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2021年08月21日08:49

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避難指示

8月17日(火)雨
ずっと雨である。豪雨である。我が実家、雨漏りまでしている。
とはいえ平地の住宅街ゆえ、大雨による災害の心配はない。
が。昨日の夕方あたりから、スマホの避難指示の警告音が不安感を煽る。
今朝の5時頃にも鳴り響いた。怖いがな。

日本全国で、色々な自然災害が頻繁になっている。
今朝の朝ドラが、またタイムリー過ぎる。
今日の日記は朝ドラ見たから書くわけじゃなく、鹿児島に帰ってきてからずっと考えていた事で、昨日母の友人が避難したという話を聞いたから書こうと思っていただけに驚いた。

夫の定年に伴い鹿児島にUターンしたわけだが、さあて何処に住もうと考えた時、候補地は我が故郷鹿児島市か、夫の故郷大隅半島か(ただでさえ敵の多いこのブログ、ここはやんわりと濁す)
我が実家に居候しつつ終の住処探しが始まった。
一応我が実家のある鹿児島市北部から夫の故郷まで半円を描いた範囲内で。
都会から帰ってきた者ゆえ必要以上に緑を欲する気持ちがあり、ワタクシ、初めは夫の故郷辺りも探していた。
いくつか候補も挙げた。
しかし、夫が言ったのだ「あっちには仕事がない」と。
当時彼は、仕事する気満々だった(おそらく今は全く無いと思う)
さらには、彼の両親は既に亡くなり、ワタクシの両親は生きていた(父は今年亡くなったけど)
当然高齢だ、いつ何があってもおかしく無い。
何かあった時に車とフェリーを使って2時間もかかるようなとこから駆けつけても間に合わん。
じわじわとワタクシは家探しの範囲を狭めていって・・・
とはいえ、相変わらず住宅街には住みたくない。
これはワタクシの人嫌いによるもので、都会から云々ではなかった。
これは譲れない。
あと、川の近くも海の近くも崖の近くもダメだ。
「赤毛のアン」に夢中だった頃、川の近くに住むのが憧れだったけど、海が見えるうちというのにも憧れたけど、多発する自然災害をニュース映像で見続け、憧れより恐怖心がまさるようになった。
我が実家のある街は、街中から少し走るだけで自然豊かな景色になる。
しかしこの、「自然豊かな」というのが「自然災害」とイコールに近くなるのは否めない。

鹿児島市は、桜島を持ち、土砂災害に弱いシラス台地である。
まず、いまだ活発な火山活動をする桜島には住めないと思う。ワタクシは。
でも、桜島には住民がいるのだ。(←意外とこれは知られていない)
そしてその住民達、口を揃えて「ここにずっと住みたい」とおっしゃる。
我が街にも、土砂災害の危険地域が何カ所かある。
我が老母のプール仲間Kさん姉妹の家もそういう地域にある。
お友達は皆心配して、彼女達に引越しを進めても、Kさんは全く聞く耳持たず。
目の前に桜島がどーん!朝陽が錦江湾にキラキラしてとても綺麗なのよ、とkさんはおっしゃるそうだ。
そして、こういう豪雨の時には避難勧告が真っ先に出る。
警察だか消防だかの方が玄関まで来て「避難してください」と、家を出るのを見届けるほどの徹底ぶりらしい。
そして、Kさん姉妹は避難所を通り過ぎて、ホテルに宿泊する。
さすが有閑マダム達だ。
まあ、災害というのはいつ来てもおかしく無いから、避難する間も無く崩れて来たらアウトだが、
今これほど災害に敏感になって早め早めに警報が出るから、ワタクシはこの姉妹については心配はしていない。
少し憧れるくらいだ。
想像して欲しい、朝、目を覚まして窓を開けるとキラキラした海が見えて、桜島がどーん。
裏山では季節ごとの果実が実り(枇杷をいただいたり、スモモをいただいたりしている)筍や山菜を摘む。
木や草が茂り過ぎる頃になると、プールで知り合った少し若いおぢ達が刈りに来てくれる。
有閑マダムだから、お礼をたっぷりする。
おぢ達は気を遣って、朝早くに黙ってきて、草を刈って黙って帰ったりもするらしい。ゴンか!
雨が続いて、そろそろ危ないかしら、避難勧告出るかしらという頃になると、老姉妹はいそいそとホテルに泊まりに行く。
いちいち優雅だ。
とはいえ、彼女はずっとそこに住んでいるからであって、今これからワタクシはその地域に住もうとは思わない。
やはり恐怖心の方が大きいから。
年に一度か二度の豪雨の度にドキドキするのは嫌だし、ホテルに連泊する金銭的余裕もないから。

茨城の家族殺傷事件があった時、少しドキッとした。
まさにポツンと一軒家だったからだ。
最初ワタクシは、無傷だった長女の交友関係を怪しんだ。
ワタクシは、心のどこかで、少しでも理由を欲する「け」がある。
だから、個人への恨みや、その縁者をターゲットにした事件とは違う怖さが、通り魔とか無差別殺人とかにはある。
この犯人が、用意周到にこの家を選んで下見して決行したことに、今から住む家を思い、ドキッとしたのだった。
いや、あそこまでポツンと一軒家では無いし、お金持ちっぽい大きな家でも無いし、お隣も、結構な住宅街もあるのだが。

だから住宅街がいいのよ、と言われると・・・
少しだけ反論したい。
自然災害とは違うが、もし火災があったら?
隣人に危ない人がいたら?
さすがに殺人事件にまで至るほどの隣人トラブルは稀だとしても、幼なじみかこちゃんもんちゃんは口を揃えて「もう今さら家を買わなくていいんじゃない?」
どうやら二人とも、ご近所で何かしらのトラブルを経験したらしい。
事実、我が実家のご近所でも、揉めに揉めて、顔を合わせても挨拶もしないおたくというのがお向かい同士であるらしい。
こんな、鼻付き合わせたような距離感でそういう日々は生活しづらそう。
毎朝のゴミ出しですら、その喧嘩相手の家を伺ってから出なきゃいけないではないか。
楽しくガーデニングもできないではないか。

話が逸れてしまったが・・・
いや、これもまた関係ある。
朝ドラでも言ってた「もはや住めない」土地ではないのか。「もうその土地を離れるしかない」のではないか。
でも、離れたくないのは、生まれ育った土地だから。親戚もいるから。親戚のようにお付き合いしているご近所さんがいるから。
桜島に住んでる人、土砂災害リスクの高い所に住んでいる人、そこだけではない「被災地」と言われる地域はどんどん増えていっている。
たまたままだ「被災地」になっていない所に住んでいる者だけが「もはや住めない土地なんだからそこを離れるしかないのに」と思う。
だって「命」あっての物種でしょ。と。
じゃあ、「命」さえ守られればいいのかと言う問いが、今日の朝ドラで、今週の朝ドラのテーマなのではないか。
そんなことをずっと考えている雨の火曜日。
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