米CIA長官とタリバン幹部がカブールで秘密会談=米報道
2021年8月25日
アメリカの中央情報局(CIA)トップが23日、アフガニスタンの首都カブールで密かに、同国を掌握した武装組織タリバンのリーダーと会談していたと、米メディアが報じた。
現時点ではCIAもタリバンも、ウィリアム・バーンズ長官とアブドゥル・ガニ・バラダル師の面会についてコメントしていない。
会談が事実であれば、アメリカとタリバンの接触としては、タリバンがカブール入りし、国際的に承認されているアフガニスタン政府が崩壊した8月15日以降で最も高レベルのものとなる。
米ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、AP通信、放送局NPRは関係筋の話として、CIAとタリバンの極秘会談を伝えた。
しかし、その詳細は明らかになっていない。
ワシントン・ポストは、2者の会談はアメリカ軍による避難支援の期限をめぐるものだった可能性があると伝えた。
ジョー・バイデン米大統領は8月31日を米駐留部隊の撤退期限としている。一方、イギリスを含む同盟国は延長を求めている。
カブールの空港には出国を望む在留外国人やアフガニスタン市民が大勢詰めかけており、約5800人の米兵が警護している。
タリバンは24日、これ以上のアフガニスタン人の出国は認めないと発表。アメリカ軍の撤退期限の延長も認めない方針を示した。
バラダル師とは
バラダル師は、1994年にタリバンを創設した4人のうちの1人。2010年に行われたアメリカとパキスタンの共同作戦で捕らえられ、8年間収監されていた。
2019年以降は、カタールにあるタリバンの政治拠点の所長を務めていた。2020年2月にはアメリカ軍と北大西洋条約機構(NATO)軍の撤退を決めたドーハ合意に署名した。
バラダル師は2020年にドナルド・トランプ前米大統領と電話会談しており、アメリカ大統領と直接接触した最初のタリバン幹部となった。
https://www.bbc.com/japanese/58325645
アフガンの米軍撤退は、31日までが期限です。
しかし、米国人や米国に協力したアフガン人を出国させる取り組みが思うように進んでいません^^;
バイデン政権は、カブール空港からの避難支援を継続するため撤退期限を延長するかどうかを検討しています。
しかし、タリバンは、期限延長を受け入れない考えを示しました。
タリバン、米軍期限延長認めず
2021/8/24 23:10
板東 和正 黒瀬 悦成 森 浩
https://www.sankei.com/article/20210824-5ZPHHIKZQNO2FLRWMTLXB5C5ZM/
会談は、どうやら失敗だったみたいです。
31日までに米軍が撤収すれば、タリバンの手に落ちたカブール空港は機能停止するでしょう。
EUはアフガン難民流入について警戒しており、G7首脳会議では、流入した難民や人道支援も議題となるでしょう。
各国は自国民や軍の元通訳などのアフガン人協力者らの退避を優先させて、後は31日まで出来る限り避難民を脱出させ、残った者には、最終的に自力でアフガンを脱出してもらうしかありません。
ログインしてコメントを確認・投稿する