■保護者「防げた事故」と疑問 園児死亡の保育園が説明会
(朝日新聞デジタル - 07月31日 22:07)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6612919
■送迎バスで死亡 当日点呼せず
(毎日新聞 - 2021年07月31日 21:22)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6612884
■園長「泣いてる他の子に気を取られ」置き去り 園児死亡
(朝日新聞デジタル - 07月31日 20:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6612849
■5歳児死亡 最後の車内確認せず
(毎日新聞 - 2021年07月31日 20:27)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6612819
件の送迎バスを見て、ちょっとゾクッとした。
今、透析で週に三回通院しているのだが、行き帰りの送迎バスが全く同じタイプなのである。目一杯乗せれば九人乗りなんだけど、幼稚園は七人の幼児を乗せていたようだ。
何十人も子どもを送迎しているわけでもないし、注意深くしていれば、車中に一人を残して閉じ込めてしまうなんてことはそうそうあり得ることではない。私らを乗せてる運転手さんも、患者が全員降りた後、車中を後部座席まで確かめている。年寄りばっかりだからね、車中で居眠りして取り残される可能性、ゼロとは言えないのだ。
ましてや子どもは背が低い。背もたれの影になって、運転席から見ただけでは、子どもがいるかいないか分からないだろう。何か忘れ物をしている可能性だってあるし、実際に後ろの席まで行って確認することは必須だ。
バスを運転していた園長先生は、「その日に限って」点検を忘れたのだという。別の泣いてる子どもに気を取られてしまったとも。言い訳をするつもりはなくて、単になぜ事故を起こしてしまったのかの事実説明のつもりなのかも知れない。けれども、言い訳にしか聞こえない発言を聞かされるご遺族にしてみれば、哀しみと憤りを弥増すことにしかならないだろう。やりきれない。
「手が足りない」――送迎バスには通常、二人の職員が随伴するはずなのに、人手不足で園長一人の運転だった。これもウソではないのだろう。幼稚園に限らず、小学校、中学校、高校も、全国どこでも人手は足りない。人件費が限られているから、必要以上に職員を雇うことなど出来ない。職員一人一人の負担は、とうに個人の能力の限界を超えている。防げない事故ではなかった。それはその通りだが、防ぐのが難しかった要因もないわけではなかった。
もう一人、バスに職員が乗っていたら、子どもは助かっていただろう。出迎えた職員が出席点呼をしていたら。園長先生が教室まで覗いて人数を確認していたら。子どもを助けるチャンスはいくらでもあった。全ての歯車が狂ってしまった。
後の祭りだと分かってはいても、どうしてもそう考えてしまう。
失われた命は帰らない。たとえ園長と幼稚園が厳しい罰を受けたとしても、他の幼稚園や学校が、これを他山の石として、このような事故が二度と起きないように留意するようになったとしても、倉掛冬生くんの命は戻ってこない。怒りを幼稚園にぶつけることすら虚しいのだ。
せめて、冬生くんが、安らかに休まれますように。そう祈るしかない。
ログインしてコメントを確認・投稿する