ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
朝比奈隆指揮
大阪フィルハーモニー交響楽団
かんち自身の解説
ベートーヴェンの交響曲第5番を演奏する日本代表は、朝比奈隆と大阪フィルハーモニー交響楽団です。
プロオケも日本はずいぶんうまくなりましたし、どのオケのコンサートへ行っても不満はないと思うのですが、とはいえ、東のN響に対抗できるのはやはり西の大フィルでしょう。
大阪フィルは朝比奈隆の下幾度かベートーヴェンの交響曲全集を収録しているくらい、ベートーヴェンの交響曲の音源は多いのですが、今回は比較的新しい演奏を選択。私としては朝比奈さんくらいのテンポは嫌いではないのですが積極的に聴く演奏ではありません。それでも今回選択したのは、日本のオケということと、第4楽章の美しさにあります。私の手持ちの中で最も美しい第4楽章を聴かせてくれるプロオケは、この大フィル以外ではスクロヴァチェフスキがN響を振ったもの、そして小澤征爾指揮サイトウ・キネンくらいしか思い浮かびません。
そのうち、最もどっしりとして、スポーツの熱狂から距離を取り、まさに芸術の極みを目指そうという演奏は朝比奈さんのこれだったのです。このパンデミックの下開かれるオリンピックという機会だからこそ、たまには朝比奈さんのどっしりとした、遠くを見るような演奏を、皆さんと聴いてみたいと思います。
さて、皆さんはこの演奏に金メダルの価値があると思いますか?それとも・・・・・
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