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2021年08月07日14:28

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夏風邪と言えば。

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1277585231&owner_id=1128415 より
これは、知る人ぞ知る例の話の、ある夏の日の出来事より。


「クロハちゃんが風邪を?」
「そうなんですよ。今年の猛暑で体調を崩したみたいで」
 三峰峠駅のホームで、ハガネのそんな話を聞いた石勝。
「そうか…。うん。後で時間があったらお見舞いにでも行ってみよう」
「ありがとうございます。クロハも喜びます。何しろ石勝さんになついてますから」
 動物?(苦笑)

みどりかぜ高原駅に隣接してる身延家母屋。
自室ではなく、庭に面している和室に敷かれた布団で寝ているクロハがいる。
高原なので、湿度はそれほど高くはないので、冷房をかけるよりは日陰である室内で風通しを良くした方が良かろうということらしいのだが。
クロハの枕元で、麗夏が体温計を見ながら、
「うーん、まだ熱があるみたいね」
「うー」
今にも泣きそうな、情けない顔のクロハ。麗夏は軽く頭を撫でながら、
「とにかく少しゆっくりしてなさい。まずは風邪を治さないとね」
「うー、わかたようー…」
薬が効いてきたのか、うつらうつら眠りに耽ていく。
「きゅーん、きゅーん…」
ハセベさんも、そばでジーっと心配そうに見ているのだった。

夕方近く。
「たっだいまーナリー」
なるせが帰ってきた。
「クーちゃん具合はどうナリかー?」
「なるおねーちゃん。うん。大分楽になった感じ」
「それは良かったナリ」
頭をくしゃくしゃに撫でられて、
「うにゃにゃっ!」
ちょっとビックリするクロハ。
「でも、クロハちょっと安心したよっ」
クロハ、にっこり笑い、
「ちゃんと風邪引いたから、クロハはもうバカじゃないんだからねっ」
 なんか、胸張って威張ってるし(笑)
なるせは困った笑みを浮かべ、
「えと、昔から「夏風邪はバカしかひかない」って言われてるナリが…」
「え!?」
クロハの代わりに車掌乗務から戻ってきたシルクが、どうやら話を聞いていたのか、
「確か、昔の夏風邪の原因はお腹の冷えにあったからじゃないかしら」
「そ、それって…」
「エアコンのない時代、あまりの暑さに体に何も掛けずにお腹を出して寝てしまったり、冷たい物を飲み過ぎたりした結果、体を冷やして風邪をひくことになったという訳よ」
想像してみてください。
掛け布団を蹴っ飛ばして、パジャマが乱れまくっておなか丸出しで爆睡するクロハを。
ダルダルの雰囲気のまま、乗務で疲れてる兄に冷たいジュースをねだって氷入りの冷たい飲み物を至極の笑みで飲み干すクロハを(本編参照)。
「そういうふうに考えなしに行動してしまう人が風邪をひくので、バカしかひかないと言われるようになったんじゃないかな?」
そう言い、怪訝な表情で見つめるシルク、苦笑で二の句の告げようがない表情のなるせ。
呆然となったクロハ、
「クっ、クロハばかじゃないもおおぉん!」
夕景に響くクロハの絶叫。

そして、もう夏が終わるのだった。


ちなみに作者は、だからバカなのか?という質問に答える気は更々ない(笑)

てか、
仕事は?(苦笑)

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