今日も安否報告

■福岡県の浸水被害　大半は久留米　4年連続で内水氾濫　筑後川支流
(毎日新聞 - 2021年08月17日 10:27)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6631952

■さとふる、佐賀・福岡の豪雨被害の緊急支援寄付サイトを開設
(BCN＋R - 2021年08月17日 06:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=87&from=diary&id=6631738

　今日も福岡県には終日大雨警報が出ていて、帯状なんたらは一向に移動してくれる気配がない。
　TVでは、久留米や佐賀の惨状を、間断なく報道している。佐賀は嬉野、武雄の二大温泉地が被害に遭っていて、水没して使用不可になった露天風呂も多いようだ。妻が「『万葉の湯』は閉館かねえ」(←福岡市内にある温泉施設。武雄や由布院から毎日お湯を運んできている)と言っていたが、道路自体封鎖されているところが多いから、臨時休業しているかも知れない。いちいち確かめに行きはしないけど。
　死者の報告も相次いでいて、レベル４の避難警報が出る前に家族揃って屋内に流入した土砂に押しつぶされた、なんてニュースを聞くと、痛ましいとしか言いようがない。ニュースキャスターが「たとえレベル３(高齢者避難警報)でも危ないと思ったら避難を」と言ってたが、「レベル３ならまだ大丈夫、屋内にいた方が安全」って思っちゃうものだろう。実際にその区域は、土砂崩れの直後にレベル４の警報を出したのだから、単に気象庁の見込みが甘かったというだけのことである。今更誰をどう責めてもどうにもならないのが哀しい。

　「キキクル」も初めて見てみたが、何度見ても福岡市内は黄色い注意だけで、避難勧告が出る気配がない。実際に避難勧告が出た先週に比べると、雨の量は増えているように感じるが、那珂川や石堂川は氾濫を免れているようだ。
　透析の行き帰りに、御笠川もチラッと覗いてみたが、道路までの喫水線、全然余裕がある。まだ先日土曜日の方が水かさは増していた印象だ。福岡市でも、土砂崩れが起きているのは山間部で、市内の平野部は滝のような雨ではあっても、基本的には全然平穏な模様。この雨の中を、合羽も着ずに自転車で疾走してる人を見かけたときは、大丈夫なのかと思いはしたが。
　大雨、洪水に注意と言われながら、この20年、福岡市が甚大な被害を免れているのは、やはり護岸工事や地下空洞などの治水工事を率先して行ってきたからだろう。整備された堤防は、川口近くだけでなく、山間部にまで及んでいる。20年前の水害では、氾濫の原因が上流の太宰府の水はけが悪かったせいだって分かったからね。それから数年にわたって、工事を継続してきたのだ。
　反面、久留米の被害がなぜこんなに大変なことになったかというと――市の担当者は対策工事は試みてたと言いはするが――氾濫した筑後川を見ると、まだまだ堤防一つ作られていない地域が多いように見える。要するに「工事するお金がなかった」と、こういうことだろう。
　４年連続で内水氾濫、浸水被害に遭った住人も少なくないのだ。もう廃業を考えているという農家の方もいらっしゃる。個人の対策に限界があるのは言うまでもない。ここまで被害が拡大したのは、やはり市井の失策で、「人災」の面が強いのではないか。20年前の福岡豪雨でも、市内に被害が及んだのは、上流の太宰府「だけ」、地固めをしていて、そこで溢れた水がドッと下流に流れていったというのが原因だった。中途半端な護岸工事はかえって危険なのだ。やるなら徹底的に。久留米はそれを怠ってきたのだ。
　こうも被害が被害が恒例化するようでは、久留米も佐賀も、過疎化が進行するのではないか。金がないなら借金してでも治水工事を進めていかなきゃならないんじゃないかって思うんだけれど、さて、果たして「来年」には間に合うのかね。結局、さらにまた１年、無策のままで、被害が出たら久留米市は「想定外でした」って言い訳しそうな気がするけれど。

　とりあえず、私の方は被害は特にないし、車が水没することもなかったんですが、マイミクの皆さんはいかがお過ごしでしょうか。日記も書かなきゃ呟きもしない人ばっかりだからね。かと言って、Twitterの方にも書き込みがないし、被害があった地区の方に住んでるんじゃないかって人も、実質、音信不通状態なのである。
　まあ、SNSに終日張り付いて、しかともないことばかり呟いたりしてる方が不健康極まりないので、安否がないのが良い便りって思うしかないんですけどね。