7月中に石垣島での体験を書いておきたいと思ってた。
あっという間に時は過ぎて、あらま、今日は7月末日。夏休みの宿題を慌てて8月末にしていた昔と同じで、慌てて書き上げます。
石垣島の滞在は6月末頃から7月中旬までの2週間だった。
その間に、私の大好きな山歩きを娘は2回仕事休みの日に計画してくれて
石垣島で2番目に高い山、野底岳(野底マーペー、282m)とヤラブ岳(217m)
に一緒してくれた。
まず、野底マーペー。
8合目まで車は入る。そこからたぶん100メートルくらいを急坂をあえぎあえぎ鎖につかまり
20~30分くらい登ってゆく。
途中の展望台でしばしヨガの真似事をして
すぐ頂上だ!頂上からは360度の展望が得られる。
この野底マーペイにはこんな物語がある。
‥琉球王国時代、人々を強制移住させた時代。石垣島から20キロ離れた
離島の黒島から石垣島の野底エリアに強制移住させられた(数百人と言いう規模
だったらしい)そのうちの一人の女性マーペー。
マーペーには黒島にカニムイという恋人がいたが、強制移住させられて毎日のように
カニムイを想い、泣いていた。どうしてもカニムイを忘れられないマーペーは、
せめてカニムイが住む黒島を一目見たいと野底岳に登った。
しかし、山頂からは黒島の方角に於茂登岳(オモト岳、600m)がそびえたち、
故郷を望むことはできなかった。
その衝撃にマーペーは嘆き悲しみ祈る姿のまま石になったと言われている。
山頂にはマーペーが祈るような岩があることから、人々はマーペーを憐れみ
野底マーペーと呼ぶようになったという…
少し前に木村紅美さんの新聞小説「あの子が石になる前に」を読んでいたので
石垣島に行ったらどうしてもこの山に登りたいと、悲願のような思いの山登りで
あったので、登れたことに感慨深いものがあった。
サトウキビ畑からのマーペー
もう一つの山はヤラブ岳(217m)
ここも8合目まで車で入れる。
この日は野底マーペーに登った日よりもっと天気がよくて素晴らしい景色を堪能。
やはり360度の展望が得られて、青い空青い海を満喫した。「トロルの舌」と呼ばれる
とび出した岩が、面白い。手にけがをしたのもこの時でいまだに治らないのだが。
楽しかった思いだけが残るから不思議だ。
いま、写真を見ると右手にしっかりと手当をしているのがよくわかります。
娘が応急手当てをしてくれたのだが、未だにその傷が痛む。
医者にも行っているのだが「石垣島の毒」が私の手に残っているのだろうか(笑)
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