ソーサリーフォックス[キツネ種]
機体解説
全長:8.9m
全高:5.6m
体重:40.8t
最大スピード:260km/h
IQ:160
直接的な戦闘だけでなく特殊な面においても高い能力を持っているガトリングフォックスをベースに、よりその面を活かす目的でそれに伴う装備を施され生まれたキツネ種のゾイド。
背部にエクステンシブ・レドーム、胸部にスタビライザーカメラといった各種通信、レーダー、センサー機器が装備されており、その高速性や光学迷彩による高い隠密性を活かしての効率的な偵察と、それによって得られた情報を高いIQを活かしての解析、利用が出来る電子戦用ゾイドとして仕上がっている。
エクステンシブ・レドームはソーサリーフォックス専用のもで、ロッドアンテナ、ブレードアンテナが追加されただけではなく内部機器も独自のものにチューンナップされており、より広大な通信、索敵範囲の獲得と各種追加機能を備えている。
スタビライザーカメラは360°旋回、レンズ部も200°の可動範囲を持ち、取り付けられているアタッチメントの角度調整や機体そのものの姿勢次第でほぼ全方位の撮影が可能である。
さらに本機のマルチプルランチャー装填弾はデコイ弾やEMP発生弾となっているため敵に対する攪乱能力もより高くなっており、加えて偵察や通信時の中継等多目的に使える円筒形ドローンも装填されており高いIQをもってこれを遠隔操作、併用することでさらに広範囲に亘る通信、索敵が可能となる。
火器類の装備に関しては制御を各種電子戦用装備へ優先する関係上ベースとなったガトリングフォックスより残された2連ソードオフ・ショットガンのみとなっており、故に通常戦闘は想定されていない。
しかし本来の用途とその性能、後述の進化解放から考えるとこれでも十分なものと言えるところはある。
進化開放、エヴォブラストするとエクステンシブ・レドーム部分がせり上がり可動、前方部へと向けられ、ロッドアンテナ、ブレードアンテナが所定の位置まで可動することでECMアンテナに変形、強力なECM装置「ソーサリーワンド」へと切り替わる。
ECMアンテナを回転させ妨害電波を発進、拡散。通信や索敵、ゾイドに対しカバー妨害、欺瞞妨害と様々なジャミングが行える「幻影妨害波(ファントムジャミング)」が進化解放技である。
進化解放で得られる強大なエネルギーを利用しているため通常では考えられない程の高出力で妨害電波を発信出来、大抵の通信は全てカバー妨害が可能である。
欺瞞妨害に関しても持ち前の高いIQにて様々な偽の信号を発信可能で、デコイ弾や光学迷彩も併用することで高い効率で行うことが出来る。
特にゾイドへ対しての欺瞞妨害は、ゾイドに謂わば幻覚を見させることと言えるため、高出力な電波を持って行うのも相まってその動作、機能を著しく低下、停止させたり狂わすことが出来る驚異的なもので、場合によっては自滅にまで陥れ撃破することも可能な程である。
このように高い効力での通信、索敵、その妨害もとありとあらゆる電子戦を司る本機は、まさにソーサリー(魔術・妖術の意味)の名を持つのに相応しいゾイドと言える。
しかしながら幻影妨害波の妨害電波には欠点もあり、発信領域は任意で調整出来るものの指向性までは調整出来ないため、周囲に他の味方機がいた場合それにも影響を与えてしまう危険性があるので、発信の際は必要距離退避してもらわなければならない。
故にそのためこの妨害電波は発信源たる本機にも影響を与えてしまうものなのではあるが、これに関してはガトリングフォックスがベース機として選ばれた理由のひとつ、同機譲りの光学迷彩及びその機能を有するオプティカル・ステルスアーマーとインビジブル・ボーンに遮断能力があるため問題はない。
ログインしてコメントを確認・投稿する