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2021年07月27日16:37

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『ベル・エポックでもう一度』

先日、予告を観て楽しみにしていたフランス映画『ベル・エポックでもう一度』を観てきました。

かつて売れっ子イラストレーターのヴィクトルは歳をとって新聞社を解雇になり、世の中に不満を偏屈な男です。妻のマリアンヌはそんな彼に愛想を尽かし、アパルトマンから追い出してしまいます。一方少し理解がある息子のマキシムは父ヴィクトルの誕生に友人が立ち上げた好きな時代をリアルに体験できるサービスをプレゼントします。ヴィクトルが希望したのは、1974年リオンでそれはマリアンヌと出会ったときでした。

この体験サービスが凝っていて、当時のセットや衣装と役者を準備して依頼者に体験してもらいます。オーダーメイドの時間旅行、それは昔の映画の撮影所を見るようで懐かしさを感じます。ただし撮影用のカメラはなく、ガラス越しに演出家が役者たちのイヤホンに指示を与えます。
物語はヴィクトルとマリアンヌだけかと思ったら、演出家アントワーヌと女優マルゴの恋の話をあり、ちょっと散漫な印象を受けました。終わり方もそれほどよくありません。

主人公のヴィクトルを演じるのはオードレ・オートゥイユでマリアンヌはファニー・アルダンが演じます。二人ともフランスの名優で素晴らしい演技で、特に70歳を過ぎたファニー・アルダンの美しさとかっこよさは感動的です。
マルゴは1974年のマリアンヌを映画の中で演じていて、マルゴを演じるのはドリア・ティレエ。まったく知らない女優ですが、複雑な役どころを上手に演じていました。

映画ではイラストレーターヴィクトルのイラストが登場しますが、なかなか味わい深いイラストでゆっくり見たいなと思ってパンフを購入しましたが、残念ながら掲載がありませんでした。
いろいろ気に入らないところがある映画ですが、設定と出演者が素晴らしく愛すべき作品です。


写真は『ベル・エポックでもう一度』のチラシとパンフから
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