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2021年07月13日21:38

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ご当地映画、『いとみち』(写真追加)

各地でご当地映画と言われる映画作品が作られています。
昔を思い出すと、香川県の木下順二監督『二十四の瞳』、広島県尾道の大林宣彦監督尾道三部作などがありました。

ご当地映画で一番印象深いのは愛媛県舞台の『がんばっていきまっしょい』で、この作品はあまりにも気に入ってしまい家族旅行でロケ地巡りをしました。
私が住んでいる宮城県はどんな作品だろうと考えて、仙台が舞台の作品として『非・バランス』や『ゴールデンスランバー』を思い出しますが、ちょっと違うかなとも感じます。
その土地と人の魅力を盛り込んだ主人公の成長ドラマがご当地映画の定番でしょうか。

先日、横浜聡子監督『いとみち』を観てきました。まったくのノーチェックの映画でしたが、知人が奨めるので気になって観に行くことにしました。
舞台は青森県、高校生のいとは小さい頃に母と死別して父と母方の祖母と暮らしています。訛りがひどくコミュニケーションが苦手のいとの特技は祖母から習った三味線ですが、最近は全然弾いていません。
なにをしたいのかわからないいとは、ある日青森市のメイドカフェのバイト募集を見つけて申し込んでみることにします。

監督の横浜聡子と主演の駒井蓮は青森県出身で、見事なご当地映画になっています。訛りはわかりにくいですがそれでも伝わり、さらに三味線という音楽という手段で想いがよく伝わってきました。
父親役を演じる豊川悦司が娘とのコミュニケーションをどう確立するか、とても上手に演じています。

原作は越谷オサムの同名小説で、未読です。原作では祖母は父方という設定でしたが、映画ではいとの亡くなった母の母という設定で、これは家族を描く上では大正解で、しかもこの祖母役の西川洋子が素晴らしい演技を見せてくれます。
ラストはもちろん岩木山、青森の魅力満載の映画です。

写真左:『がんばっていきまっしょい』のサントラ
写真中:『いとみち』のチラシ
写真右:『がんばっていきまっしょい』のチラシが見つかりました(追加)
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