に揺られる。
ライヴの余韻に浸りながら、Eins:Vier「"Searching For You" 2018」を聴きながらの列車旅。
21時54分、終点の宇都宮に到着。
深夜の様に真っ暗な宇都宮の市内を抜けて、東横イン東武宇都宮西口まで歩く。
途中、何かいた。
ふいに現れると、少し怖い。
無事に東横イン311号室にチェックイン。
珍しくシリンダー錠であった。
いよいよ明日は関西に帰還するが、また、訳の解らぬルートになるだろう。
Eins:Vier 30th Anniversary Live 2020 "three stories" 2021.09.05 渋谷WWWX SET LIST
00.SE〜The Spangle Maker (Cocteau Twins)
01.Shine
02.碧い涙
03.「メロディー」
04.three stories
05.Notice
06.Not Save Yet
07.100年の幻想
08.and I'll
09.Staying and Walking
10.I mean what I say
11.L.E.S.S.O.N.
12.Dear Song〜なつかしの歌〜
EN
01.Come on loser
02.touch or don't touch you know
03.In your dream〜夢の間に〜
03.In a void space
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